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1

My existence proof

何度折れて消し去ってしまっても

どれほど残酷な視線を浴びようと

何度自分を壊してしまいたいくらい
自らに絶望しても

必ず立ち上がり歌うから
命の限り歌い続ける
歌い続けていたい

この声が届くまで
いつかあの人を振り向かせるまで
止まれないから

I look back and do not say how
I look back and do not say how

自分でやらなきゃ意味が無いから

いつの日かこの声がこの声が
届く日まで
歌い続ける

It proves my existence

2

濡れた鱗

泳ぎだした午前4時
部屋の壁に描かれた緩やかな影
魚の夢を見た。

深い青の中
ぼんやり浮かんだ影
あなたのこと思った。

回る、揺らぐ、溺れたように
軋む、落ちる、息もできずに
まるで海の底のようだ
ちかちか目の前を通り過ぎる星たちに
気を取られていたら
握っていたはずの手が
霧のように消えていた

2

LOST MEMORIES Ⅹ

ぱち、と目が覚める。一瞬どこか考えた。
――人間界。
昨日、位置を確認した壁掛け時計。時間、6時。落ちそうな瞼で、緩い思考を巡らす。寝ては、駄目。
ベッドから体を起こし、メイドを呼び出そうとなるところをこらえた。ここは人間界。
顔を洗いに行く前に、リビングに寄る。そっと顔を覗かせると、チャールズが既にいた。黒いフレームの眼鏡をかけ、本を読んでいる。
瑛瑠に気付き、顔をあげた。
「おはようございます、お嬢さま。さすがですね。」
「……おはよう。はやいのね、チャールズ。」
おはようなんて、魔界にいて使ったことがあっただろうか。
静かに扉を閉める。
顔を洗って部屋に戻り、制服を着る。等身大の鏡の前で一回転をする。
「うう、やっぱり短い……。」
呟いて、先程寄ったリビングに戻る。すると、チャールズが先程と同じ体勢で本を読んでいた。
さっきは気づかなかったが、テーブルに朝食が置かれている。
柔らかいにおいだ。そして、瑛瑠は思う。
(これも、当たり前ではないんだよね。)
席について、チャールズに言う。
「チャールズ、ありがとう。」
チャールズは顔をあげた。少し目を丸くしている。
そして、瑛瑠に微笑んだ。
「どういたしまして。
……そんなお嬢さまに、良い言葉を教えてあげましょう。」

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私は何の権力も持っていない普通の人間だ

権力を持っているからって何でもできる訳でもない

私にできることはなんだろう

言葉で人を笑わせたり、君の足元を照らせるぐらいの光になれたらな

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love

相手のことなんて考えないでも浮かんでくる
頭のどこかにいつもいる。それが恋の始まり

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せめてもの情け

この広い世界

平等になんてならないのです

みんな違う顔に違う性格や違う力

それを個性というのです