『2日目』
気がついたら夜中の0時を越えていた。
外には生物の気配はなく、ただ闇が広がるばかり。
みゆりは覚醒したアタマですぐさま台所へ向かった。
案の定、肉じゃがが炭化していた。
朝になり、みゆりは大学へ向かった。
炭化肉じゃがは片付けるのに数時間かかった挙句フライパンがダメになったので帰りに買わなければならない。
講義とある程度の仕事を終え、みゆりは家路に付いた。
冷たい風と共に吸い込まれるようにみゆりは神社に入っていった。
夏だと言うのに寒い、幽霊がいる証拠である。
みゆりが産まれた頃はシンギュラリティーの年だった。人類を越えるAIの誕生により様々な物が証明された。
統一物理学論の証明、それは世界に大きな影響を及ぼした。
全てのエネルギーは同じ物から出来ている、影響を受けたのは妖怪学も同じで、これにより幽霊と言う存在の証明に一歩近づいたらしい。
みゆりはずっと神社の境内でじっとしていた。
気がつくと土曜日のヒカリが辺りを照らしていた。
P.S.実は、妖怪学って僕が一番嫌いな学問です。
妖怪とか怪奇現象の証明が分からないからこそのおどろおどろしさとかある種の神格化の可能性を壊してしまうからです。
(だから幻想郷が出来て守谷神社が幻想郷にすわこさまがすわこさまがブツブツブツ......)
雲が形を変えていくように、
ふたりもきっと、
同じままでは居られないから。
いつの間にか、
君の背が伸びたように
君が知らないところで、
わたしがお化粧を覚えたように
それでもまた、
同じものを好きになって
カレーライスでも食べながら、
噺に花を咲かせるのでしょう。
((当たり前のことって、普段は気付かないのに
ふとした時に気付いて、愛おしくなるから不思議。))
その日、僕は父さんとドライブをしていた
そして...
「逃げろ、陵!変身...!」
COMPLETE!
ファイズと呼ばれるその姿で父さんは戦い続けていた
でも、その日は少し違った...
「ウッ...」
オルフェノクの刃がファイズを貫く...
ファイズはその場に倒れこんだ
「父さん!」
「危ない!」
さらにもう一太刀喰らい、変身解除してしまった
「お前を戦いには巻き込みたくは無かったが...」
彼は、ベルトと錠鍵...ロックシードを手渡した
「やってみるよ...!」
陵は立ち上がり、叫ぶ
「変身!」
アッシュウルフ!
LOCK ON!
『アッシュウルフアームズ!ウルフレジェント!ジ・ビギニング!』
陵は変身し、オルフェノクを圧倒する...
「俺はもうダメか...」
彼はメールを打ち始めた...
ビロリン...
携帯がそう告げたのは、夕食の準備をしている時だった
メールを読んで、彼女は泣き出した
俺の愛する咲夜へ
俺はもうダメかもしれない...君より先に行ってしまうのは心苦しいが、すまない...少し張り切りすぎてしまった...1つお願いがある。陵を頼む...君にしか頼めないことなんだ、よろしく頼む
じゃあな...
陵が帰って来た、いつもの3人分の食事を用意して
「おかえりー!あれ?お父さんは?」
陵は黙ってお守りを差し出す
「なに?これ?」
「父さん...」
小さくそう呟き、陵は寝室へ向かった...
