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きいろいし #11の壱 第一季終話

『夏の最後の日壱』

うんざりするような熱帯夜、瞬く事の無い空。
時代が変えた景色の中、時間が止まった邸。
「こんばんは、風麿さん。」
「はい、おかえりなさいみゆりさん。」

みゆりの前には蕎麦茶が置かれていた。
「今日は戸隠の蕎麦を使ってみました。恐らくこの間のものよりは上等ですよ。」
風麿が言った通りこの間の蕎麦茶よりは美味しかった。

「.........。」
「.........。」
子供達が寝静まる頃に雑談が止まった。
少しして風麿の目が変わった。
「............話しますか。」
「お願いします。」

P.S.色々聞きたいことはあるかも知れないけど全部最後に書くね。

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幸せ

あなたが恋に落ちていく

その隣で私は

そっとあなたに

恋をしていたの

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どこか、見えないところで。

私は、「話す」ことができる。
だけどね、私の声は時々、
どこか見えないところで、音にならずに消えてしまうんだ。

私は、「見る」ことができる。
だけどね、私の目は時々、
大事なものを見ずに、偽物ばっかり見ようとするんだ。

私は、「歩く」ことができる。
だけどね、私の足は時々、
前に進むのを怖がって、後ろにばっかり進もうとするんだ。

「できる」って、難しいね。
「できる」って、切ないね。

そんな私たちだけど。
そんな私達には、「生きる」ことができる。
未来に思いを、残すことができる。
未来をしっかり、見つめることができる。
未来に向かって、走り出すことができる。

愛とか、喜びとか、それだけじゃなくて、
苦しみも、悲しみも、全部抱えて走るんだ。

目的地についた頃には、必ず、私だけの宝石になる。
そう、星に願って、
私たちは、生きていく。

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それでも私は泣くだろうか

その手を離して
弱い私を探さないで
あなたの声が、匂いが、優しさが
肺いっぱいに溜まるようで
喉から溢れてしまいそうで

1人で泣いていたいんだ

あなたの背中を忘れる日まで
涙を枯らしておきたいんだ

胸底に抑え込んだこの気持ちを
薄くすりへらして空に飛ばしたいんだ

だからその手を離して
弱い私に寄り添わないで

本当の言葉をつかわせないで