好きなら好きで良いじゃあないか
僕らが大事にしてきた欠片を、壊れそうなガラスの破片を、今壊さなきゃならない理由なんて、きっと始めから、ひとつもないんだろ。
君は君で、僕は僕。ただ、それだけのことなんだろ
たったの三文字
この三文字は僕を捕まえて離さない
代償は決して小さくはない
それでもその三文字に引き寄せられるのは何でなんだろう
見つけるまでは全く頭のなかに無い選択肢のはずなのに、一瞬でも目にはいるとそれ以外の選択肢は吹っ飛んで消えてしまう
きっと魔物が棲んでるんだろうな
メニュー表の、「大盛り」の三文字
何度も歩幅を合わせて
歩いていた星の道
チョコレートをほおばった君が
あの坂を駆けてゆくのを
ゆるい風を感じながら見ていた
甘いひとかけらは溶けるように
ひとときを紐解くように
泣いていた君がまた微笑むように
まん丸い月を撫でて
夜をまた照らしてほしい
2回目のおさんぽ
大好きなあなたとのおさんぽ
まずは1時間の辛抱
これはあなたに会うための務め
私は進む
どんどん歩く
まだかなあ、まだかなあ
歩いても歩いてもあなたには会えなかった
何かあったのかな
心配になる
それより、お腹空いたなあ
来た道を戻る
1人であることに急にさみしさを覚える
まあいい
やけ食いだ
これからどうしようか
特にすることもない
大きな声で歌ってやろうか
そんなことできっこない
早すぎるけれど、帰るしかない
あともう少しで家だ
道路をわたろうと後ろを振り返ると、真っ白な顔をしたあなたがいた
おはよう
もう帰ろうと思って
どうしたの?
何かあったの?
なんだか情けなくなって
途中で涙出てきた
最低だなって
遅れてきたことなんて、どうでも良かった
会えただけで、すごく嬉しかった
ばか
心配したんだぞ
今日はとってもすてきな日になったの
だって、あなたの良いところをまた見つけちゃったから
心はいつまでも満ち足りず
しかし感情は波立たず
焼きついた後ろ姿が目の奥で燃えて
陽炎のように酔い惑わし
降り積もる優しい声では
虚しさは圧し殺せず
ひとりは怖いはずなのに
抱きしめたいとも言えず
抱きしめられたいとも言えず
そうしていつの間にか冷えた温もりや
いつの日にか迫る孤独でさえ
今日まで繋がっていた証しと思えば
淋しさまで愛せただろうに
それさえも遠く叶わず
私は私のために
あなたをずっと忘れられず
おいしいものを食べたとき、楽しい音楽を聴いたとき、優しい香りを嗅いだとき、美しい景色を見たとき、世界のあたたかな希望に触れたとき、真っ先に思い浮かぶのは君の顔だった
哀しくなんかないさ、でも
この人混みの中やっとみつけたあなたを
追う自信がもうない
現実よりもレンズを通してみえる世界に
切り取ったばかりの瞬間を忘れないように
歩いていく
そうすれば
いつか、いつかきっと。
理 : さあ……今日も書き込み来ていますよ…!
生 : 音曜日に来れる人って結構いるんだね〜♪
委 : うん……なんか特別感が薄れつつあるよね……あっ、でも音楽好きが増えてるってことだから良いのか(笑)
理 : そうだね〜!カレンダーに音曜日の列ができるのも時間の問題かもね〜!
生 : Mon.とかTue.みたいにOto.だね〜♪
委 : いやMus.(Music)でしょ(笑)
生 : にゃっっ!?(恥)
理 : English頑張れ(笑)
生 : さーせん(笑)
委 : もー(笑)早くして……エステ(ペット美容院)間に合わん……。
生 : 女子力高えなオイ!(笑)
理 : それじゃあ書き込み見ていきますか!
〜つづく〜
「アタシが'大おばば'なんて呼ばれているのは、此処の村人達より、本の少し外の知識を持っているという事と、正体を隠し続けているからこそ出来ることなんだ。」
正体を…隠している、とは。
二人は藤の言葉を待つ。
「蒼の方は人間として。朔、アンタはただの人間じゃあないね?」
「…人間と、鬼の間に生まれました。鬼として育てられてきましたが。」
「…境遇が同じだな。」
初めて驚いたような顔をする。ということは――
「しかし。アタシは忌み子として育った。
アタシはこの村の出なんかじゃァない。…そこでは、鬼と人間の仲は最悪でねェ…まあそんな中でも、愛ってモンはとめらンないらしいのさ。その間に産まれたモンだから、こっちはたまったもんじゃない。どこいったって扱いは酷かった。――だから、殺したのさ。村一個潰れたねェ。」
展開がはやい。
事もなさげに言う藤に、聞きたいことは山のようにあるが。
「そこで初めて判った。アタシは鬼なんだってね。」
第二章『魔道書の魔女と摩天楼の灯り』
『やあ、早く早く来て来て、ボクは君の顔が早く見たいんだ。』
長い廊下、外の世界とは明らかに違う空間。
まるで白虎野の夜の水中にほたるいかを泳がせた様、
少女は直感的にそう感じた。
『ああ分かる分かる、石油ね。
マントルは恐らく日は吹き上げないけどね。
............いや、そうとも言いきれないな、うーん。』
頭がガンガンする。
恐らくユリ・ロトウは直接脳内に話しかけてきているのだろう。
「ねぇ、やめて。頭が痛い。私は鶏肉なんか注文しないわよ。」
少女がそう言った瞬間、頭の痛みは収まった。
気が付くと部屋にいた。
四方を無数の本棚で囲む空間だった。
「ようこそ、ファヴァー魔法図書館第7番大書庫へ。ボクの名前はユリ・ロトウ、グリモワール執筆人をやっているよ。
大体の事は解ってる、記憶を取り戻したい、そうだね?」
「............なんで解ったの?」
「それはボクが魔女だからさ、キミと同じなだけのね。でもそんな魔女にも準備は必要なのさ、だから暫くキミにはここにいてもらうよ。」
「えらく会話が一方通行だけれども.........癖なの?」
「ふふふ、そうだね、でもある程度の意図はあるよ。
そうでないと此処での理不尽さには耐えられなくなってしまうからね。」
「......?」
「じきに解るよ、此処はボクが生み出したモノで満杯だからね。」
音楽を心から愛する人にのみ訪れる素敵な日、
《音曜日》。金曜日と土曜日の間にある不思議な空間。音曜日の【アーティストLocks!】では、あしざわ教頭が特に心をこめて描いた猫たちが、校長・教頭に代わって生徒たちの話を聞いてくれます。悩みに効くおまじないを教えてくれるとかくれないだとか…………
理 : 音曜日の【アーティストLocks!】はおまじない部の部員『NEKOーKANN』が悩みに効くおまじないを紹介していく【NEKOーKANN Locks!】
!ということで、ヴォーカルの《黒にゃんこ理事長》(♂)です!
生 : ギターの《ササミ生徒会長》(♀)です!
委 : ドラムスの《マタタビ委員長》(♂)です!
〜つづく〜