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無題

好きですって嘘付いた
繰り返したら そのうち
それが本当になるって思ってた
おっきくなったら恋愛なんて
当たり前にできるようになると
みーんな そう言ったの。でもね?
思春期が過ぎて成人式が来て
私にはカレシができたけど
愛してるって睦言には頷くのが精一杯だった

好きってなあに?
恋ってなあに?

子どもみたような問い掛けが
私の中を ぐるぐるするの
でもね? 聞いたって みーんな
そのうち分かるって
考えれば分かるって
人の心を持つなら当然だって
そんなことばかりを繰り返すから
だからね? 私 ありがとうって
微笑むことを覚えたの
得体の知れないモノを
さも嬉しそうに受け取る術を

そうやって笑うたんびにね。
誰にも すくわれない子どもを
私 静かに捻り潰したの。
何度も何度も この指で捻り潰したの。

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風船のよう

こころのひとつに君がいて、
募った想いの分だけ大きくなった

握った手のひらとか
抱き締めて触れた背中とか

好きと嫌いは風船のようだと思った


別れれば小さくなっていくのに
消えてはいかないところでさえも

だから

終わりなんて
この先ずっと、来ないんだろうね。

2

無題

帰りたい。
かえりたい。
カエリタイ。















…どこに?

0

日本人、此んな処迄勿体無い。

幸せなことに不慣れだから

ちゃんと喜べてるのか不安になる

いつのまにか見て見ぬ振りばっかり

こんなに巧くなっちゃった

2

届いた!

たったひとつを欲しがった
あの日のわたしが
きょうの歓声に、きっと 救われたよ
気持ちを音にのせて届けること
伝える とか、ずいぶんむつかしいものだ

果てなんて見えないけれど
ここがゴールじゃないのは間違いないな
まだ前を見ていたい
手をつないで歩いてゆきたい
世界中に響くようにありがとうを言いたい気持ちさ!

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だからさようなら。

好きでした。大好きでした。だからさようなら。

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欲しいものは。

欲しいもの
大好きなクッキー
リュック
漫画
時間
タイムマシーン
笑い合える仲間
自信
居場所

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金木犀と1998

はながあきをかぎとりました、
くんくん。ふん。ふん。ふむ。
懐かしい、甘い香り。
わたしがこの世にはじめましてをした
あの日もこんな優しい匂いに
包まれていたのだろうか
あっという間に通り過ぎてくあきを
胸いっぱいに吸い込んで
橙色した小さな花を
愛しく思う
今だけの気持ち
愛されていた
記憶はここに




0

ずるいよ。

こういうときにみんなに会って。
こういうときにみんなでご飯。
こういうときにみんなで笑って。
こういうときにみんなで写真たくさん撮って。
ずるいよ。こっちの方が楽しいなって思っちゃうじゃん。
ずるいよ。みんながきらきらするから、自分が醜く見える。

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…曇った未来

いいのかな、このままで。
いいのかな、そこを目指して。
いいのかな、分からないから。
いいのか、悪いのかも分からない。
正解か、不正解かも分からない。
もし進んだ道が違ったら怖いから。
だからあたしは前に進めない。