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花が咲く頃に

告白された日の翌日、それは土曜日、つまり昨日は金曜だったのだ。あの後の事を簡単に説明すると...
「あらあらなんか女の子が、泣いてたけどなんか知ってるかしら?」保険室の割と若めの先生一応年齢は言わないが…
「さぁ?」これが僕の今の精一杯の返事。保険室の先生に挨拶をしてから僕はその場を去った。お昼休み、ご飯を食べて友達とも何気ない話をした。バスケ部にいって練習して、スタメン決めて選ばれて…帰り暗くなったのにもかかわらずコンビニに寄り道して肉まん食って。。。友達と別れて家についてご飯を食べて風呂に入ってホームワークと勉強してゲームして、、、
普通に過ごした。だけど彼女の言葉と野々山さんの言葉が頭にはいりっぱなしで、、、バスケの先輩からは今日よかったって言われても嬉しくないスタメンに入れても不思議な気持ちこの気持ちを誰かにぶつけたい。
てテロン!とスマホがなった。彼女からだ。僕を思わず目を見開きすぐに彼女からチャットを読んだ「君いつも以上にぼーっとしてたよ笑」
なんで?知ってるのだろう。でもそんなことは関係ないこの思いぶつけたいのは

彼女だけなんだ、、、!
なぜ?わかんない。直感的に?そうだよ。他にも友達いるでしょう?彼女は友達であって違うんだ。
自分との質問の答え合せのような気持ちになり、体の中が熱くなる。彼女に話さなきゃ
そう思い僕はスマホを打ち始めた。

なんでわざわざメールしたの?わかんないよ?しなくても良かったんじゃない?かもね。でもね、、でも?これじゃこの恋実らなくても後悔しないように。
彼は好きじゃないかもよ?そうだよ。でも本能的に彼に惹かれたよ。

私の中の質問回答ばっかの世界は彼で満たされていきそうだ

6

花が咲く頃に

彼女の後ろ姿はもうそこにはない。カラッとドアが開く音がしてそっちの方へ視線をやる。僕はベットになんかしんないけど座ってるからカーテンを開けドアの方人の影がある方へ目をやる。そこには隣のクラスの人がいた。「あの。。。一年B組の野々山です。」彼女は恥ずかしそうに僕の方を向いた。なぜか彼女の言葉を思い出した。「君はモテるからね。」なんで?わからない。モテるとか告られたこともない。付き合ったこともない。人を好きになった事もない。なぜ?「あの。。。ずっと前から。。。あなたのことが好きでした!」「。。。え?」え?僕は今なにを言われた、、?告白された?分かっているけど思考が追いつかない。「え、あっどう、して?」デリカシーがなかっただろうか。でも口をつぐむことはできなかった。「そ、れは!こんな私に優しくしてくれて、嬉しくて、、!きになっ、ちゃって。。。気づいたら、す、きだったんです、」なんで?野々山さんは行事の時に関わった程度。しかもたった一ヶ月だぞ?僕がおかしいのか?「えっ、と、ありがとう。?
ただ今君とは付き合えないかな、、。ごめん」なんとか答えた回答それが僕の回答。うまく思考が回らなかった。
「そう、ですか、、やっぱ私なんかじゃ無理ですよね!ごめんなさい!それじゃ!」そう言い切った野々山さんはの瞳からは涙が流れていた。。。彼女はとても可愛い感じの人ででも自己評価は低い人だ。不思議な人だと思ってた。ただそれだけ。彼女は違ってた。僕を好きだったのだ、それは今考えてもわかんない。でも彼女と僕が付き合うのはなんか違う気がしてしまった。なぜ?わからない?「あーっ、、、!くっそっ、、!わかんねーよ、、」と小さく呟いた僕の声はお昼休みの騒がしさで消されて言った…

「鈍感でしょ、君は、、さ、、。これじゃ勝ち目ないじゃん、、」
私はそう保健室前のドアで呟いた。


こんなにも君が愛おしくて溢れ出しそうな気持ちはなんだろう。

3

花が咲く頃に

「ねぇ、君は音楽が好きなの?」と僕は聞いて突然だったからか彼女はびっくりしていたがすぐにこう答えた「まぁね。仕事でもあるしね。でも嫌いじゃないよ」その仕事の意味はなんなんだろうか。親なのか自分の意思なのか。流石にそれは聞かずに「ふぅん。」とだけ返しておいた。すると彼女は少し笑みを浮かべてこういった。「君は?運動好き?」と。そういやそんなこと考えもしなかった。迷ってると彼女は笑いながらこういった。「君はモテるからね。女の子はやっぱ運動神経いい男の子好きだよ。」そんなものなのか。そうしてこういった「自分の取り柄の一つが運動ってだけ好きではないかもだけど、嫌いじゃないよ。君と一緒でね。でもまぁ気にいってはいるよ。」彼女はなぜか少し驚いていった。「そうかそうか。なんかもっと男の子って自慢げだから、、ちょっと驚いちゃった!」「そっか。まぁそんなもんだけだからね大してなんも思わないよ」「私は…と彼女が言いかけたその時。キーンコーンカーンコーン。お昼のチャイム騒ぎ出す廊下。昼休みが来てしまった。彼女はちょっと残念そうに「またね」と呟くように保健室を出てってしまった。
彼女はなにを言いかけたんだろう。綺麗な後ろ姿を見つめていると名残惜しい気持ちだけが僕の心に残った