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裏路地をわざと避けて、青い様な白い様な大通りを行く。まるで俺、虫。気分的には鳥。所詮影極薄、その癖に幅だけ取る邪魔者。
振り向くと目を細めた同じ蟲、少しばかり見窄らしい。口元から零れ出てきたクエスチョンのマーク。意味不明だけれど少し解るような。
勘繰った様に、蟷螂は鳴く。頭をつついて水に落ちた時に、ぬるり、紐のようなてきた。

ここまで俺、無表情。


纏まりそうだった思考がまたバラけた。
一体俺は、何を持て余してるんだ?


蟲の群れ、雁首揃えて鳴く。とても大切に、重要に見える。暗い空き家横目に、虫飛び立つ。色覚異常きたしている。
「やめかけてた煙草に火をつけてしまう」
不可触世界、暗渠を口ずさむ。
軽いステップで心を蝕む。時間と夢で未来を塗りつぶす。蟲がまだついてくるので、手でぱっぱ、と祓うと去った。

未だに俺、無表情。


固まりそうだった足を無理に溶かした。
一体俺は、何を待ち構えてるんだ?

定まりそうだったピントをわざとずらした。
一体俺は、何を避けているんだ?


軽いステップで心を蝕む。時間と夢で未来を塗りつぶす。蟲がまだついてくるので、手でぱっぱ、と祓うと去った。

俺、無表情。

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たったひとつ日付が変わり
それだけなのに気持ちもうわずる

この気持ちを忘れぬように
今年もよろしくお願いしたいです

みんな必死で生きている

僕も今年は死ぬ気で生きる

苦しいくらい頑張って、本当の悔しさを知る。

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おはよう即興詩。

白々と年が明けて、ぽつり
ぽつり、目を醒ます
街を眺めていた。

「おめでとう」より
「おはよう」が好き
珈琲を淹れていつも
通りの朝だよ。なん
て、ちょっとだけ意
識しているんだけど
おやすみ、また明日

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okotowari

どうしようもないほどに似合うキャップのつばを弾いて。
爪弾き足りないギターの音に二時間ほどただ酔った。
味気ないビルをしゃぶり尽くして、色すらも朝焼けに溶けだした。
爪弾き足りないギターの音が二時間ほど漂った。
金曜日の夜に似ていて勘違いしそうになったが、これは水曜日の昼間。時間がさまよった。
針葉樹、手に突き刺さったのを無理に抜いて。
少女。俯いたまま少しニヤつきやがった。

お断り。


ああ、足りない足りない足りてない。
このまんまじゃ眠れない。
足りてないな、足りない足りない。
このまんまじゃ予想もつかない。



どうしようもないほどに静かな夜にビビって。
爪弾き足りない。足りない思い出を少しライターの火にかざした。
風弱まって来たのを少しだけ覗き込んで、爪弾き足りない。思いがけない出会いにマッチで火をつけた。


知らない街を歩いて、後から不意に気配したから。
ボケっとした頭で振り返る。知っているような顔の誰か。
「公園が近くにあるからそこで寝てろ」
丁重にお断りしてまた歩き出した。
考えは未だまとまらないで朝焼けにそっと水を零した。
老人のランニング、飛び立つ鳥達。いつの間に世界にたった一人。さっきの男のおかしな声がまだ頭に溶けきらず残ってる。



ああ、足りない足りない足りてない。
このまんまじゃ眠れない。
足りてないな、足りない足りない。
このまんまじゃ予想もつかない。



ああ、足りない足りない足りてない。
このまんまじゃ死ねない。
足りてないな、足りない足りない。
このまんまじゃ天国も地獄も。

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回顧記録は、日めくりカレンダーよりも現実を告げる

悲しい音がする。

失恋じみた匂いばかりが、わたし用この空間に広がっている。

手が届く物理ではあるけれど手を伸ばすことはしないこと。臆病って言う? 意味が分からないって言う? 分からない。分からないけれど、あの時間はあの時間だけのものだった。全細胞がこの顔ぶれで(細胞に個性なんかがあるのかは知らないけど、)この位置に居座っているのは今この一瞬しかないように(だって細胞は着々と死にゆき新入りが押し寄せるからね)、そう、つまりそんな感じ。
そんな感じの場所で、そんな感じの時間だった。

言葉を交わす知れた人がいて、他の空間には適応しないここだけの言語があって、つまり当時の私は現在の私ではない。だって細胞で言ったら当時の構成員は誰一セル居ないわけでしょこの体内に。それで同一人物だなんて言われたらいい迷惑だ。多分、当時の自我とか、そのあたりにとっちゃ。
だからこれは余談だけど仮に10年後の私がヤク中になってても今の私を責めないでよねっつって、だーってそれ私【ナウ・2018.01.01.19歳まであと24日のこの肉体を構成する細胞に宿る・自我】にカンケーないしっ。

息を吸いに来ていた頃、もう戻りたくもないほど苦しい日々でだからこそ息を吸いに来る森林色した場所は現在危ういほど大切な記憶であり、泣きたくなるような感情が、いつも回顧のときには共にあった。

私に影響を与えてくれた人が何人かいた。恋よりも甘酸っぱく心臓を捻るくらいに、それは素敵なものだったのだ。
そうねたとえばねひとつ、こんな作品を書きますと宣言したことが、気づけばもう1年? 2年? そんなことも曖昧なほど、現実時間というより精神時間が過ぎて、今更形になりそうなこと、なんかを、報告したくて、簡単にできるのに、きっとすることはないのだろうな、ということ。

進めていなかったり進んでないことはなかったりいろいろあるのだろうけど、森林ヅラしてくるその場所は、まるで中学のとき好きだった人を眺めるかのような痛みがあり、それでも永遠に原点であるのだろうな、と思います。
またふらりと来ます。ついでに2018年いえーい。



変化、あるいは風化を認められないあたりまだコドモなのでしょう

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春夏秋冬

僕はあと何回
君に初めての
おめでとうを言えるのだろう

それは誰にも分からなくて
だからこそ今を大事にできる
なんてことの実感もできなくて

でもやっぱり君に会えて嬉しいから
春があれば冬があるように
君が笑んでたら僕も笑んでたいと思う

僕の命が途切れる直前まで


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うたうたいの独り言

ごめんね、なんて言葉は軽く響いて。

理解し合いたかっただけなのに、別れが訪れて。

今度は…、なんて言葉を空に並べて。

届いた想いもあれば、届かなかった言葉もあって。


生きるって難しいね、なんて悲劇を語って。

でも、やっぱり太陽が輝いちゃったから

新しい日になって。

忘れられない年が重なって

どうにも歳をとる。

今年もよろしくなんて言葉で

去年を振り返り、

あけましておめでとうなんて言葉で、

今度こそ、忘れたくない年に。

生きるって難しいね。

わかるって難しいね。

でも、

生きようとした分だけ

分かろうとした分だけ

笑っていられるよ。

…なんて

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しおり

本を読むときにしおりは便利だね。
次に本を開く時まで、本の中の時間を止められるんだもんね。
ああ、俺もこの人生の時間をいったん止めて、
俺の人生じゃないところでゆっくり休みたいな