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君へ

中学生の頃、友達がいじめられていました。優しいその子は、教室で殆ど声を発することができませんでした。周りは彼女を嗤いました。陰で暴力を振るいました。
そんな彼女が唯一声を出せたのが、部活の時間です。「美術部はオタクの集まり」「スクールカーストの最下位」。そんな目で見られても、わたしは構いませんでした。彼女が他の部員と普通に話して笑ってくれる時間が好きでした。
彼女と同じクラスだった時、わたしはクラスメイトに立ち向かいました。
でも周りはわたしを無視しました。わたしの言葉なんか聞こえないみたいに。
普段は普通に話しかけるくせに、その時ばかりは黙って、遠巻きに見るだけでした。むしろ向こうが言い返してくれればよかったのに。
「こんな行動に意味はない」
そう、気付いてしまいました。担任も最初から他人任せ。次第にわたしも声を発する自信がなくなっていきました。あるクラスメイトはわたしのことを「可哀想な子」と言いました。…彼女は生徒会役員でした。
……じゃあどうして助けてくれなかったの?
今でもあの子を支えきれなかったことが悔やまれます。あと少し自分に勇気があったら、あと少し踏ん張れてたら…。ごめんね、途中で手を離したりなんかして。友達失格だ。罪悪感と後悔は消えないままです。でも、たった一人でよかったんです。たった一人、味方をしてくれる人が欲しかった。それは高望みだったんでしょうか。
私の言葉は、誰の心にも届きませんでしたか?

今もしもいじめがあって、それを止めようと思う誰かが近くにいるのなら。
絶対に見捨てないであげてください。一人の勇気をなかったことにしないでください。いじめの連鎖を断ち切ってください。そのたった一人の味方を待っている人がきっといます。そしてできることなら、君がいじめを止める最初の一人になってください。
わたしの経験なんてよくあることかもしれない。でも今もずっと苦しいままです。
長々失礼しました。

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今日の予告を見て考えたこと(拙文ですが、是非ご一読下さい)

以前から、いじめに関する書き込みをさせて頂いてます。
6月に行ったいじめの授業で、私は、いじめ問題について、興味を持つようになった。
同時に、いじめ問題に対する考え方も変わった。

まず、人の弱さを馬鹿にするのは宜しくない。
誰だって、出来ないものや失敗することは1つ2つあるし。
そんな感じの「弄り」から始まり、それがやがて、「心身を傷付ける嫌がらせ」に発展することもある。

いじめ問題は、決して、馬鹿に出来たものでもない。
喧嘩じゃないから、簡単にいじめを受けてる側としてる側の間で解決出来るような問題ではない。
喧嘩なら、両成敗だが、いじめにそんなものは存在しない。
弱者とみなした者を虐げる行為であるからだ。

された側が、言葉で言い表せないほど辛いのは勿論のこと、見てる側の事情は様々。
「やめろよ!!」って言ったら自分が標的にされそうと怯える人、「自分には関係ない」と目を背ける人、何が面白いのかよく分かんないけど嘲笑う者…。
放置してる間に、受けてる人への嫌がらせは確実に悪化する。
誰でも出来る方法は、信頼できる大人に伝えることだと思う。
闇雲に色んな人に伝えたって時間と労力を食うだけ。

以前も書いたが、この問題は、目を背けていては解決出来ず、なぁなぁや穏便にとかで片付けられるほど、容易ではない。
受けてる側が話したがらないのもあるが、大人・教師達はもっと子供・生徒達の声を聴いてほしい。
話を聴く、行動する。
この2つを行わない限り、事態の収束には繋がらない。

ネットの世界だし、残念ながらいじめを全て無くすことも何か活動を起こすことも出来ない。
それに、顔も声も知らない人達と文字だけで会話するような世界だし。
それでも、この学校およびこの場所は、いじめに遭ってる生徒が安心して居られるような環境であってほしい。
私は、文字や言葉だけでもその人を救えると思ってる。
いじめではないけど、実際、私がこの学校に来てから、生徒達に何度も救われてる。
そして、一生徒として私は、その人達に寄り添える、手を差し伸べることが出来る人でありたいと思う。
そんなことを思っていました。
以上、翠(すい)でした(・_・)/