泣いている人 笑っている人 産まれた命 死んでいく命 支え合う仲間 殺し合う忌敵 知り得ないこと 分かち合えないこと
黒1色から赤い合格の文字を掴み取る そのために私は6年間も塾に捧げたのだから
硝子細工みたいに 零れた涙が 酷く心に刻まれて
君の悲しみの 全部はわからないよ 君の苦しみの 一部しか知らないよ だって、僕は君じゃないから でも、だから 僕は君と出会えたよ 君はどうだったろう 君が少しでも近い気持ちなら 僕はきっと嬉しい でも、僕には分からないんだ 君は僕じゃないから
快晴の朝。 夜雨の余韻を残したままのアスファルト。 吹きつける風に、少し伸びた髪。 桜吹雪と、その枝に届きそうなぶらんこ。 桜吹雪を被った自転車。 何時の間にか小さくなった鞄。 世界の終わりを嘯く液晶。 おはよう。 もう目は覚めたかい?
深夜の街に灯るネオンサイン。 静かな喧騒と列車の音。 その下で、淡々と機械的に物事を繰り返す。 その場所は、一点の乱れも色も無い。 ただ、延々と、時を刻み続ける。 不意に、 リン、 と音がして。 一瞬にして、その時の流れは乱れた。 一瞬にして、鮮やかに色付く。 ...時は止まった。 さぁ、こんばんは諸君。 そして、ようこそ。 ...文学世界へ。
去り際の悪意が 酷く心を蝕んだ 何気なかったろう 今頃忘れているだろう 僕はあの日から進めない 君も進めなくなる日が来るよ
心地良い朝に目を覚ましたら 陽の光が僕を照らした 暖かい風が僕の頬を撫でて 小鳥の囀りが朝の訪れを知らせた 僕らは出会う 人生というオレンジ色の物語の中で 君と出会えた奇跡のページに栞挟んで大切にしたい 眠れない夜に泣いていたら 月の明かりが僕を照らした 冷たい風が僕の頬を刺して バイクの音が闇の中に消えていった 僕は独りだ 人生という無色透明の物語の中で 誰とも会わず話すこともなく白紙のページをゴミ箱に捨てた
誰も傷つけずに生きていくと決めた そのためにはわたしは傷ついても良いと思った あなたを傷つけないための あれはわたしにとっての「すべて」だった 初めて仮面をつけた言葉を発した わたしの「すべて」は正しいことだと思った あなたから返ってきた言葉は眩しく痛かった あれは「嘘」なのだと気づいた
話が上手な方を尊敬します 文章が上手な方を尊敬します なにより人に気遣いが出来る方を尊敬します