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PEACE

生まれてきたからには学ばさせてほしい
青い空が見たくて生まれてきたことを
なにかを知りたくてここにうまれてきたことを
愛というものも、夢を見ることも、
たくさん教えて欲しいから生きている
たくさん教えたいから生きている

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Can not see

光り輝くこの道に見つけたこの影は

いつかの自分の姿なのか
はたまた
憧れ続けたアナタの背なのか

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…もう潔く負けを認めます

「…んも、だからさぁ!」これじゃ半ば八つ当たりだ。からみ酒だ。でも今じゃなきゃ言えないと思ったし、今なら酔った勢いだと聞き流してくれると思った。
「あたしがそうしたかっただけなの! この人なら好きになれるかなぁって、付き合ってみて、寂しさとか性欲とか満たしあってさぁ! でもこの人のためにあんたと飲むのやめようって思えなかったの! この人に時間拘束されるくらいならあんたと飲みたいって思ったの! あんたといるのが一番落ち着くんだからしょうがないでしょう!」「…あのねえ先輩」なによ、と強がる声は震えた。小さく息を吐く音が聞こえる。
「素面じゃないから何言ってもいいと思ってない? 僕が聞き流せるとでも思った?」完全に敬語が外れてるのを初めて聞いて___いや今そんな場合じゃないんだけど罪悪感めいたナニカをガツンと蹴飛ばして、胸がどくん、とときめいた。
「酔った勢いだからって聞き流してあげない」
そんな可愛い台詞、と辛うじて聞き取れた。え、と驚く間もなく形成逆転のように畳み掛けられる。「誰にでも優しくできるほど聖人じゃないよ。誰とでも飲むほど暇じゃないよ。他の誰にも可愛いなんて言わないよ。こっちは結構頑張ってるのにさらっと流されたりしてさ、」どんだけヘコんだかわかる? と睨まれて、縮こまる。___待ってそれはどうゆうことなの。
ちっと舌を打ったところを見ると、彼も相当酔っている。
「僕は先輩が好きですよ。高1の時から先輩がずっと好きですよ。電話してくれるのも甘えた声聞けるのも嬉しかったんですよ。
だからもういい加減僕のところに来てくださいよ。これだけ待ったんだから僕のものになってくださいよ。先輩だって僕のこと好きなの知ってるんですよ。あんな可愛いこと言っておいて違うなんて言わせませんよ」

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無題

貴方と居た熱帯夜
茹だる様な炎天下
噴き出した汗を拭き取って
貴方にしか頼めない
乾いた肌を潤して
貴方にしか頼めない

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無題

この胸巣食う淋しさは
何を食べて消すのじゃろ

幸せ運んだ果実のどれも
今では咽喉を締め付ける

この胸巣食う淋しさは
何を掴んで消すのじゃろ

柔らかかったあの人の掌
今では亡いと知っている

この胸巣食う淋しさを
どうして消そうとするのじゃろ

腹を据えて抱き込めば
それは案外身に馴染む

この胸巣食う寂しさへの
屈服隠して微笑む私は

一体何を捨てたじゃろ

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I'm tired

ガリレオやケプラーと考察したり、
アルキメデスやオイラーと対話したりするのは疲れたよ。
いっそ猫でもなってしまおうか?
何も考えずにゴロゴロすればいいんだもの。
猫になれればいいのになぁ…





と思いながら、また僕はアボガドロやファラデーとの冒険を始めるのだった。


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痛くても欲しい 柔らかくてもいらない

彼女は まっすぐに
棘だらけの 現実を 見つめた
だけど
彼女は さっと
柔らかい 上辺から 目をそらした

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2人 〈昔書いたやつ〉

二人の男女がいる
一人を順次と言い、
一人を栞と言う。
順次は栞のことが好きである
栞は順次に少しだけ気が有る様だ
二人は同じ高校に通っている
静岡市が谷津山の南側に立つF高である。

順次は絵を描く。
水曜日の夕方。
夕日が部屋を照らし、
ギリシャ彫刻が順次を見つめる。
カラスが空を飛んでいき、
吹奏楽部の音色が部屋を包む。
[あっ、いた。]栞も美術部員である。
が、一人での作品は余り描かない。
描いても リンゴ 位である。
まぁ、とりあえず入っているという所だろう。
「何?」順次は描く筆を止めた
「ああ、今日やる」栞は机に向かい、
「何描いてるの?」と聞いた。
「えっ、風景画。」といった後、順次は
サイダーを飲んだ。「ふーん。」栞は絵を見ながら、ペットの紅茶を飲んだ。二人のこんな時間を
何となく気に入っている。

好きは好きだけど、告白しなくてもいい。と順次はおもう。
アイツはアイツ、私は私。でも、好き。と栞はおもう。
そんな距離感で平行線を辿っている。
確かにその方が良いのかもしれない。

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アポイントメントⅣ

幸せだった
幸せだったよ
あなたがいたから前を見ていた
幾月か前のあの頃は

辛くて辛くて辛くても
あなたは私の救世主だった
本当なら 会うのは
3日に一度くらいなのに
私は毎日通い詰めた
あなたに励ましてもらえたらなんて
夢見てたせいで

なのにあなたは優しかった
私の幻想を
現実にした
あなたの言葉だけが
私が
生きて

歩く
意味だった のに

あと一度
ありがとうなんて言えたなら
そんな唐突に別れるのなら
なんて 後悔はしても
不可抗力なせいで
また不完全燃焼に堕ちていく

辛かった
辛かったんだよ
あなたがいなくて
その声を聴けなくて
その言葉が欲しかった ずっと ずっと

そんなあなたへと
アポイントメントのコールをしよう
力んだ声で呼び掛けて


飛ぶように時は過ぎて
私は今でも 緊張に震えながら
あなたに0と1のメッセージを
送ろうと
タッチパネルに
触れた