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親友3

いつも何かを拒むような顔してる君が
「遊びに行こうよ」って言ってきた。
学校は?なんてつまらない返しをしてしまったけど
別にいいじゃんって何にもなかったみたいに
君は学校とは真逆の方向へ歩いていく。
小走りで追いかけて、どこに行くの?って聞いた。
「どこがいい?」
少し考えて、どこでもいいよと笑う。
「じゃあ映画にしよう」
みんなが授業を受けてる時間に
僕らはアクション映画を見た。
ホラー映画を見た。
恋愛映画を見た。
映画日和だねって2人で笑った。
きっと君が、今日映画に誘ったのは
学校をすっぽかして連れ出してくれたのは
僕の何かに気づいていたからで。
そういうやつなんだよなあって
胸がギュッとして少しだけ、泣きそうになる。
夕日が沈み始めて、学校が終わる時間帯。
今日はありがとう、なんて呟いてみたけど
なんのこと?って笑われた。
きっと最近の、僕の、口癖の真似だと思う。
学校サボっちゃったね、なんて僕はまだ優等生。
「学校なんて、別にいいよ」
思い出に、なった?って君が笑いかけてくれるから
思い出に、なったって笑い返してみる。
明日も僕らは歩道橋の真ん中で待ち合わせをして
明日はきっと学校へ行く。
「また、遊ぼうね」
そんな日々が、なぜか泣きたくなるほどに
嬉しくて、大好きなのは僕だけかなあ

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理外の理に触れる者:魑魅魍魎の総大将 その①

「や、いかろ姐さん」
とある夕暮れ時、薄暗い路地裏にて声を掛けられ、その女性は振り返った。
「あらルナちゃん。学校の帰り?」
『いかろ姐さん』と呼びかけられたその女性は、よく見知った少女の姿を見とめ、視線を合わせるように腰を曲げながら答えた。
「そそ。ところで私、お腹空いちゃってまして……いつもの、お願いできます?」
鋭い牙を口から覗かせてニタリと笑う月に対し、いかろもとい伽はしばし考え込んでから答えた。
「……指揮者さま直々のお願いですし、まあ良いでしょう。不肖ながらこの”霊能者”伽、特別割引でお受けいたしましょう」
「わーい。今おサイフに300円しか持ってないんだけど、それで良い?」
「いえ、お金を戴くなんてとんでもない。ただ、こちらのお仕事を少しばかり手伝っていただければ……」
「あー……まあ軽いオヤツをはさむのもアリかな。おっけおっけ」
月の返答に頷き、それから伽は数秒黙り込んだ。瞑目し、集中力を高めるように深呼吸を繰り返し、不意にかっと目を見開く。それと同時に彼女の目の前に、どこから現れたのか黒く禍々しい靄のようなものが集まり、やがて人間を模した形状に安定していった。
『ヤァ、ドウシタイオ姉サン。手デモ借リタイノカイ?』
その人型は楽しそうに、ガサガサとした気味の悪い声で問いかけた。