考えても考えても、どっちがいいかなんてわからない
時間がたりない、いっそ、くだけてしまおうか
今は大切なときだから、困らせたくないよ
はっきりしないままに、素直な気持ちにも向き合えないな
言い訳ばっかの私にどんな未来が、
「それでも僕は、人間を殺したいとは思わない。
この感情を上手く言葉で表すことは出来ないけれど__」
薊は倉庫に姿を消す。そう思ったら出てきた。
「何を__!?」
手に持つのは、血がべっとりと付いた大鎌。人の首なんて一瞬で落とせそうな…いや、落としたような大鎌。
「ごめんね、兄様。私、兄様の言うこと、理解できないわ。
だから、私は私で生きていく。」
朔は口を開いた。
「蒼は、僕達を信じると、そう言ってくれた。」
薊に、一瞬躊躇いの間が生じた。しかし、そんな言葉、躊躇いですら無駄であった。
「所詮、人間の戯れ言よ。
兄様、今までありがとう。」
朔は、妹の後ろ姿を睨む。そして、誓う。
「僕は、薊を止めにいくから。それが違うこと、証明してみせる。」
「さよなら。」
炎はまだ燃えていた。
終わらせよう。
始めた時みたいに
私が私自身とひとつになれば
不可能なことはない。
魂が
視線を 指先を 血流を
自分のものとしたら
絶対出来る。
この戦いを終わらせよう。
始めた時みたいに
人は…一人一人良いところがあって一人一人悪いところがある。
人は…一生懸命生きようとする。どんなに辛いこ
とがあっても次は良いことがあるかもしれないと思って
人は…いくらでも立ち直れる。なにがあっても誰かがいて仲間がいて一緒に立ち直れる。
人は…人間らしくしようとする。人間らしいってなに?それはちゃんと自分の意思を持つこと。
人は…一人になりたがることがある。けど誰ががいないと寂しくなる。君がいて僕がいる。
人は…大切な人がいる。運命の人がいる。
これを見たあなたは自分らしく今を生きてますか?人は何度でもやり直せます。悪いことをしても。
人の心は変われます。だからちゃんと自分らしく生きて。いくら自分の良いところがないと思ってもちゃんとあなたを見てくれている人がいます。
あなたを必要としてくれている人がいます。だから頑張って。頑張って生きてください。
『1日目』
昨日、イエローストーンで噴火が起きた。
威力は凄まじいものだったけど兼ねてより言われて来た程では無かったようだ。
火山灰も地球を覆わなかった。
結局世界はそれ程仰々しい物では無いのかも知れない。
こんな日でも世界は回る、世界の裏では大変な噴火が起こっているというのにこっちでは火事が幾つか消されているだけだ。
そのような事を思いながら【鍵山 みゆり】は家路につくのだ。
彼女はある地方都市の大学の准教授である。
妖怪学を専門とし、超常現象の科学的な証明に毎日を費やしている。
異変は神社の前を通りかかった時に起きた。
白い影がひとつ、見えた。
彼女は良い意味での変態である。
妖怪の証明と言う一つの目的の為に彼女は青春の様々な物を犠牲にしてきた。
大学院を出た後、大学の研究室で研究に日々を費やし気がついたら准教授になっていた。
彼女の目はギラギラと光っていた。
彼女の不思議な日々はここから始まった
P.S.ファヴァー魔法図書館を書く前の中編です。
帰り道での妄想を元に一つお話を構成してみました。
良かったらお付き合いお願いします。
同じ空気を吸っている!
と 思ったときにはもう、
同じじゃない空気吐きだしてる
「あの…」
「相葉さん…!?」
言おうと思うと口から言葉が出てこなかった。
でも、そんな私じゃない。
今の私は、そんなのじゃない。
「私は…何回も救われてきました!
一人で落ち込んでいる時、いつも助けてくれるのはあなたでした!
誰も気づいてくれなかったのに声をかけてくれたり、
あなたの小説を読むことによって、私は元気になりました。
あなたのおかげで、私は一人でくよくよ悩んで、夜遅くまで泣かなくなりました!
でも…また、くよくよと泣いている私に戻ってしまうところでした。
何も伝えずに、何も気づかないままあなたとさよならするところでした。」
言わなきゃ。
「ずーっと、ずーっと前から、好きでした!」
君は、ずっとこっちをみていた。
いつも笑顔を浮かべている顔も、今日は表情を吸い取られたみたいだった。
「あのさ」
「はい…」
「俺が別のところに行っても、ずっと俺の小説読んでくれる?」
「もちろん」
そして、笑顔を作って、言う。
わざとらしいのなんて、わかってるよ。
「永遠にファンだよ。西田そうたの正体を知ってるのは、私だけだしね。」
そう言うと、君は笑った。
「俺、大人になって、世界中で読まれるような小説を書く。世界中で存在が知られるでっかい作家になる。
そうなったら…俺、顔公開するから。でも、その前に…また、相葉さんのための小説を書いて、
必ず迎えに行くよ。」
この言葉が聞きたかった。
いや、こんな言葉、聞けるなんて思ったこともなかった。
うれしいけど、かなしい。
当分会えないのだろう。
でも、約束した。
また会える。
ちょっと待つだけだ。
私の初めてで、忘れられない恋は
まだ始まったばかりだ。
バスが来た。
あなたは少し笑って、
「待っててね」
と言った。
そうして、あなたは去って行った。
予定より15分遅いバスに乗って。