表示件数
4

無題

ほこりの薫りを
懐いた胸の ときめき

繊細なクリーム
すらりとした秀英体

世界の全てが此処に在ると
信じて疑わなかった あの頃

0.05ミリを そっと摘むだけで
私は全知全能を手に出来た

2

乾いた風

あなたの手を振りほどいて

雨の中飛び出した

思想やルールじゃ人間はしばれない

東北の冬はしばれる

人類は滅びるかもしれないし少しは生き残るかもしれない

だけどそれがどうしたの? 

何千年だか何万年だか先のことなんて知ったことじゃないわ

もうこれ以上変わりようがない


乾いた風に吹かれながら

乳酸菌飲料が飲みたいわ

乾いた風に吹かれながら

炭酸飲料が飲みたいわ


もうこれ以上変わりようがない

タイプは出つくしたんだから

0

ひらり

もう一回と笑った、あなた
私の言葉飲み干して
何十回もとせがんだ、だって
どうせ忘れてしまうんだ
もうなくなったと気づいた、目線
とうに結べなくなって
さよならの境界線で、ずっと
立ち尽くしたまま、ひもすがら
素直に咲いた花はかわいいな
澄みきった青空はきれいだ
宙返り、星をいくつまたいで
誰かさんのこと置いてけぼりにして
そうやって夜を越えるんだ
そうやって夜を越えなくちゃ
あなたがまたおずおず顔を出すの
宙返り、星をいくつ拾って
誰かさんの涙をぬぐっても
夜は長くとめどないんだ
針千本と約束した、いつか
ゆうにこぼれ落ちていく

2

好きが溢れて

私が好きと伝えたらあなたはどんな顔をするのかな。
きっとこんなに悩んでることもあなたは知りもしないはずなのに。

0

「我がまま」に

僕は自分の生きたいように生きる。

好きな人はとことん贔屓するし
嫌いな人には構わない。

食べたい物ばっか食べるし
食べれない物は食べない。

犯罪を犯すかもしれないし
人を傷つけるかもしれない。

そしてどんな人でも助けを求めたなら
僕は迷わず手を差し伸ばす。

迷惑と言われても知ったこっちゃないよ。

僕はやりたい事をやっただけ。


何か文句ある?

0

涙の音

寄せては返す波のように
波紋も、このこころには広がっていく
淋しさは奥深く 触れることは止めたんだ

ねえ、君には見えていたかい?

でもさ、君のそれに僕が気付けていたかどうかなんて、分からないんだ
聴けば良かったんだろうけど、きっと怖かったんだろう

嘘か真実かなんて、思ってる以上に分かってしまうんだよ。