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シューアイス『牧田の場合』その2

「神崎は麦わら帽子がよく似合う女の子だったなあ」ろくでもない回想をする。杉田が加藤をぶちのめした所を見届け、携帯をしまい、牧田は校舎裏から出てシューアイス聖堂へと向かう。今日の分の祈りを済ませようと木製のドアノブに手をかけたところで、目の端に神崎が映ったので振り向く。見ると、鬼の形相で杉田を担ぎ上げ体育館の方へ向かう神崎がいた。牧田は柄にもなく唾を飲んだ。麦わら帽子を被った神崎の、少し照れたような、柔らかい笑顔の映像が、脳内で浮かんでは消え、気付くと神崎の後をつけるようにゆっくりと歩き出していた。体育館に入ると、神崎は杉田を乱暴に投げ飛ばし、携帯を取り出した。牧田は、興奮と恐怖に苛まれ、混乱する足取りで体育館の倉庫へと回り込み、そこから神崎たちの様子を伺うことにした。汗臭いマットと埃を被ったゴム製のボールの匂いでむせかえる。暫くするとSBGの卯月、皐月、水無月の3人が入ってきて、杉田を取り囲んだ。SBGはヤバい。あいつらが出てくるとろくなことが起こらない。曰く、あいつらに目をつけられた奴が翌日には校庭の砂場に白骨になって見つかったとか。凄惨な拷問と発狂寸前の杉田の叫び声が体育館を埋め尽くして、牧田はもう気が狂いそうだった。優しかった神崎の、柔和な笑みを思いしては、目をつぶり、叫び声で目を見開く。それを繰り返す。女は恐ろしい、と口ずさんでみる。自分が今日初めて本当のことを言ったような気がした。西日が傾いて、もうじきに夜になる。

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ほんとの気持ち

自分が弱いのは充分わかってる

けど、それを認めてしまったら

あとはどんどん弱くなるだけな気がする…

だから、周りには強く見せる




けど、強く見せるのはものすごくしんどいんだ…

こんなのワガママだよね…

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戯言即興詩。

一人、ポケットのなかで淋しくなって
ぜんぶ、あくびのせいにした。
瞼で指を濡らして、窓ガラスにばかって書いたら
理由なんて別に、なくたっていい。

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嘘を吐く

溜息で失うものが幸せなら
嘘で失うのは信頼

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嬉しさ

手をふってくれて、
笑顔でいてくれて、
名前を呼んでくれて、
ありがとう。
ただそれだけ。

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自分たちの力

世界王者とか関係なく、
自分たちの力を出しきるだけ

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月端葦会議について2

う......埋れてしまった......!
いやー皆さん創作意欲があって何よりです。

さて、何を話すわけでもなくやはりお題を募集しますのです。
お願いしますですのよ。

あと、要望とかあったら遠慮なく申し出て下さい。
それが無茶振りであったとしても......ねぇ。

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無題

貴方の唇を3秒間見つめただけで
心臓の場所をこれ以上ないほど
はっきりと感じさせられる

1

願わくは

泣きたい時に泣けて。
笑いたい時に笑えたらな。

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明日からはきちんと。

オレンジいっぱいの部屋で
大切な鍵を見つけ出すような
ガラクタのビー玉が煌めくような
気持ち悪い程、明日を望むような

どうしようもない焦燥と
未だ知らぬ綺羅綺羅の希望とが
混ざり合って、耳まで赤く染める

どうして君が隣にいるんだ、と
丁寧に髪を梳かしている

(席替えをした後ってドキドキしませんか?あと何回できるでしょうかね…)

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無題

ほこりの薫りを
懐いた胸の ときめき

繊細なクリーム
すらりとした秀英体

世界の全てが此処に在ると
信じて疑わなかった あの頃

0.05ミリを そっと摘むだけで
私は全知全能を手に出来た

2

乾いた風

あなたの手を振りほどいて

雨の中飛び出した

思想やルールじゃ人間はしばれない

東北の冬はしばれる

人類は滅びるかもしれないし少しは生き残るかもしれない

だけどそれがどうしたの? 

何千年だか何万年だか先のことなんて知ったことじゃないわ

もうこれ以上変わりようがない


乾いた風に吹かれながら

乳酸菌飲料が飲みたいわ

乾いた風に吹かれながら

炭酸飲料が飲みたいわ


もうこれ以上変わりようがない

タイプは出つくしたんだから

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ひらり

もう一回と笑った、あなた
私の言葉飲み干して
何十回もとせがんだ、だって
どうせ忘れてしまうんだ
もうなくなったと気づいた、目線
とうに結べなくなって
さよならの境界線で、ずっと
立ち尽くしたまま、ひもすがら
素直に咲いた花はかわいいな
澄みきった青空はきれいだ
宙返り、星をいくつまたいで
誰かさんのこと置いてけぼりにして
そうやって夜を越えるんだ
そうやって夜を越えなくちゃ
あなたがまたおずおず顔を出すの
宙返り、星をいくつ拾って
誰かさんの涙をぬぐっても
夜は長くとめどないんだ
針千本と約束した、いつか
ゆうにこぼれ落ちていく

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好きが溢れて

私が好きと伝えたらあなたはどんな顔をするのかな。
きっとこんなに悩んでることもあなたは知りもしないはずなのに。

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「我がまま」に

僕は自分の生きたいように生きる。

好きな人はとことん贔屓するし
嫌いな人には構わない。

食べたい物ばっか食べるし
食べれない物は食べない。

犯罪を犯すかもしれないし
人を傷つけるかもしれない。

そしてどんな人でも助けを求めたなら
僕は迷わず手を差し伸ばす。

迷惑と言われても知ったこっちゃないよ。

僕はやりたい事をやっただけ。


何か文句ある?

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涙の音

寄せては返す波のように
波紋も、このこころには広がっていく
淋しさは奥深く 触れることは止めたんだ

ねえ、君には見えていたかい?

でもさ、君のそれに僕が気付けていたかどうかなんて、分からないんだ
聴けば良かったんだろうけど、きっと怖かったんだろう

嘘か真実かなんて、思ってる以上に分かってしまうんだよ。