飾られた貝殻のピアス
小瓶の砂浜
薄目を開けて、いつも
冷えた床に落ちる足
サンダルは並べる
薄目を開けて、いつも、君は、
秒針のわずらわしさ
麦わら帽子のにおい
何度目かの「誕生日いつ?」
薄目を開けて、いつも、君は、
花を咲かせるように
きっとわたしじゃない
良い子って何なんだろう
迷惑をかけない人?
優しい人?
勉強が出来る人?
愚痴を言わない人?
そんな人いる訳ないじゃん
みんなにそれぞれ欠点があるから
面白いんでしょう?
いつかは誰かのものだった。
そこにいて君に笑いかけてたのが誰かは、私は知らない。
ほんとは、
本当はね、
ほんのちょっぴり気になるんだけどさ、
そんなことはどうでもいいんだよ。
3年後も、5年後も、10年後も、
ずーっと君の隣にいさせてくれるって言うなら、
そんなことはどうでもいいんだよ。
ほんのちょっぴりだけ、気になるんだけどね。
青かった空がいつしか灰色になって
鳴り響く吹奏楽の音色
近所の小学校のチャイム
子供の声
あの時の記憶がよみがえる
なんとも言えない気持ちになるの
あ、雫が落ちてきた
No.1『眠り薬』
少年はある日の帰り道謎の老人から恋の薬というものを譲り受けた。少年は老人から薬を譲られた時こう言われた。
「両思いじゃないとこの薬は無 効だぞ?よいのか?...」
「よいのだ!私と彼女はよく学 校で目があう!運命の水色の リボンで結ばれているのだ」
家に帰って、少年は好きな女の子に思いが伝わるようにと一粒飲んだ。
するとどうだろうか?
だんだんだん眠くなっていく...
そして少年は眠っていってしまった。
ねえ、好きな人できた?
いや、できるわけないじゃん。。。
まだあいつのこと好きなの?会えないっしょ。
。。。うん。。。
会いたいな。こうゆー会話が辛くなってくる。
あの子と一緒に過ごした時間がどんなに幸せだったことか、今更ながら気づいて泣きたくなるんだけど。。。
細い針が指を刺して
感情性のRPGに引き摺り込まれたら
赤い 赤い 吐息でもって
僕の気道を塞いでくれないかな
朱の宝玉をお守りのように
てんてんと 点々と
澪して 拾って
澪しては 拾って
旧記の童話の誰かのように
ここに戻ってくるための道標にしてごらん
いつか君がここに戻ってきたなら
赤い 赤い 吐息でもって
君の気道を塞いであげるから
細い針が指を刺して
感情性のRPGに引き摺り込まれたら
朱の宝玉を砕いて 飲んで
命を磨り減らしては あてもなく
さまよい続けた暁に
君の赤い 朱い 紅い 吐息でもって
僕はゆっくりと瞳を閉じる
しかし、ユーリはひとつだけ、気づくことができなかったのです―
ヴァレットが姿を消したのは、3年前のことでした
当時、ヴァレットは、町で一番の悪童だったのでした
そうしてその日も悪事を働いて―
―そして、その瞬間を、ユーリは見てしまったのでした
ユーリはその頃純粋でした
ヴァレットがどんなに悪く噂されたとしても、それらの噂は全て嘘なのだと、信じていたのです
なぜなら、ユーリにとって、ヴァレットは親友だったから
その一言に尽きるのでした
それを、壊してしまった一瞬
視線が交錯した直後、ユーリはくるりと背を向けて、全速力で走り去りました
ヴァレットも、その背を追って走りました
ヴァレットにとっては逃亡は日常茶飯事だったので、勝負は初めから、見えていました
「ユーリ!!!」
ゆっくりと空気が冷えていく
早くも鳴き始めたひぐらし
1日をもっと上手く過ごしたいけど
いつもそうとはいかないみたい
声だけ言葉だけ
かくれんぼして見つけたんだ
君を失うことなんて考えられない
夜から朝へ
タイムリープのような好き
明日も僕は、君が好き。
「より戻そうよ」って言ったのに
「今の関係が丁度いい」って言うのね
本当のあなたはどっちなの??
あなたの心が読めないわ