雪の花
冷たい、暗い、見えない
ここはどこなのだろう
私は今生きているのかな
誰の声も聞こえない自分の事さえ分からない
何もかもが冷たく閉ざされたここで一体どれだけの時間を過ごしたのだろう
私は親を知らない自分の姿や顔も知らない
どうして動けもしない喋れもしない私は自我を持っているの?
何度か出ようとしたどこかも分からないここから
でも直ぐに諦めた
私の脳はどこにも命令を送れない伝えられない
どんなに動きたいと願ってもそれは私の頭の中で止まっている
私はいつまでも流れない川の水
だからいつか腐って行くはず
なんてそれも一体いつから思ってるのかな
そもそも私はどこかが腐ったとしてその事に気づけるのかな
腐れるのかな
生と死の事私には分からない
生への執着も死への恐怖もこの環境では何もかもが無用だから
私は死ねるの?そう思った
「おはよう」
誰か分からない誰かが私に話かけてくる
そして眩しい何かが飛び散っていた
そこにいるあなたは死神なんかじゃないって直ぐに分かった
ならあなたはなんなのだろう