中2の僕へ
中学2年生のちいさなグリッサンド。こんなラジオネームをつけることを想像もしていないあの頃の君は、学校登山のときに列の後ろの悪い子に新品の登山靴を何度もかかとを踏まれて脱がされていた。今思うとやっぱり辛かったよね。遠くの景色は綺麗なのに目の前の光景は自分が否定され続けるだけの現実だった。
それでも君は耐え続けることを選んだ。毎日しっかり学校に通ってはけなされて、髪の毛を掴まれた痛みに思わずにじんだ涙もあざ笑われた。相当無理していたはずなのに、君は感情を殺してただ生きることに専念している。
3年生になってからは辛い思いをすることが急になくなっていった。そして僕は高校で素敵な人にたくさん出会った。これは全部君がずっとがんばって耐えて、生き続けてくれたおかげだ。本当にありがとう。
あの頃から3年が経って、今僕は勉強に悩まされている。がんばるしかないし、苦しい時期だ。それでもがんばってくれた君のことを裏切りたくない。
だから僕はこの今を絶対に乗り越える。これはあの頃の君との約束。必ず守ってみせる。