魔狩造物茶会 Act 3
「俺たちにものすごく関係があるって訳じゃないし」
「あらそうかしら⁇」
ナツィの言葉に対しピスケスはそう言って微笑む。
「私たちの保護者だって、襲われるかもしれないのよ」
その言葉にナツィはぴくりと反応する。
「いくら私たちの保護者が強い人たちだからって油断はできな…」
ピスケスがそう言いかけた時、急にナツィはイスから立ち上がった。
周りの皆は驚いてナツィの方に視線を向ける。
「…どうかしたの?」
ピスケスが静かに尋ねると、ナツィは別にとそっぽを向く。
「ただちょっと急用ができた」
そう言ってナツィはピスケスたちに背を向ける。
しかしピスケスは…もしかして、とナツィを呼び止めた。
「さっきの話で保護者のことが心配になっちゃった⁇」
「うっ」
ピスケスの言葉に対し、ナツィは驚いたように飛び上がって振り向く。
ピスケスは図星ねと笑った。
「…べ、別にあの人のことが心配って訳じゃねーから‼︎」
「そう言う割には顔が赤いわね」
「うるせー‼︎」
ナツィはピスケスに対しそう吐き捨てると、もういい!と言って物置を飛び出して行った。
物置にはコドモたちの沈黙だけが残った。