全てが終わり、全てが始まる日
それは受験。
早起きして迎える朝、少し緊張もある。僕は日課の結束バンドミュージックを聴きながら準備を進める。
父親の一言と共に家を出る。駅に着く。母親に見送られる。祖父母からのLINEとともに。
バス停。友達が来る。緊張している。言葉をかける。笑う。
バスにのる。そこまで混んでいない。ラッキー。
バスを降りる。急に人がたくさんいる。緊張。校門をくぐると会場が見える。
友達と別れ席につく。緊張。違う友達が同じ部屋だった。嬉しい。
まもなく一時間目。時が加速する。国語1問目は始め意味不明だった。頭に入らない。3問目で我に返る。見直したら大丈夫そう。
数学。難しい。でも簡単な問題もいっぱいある。意外と出来た。
社会。いっぱい勉強したので自信大有りで望んだら滅茶簡単だった。見直し3回した。
理科。考えるのがめんどくさい。難しい問題も結構ある。でも全部解けた。
英語。簡単。目を疑う。
見直し三回目でスプラトゥーンがちらつき始める。四回目の見直しで間違いに気づく。危ない。
終了。安堵とともに謎の虚無感が襲う。これで本当に終わりなんだな。今度はスプラのことを考えたくとも何故か思考がほどけていく。この気持ちは何?
帰りのバス、友達と問題を確かめ合う。盛り上がる。
バスを降りる。階段を昇る。僕は駆け出す。
そして空が見えた。曇っていたが、僕には輝いて見えた。叫ぶ
あーーーーーーーーー!!!!!!!!!
家に着いた。ドアを開ける。靴を脱ぎ、ドアを開けるとそこには母親がいた。
おかえり!!母は言う。そして僕も言う。
「ただいま」