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ファヴァー魔法図書館 #71

『魔装図書館』

「おはようございます、ロウザ婦人。」
ユリはぼさぼさ頭で朝の挨拶をした。
「よく眠れたかしら?貴方の連れはよーく眠っている様だけれども。」
ロウザ婦人はそう言ってハーヴティーを一口飲んだ。

そこは『魔装図書館』。伝達の犠牲者【ロウザ婦人】のいる所。
そこには読まれることを強く望み、意思を持ってしまった本が集まっている。
その名を『魔装本』と言う。

魔装本は読まれることを強く望んでいるため、読んで貰えると嬉しくて読み手を字の通り『飲み込んで』しまう。
飲み込まれたら本の中の世界に行ける様である。

「ねぇユリ・ロトウ、貴方少しここに居なさいな。貴方の周りにおぞましい程の疲れと吐き気がする位の苦悩が見えるわ。」
その先をどう応えたかは、ユリは覚えていなかった。

To be continued #72『MIDIワンダーランド』

P.S.最近10年くらい前のポケモンを買ってきてやり直しています。ほんとに面白いわ、ポケモン。

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もしも

もしもあなたと付き合えたら、今のままでいいから。メールの返す速さも話す内容も今のままでいいから、これだけはお願い。私を世界一の宝物にして。それだけでいいから。
届くといいな、この想い

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青色に白星

お気に入りしようとしたら
お気に入り数の上限に達しています
と言われてしまった!

ポエム掲示板には厳しい一言

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Lonely Heart

もう壊れそうさこの心 君を想う度にまたほら 切ない気持ちが溢れそうで やりきれない夜は泣いて泣いて眠りたい


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革命を!

先月も書き込んだんですが消えてしまったので

ポエム掲示板だけは縦書きにならないかなー

縦書きの方が小説とかは味があると思うんですけど…。

※一つ一つの作品を縦書きで横にスライド出来るみたいな

※掲示板自体は縦スクロール

うんうんスタンプが多かったら検討してくれるかもしれないのでお願いします!

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鬼ノ業~序章(弐拾伍)

「__明るい。」
「…兄様、変な匂いしてない?」
焦げ臭い。
薊の顔色が一瞬で変わった。
「まさか__‼」
そう言って、先にいってしまう。
朔も後を追い掛けるが、自分の予想にならないことを祈るばかりだ。
そして、朔は呆然とする。薊の顔には血の気が無い。
「こんなこと__」
家は、あの日の自分達の家のように燃え盛っていた。
「どうして…。」
呟き薊は火へと飛び込んだ。
「おじ様!」
朔も迷わず中へ入った。入らない選択肢なんて無かった。
おじさんは居間に居た。腹部には包丁が刺さっていて、血が流れている。薊は抱きかかえ、外に出ようとする。ぴくりと動いたところから、まだ息はある。
「兄様、道を!」
道を作るよう努め、二人が出たのを確認し、最後に朔は出る。その時、倒れてきた木材に触れてしまう。痛みに耐え、すぐ近くの、それでも火は届かない木の下へ避けた。

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無題

真夜中の しゃぼん玉遊び
サックを外し損ねた剃刀
絶妙なタイミングのSkype

何してたって尋ねる声に
ベランダで しゃぼん玉って答えたら
低い声が愉快気に震えて

あぁ、大好きだなぁ

思って漸く
悴んだ身体を労わる気になった

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光は道を照らしてくれる                         光は正しさを照らしてくれる                        光は人生を照らしてくれる                         そう、過ちを起こすことのない 正しい人生を

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試練

「(確か...この辺に...)」
オラクルは近くの森の一角にいた
「あった...これだ...」
巨木...その言葉が正に当てはまる木だった
そんな木にお札を1枚貼る
「神の使いよ、我に力を与えたまえ...」
オラクルの体が光を帯びる
そのまま意識を失った...

「(ここは...?)」
オラクルは不思議な、それでいて心地よい場所にいた
そこに、神の如く神々しい『それ』がいた
頭に声が響く
そなたを見る...戦え...
神のような『それ』が、白き龍が変わった...

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鬼ノ業~序章(弐拾肆)

家に帰るまでの道のり、二人は無言だった。
梟の鳴く声に、薊が微笑む。
「あの梟、大丈夫かしら。」
「どうした?」
「だって、もう"朝が来た"何て言うのよ?」
くすくすと微笑う薊に、朔は間をおいて、困惑の表情をする。
「え?薊、梟だよね?」
「えぇ。……?」
薊自身は、自分の言葉の不自然さに気付いていない。
「薊、鳥と話せるの?」
「鳥だけじゃないわ。動物は全般…。」
ようやく気が付いたようだ。
「兄様は聞こえないの?」
「…これが"力"なのか?」
再び梟が鳴く。
朔は薊の言葉を真に受ける。
「何て?」
少し耳を澄ませるようにした。薊の顔は訝しげだ。
「嘘じゃないって…確かに明るいって。」
嫌な記憶が甦る。
草木がざわざわと揺れる。風なんて殆んど無いのに。
「帰ろう。」
薊も同じ気持ちで駆ける。こんな夜中に"明るい"なんておかしい。
家に近づくと、肉眼でもはっきりと見えるようになった。