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LOST MEMORIES ⅣⅩⅡ

「10年前にもいたということ?」
声に出すつもりはなかったのだろう。少し驚いた表情を見せた。しかし、イエスノー問題はさすがにはぐらかすことはできない。
「ええ。」
「ヴァンパイア?」
少し突っ込んで聞いてみる。すると、チャールズは答えてくれた。
「ヴァンピール、ですね。」
女性ということだ。
「それでは、お嬢さまの気配を察知したのはヴァンパイアの方なのですね。」
瑛瑠は頷く。
「ウィッチの魔力をキャッチしたアンテナと、八重歯が証拠。
ただ、いまいち信用に欠けるの。」
「……何故?」
「第一に礼儀がなっていません。そして、私の前の席を気を付けろって言うの。でも、前の席の方は彼よりよっぽど人柄はいい。言いがかりだと思ってしまう。」
チャールズは少し考え込む風だ。

3

旋風機

開け放った窓から、一陣の風。

熱気と湿気を帯びた、その風は、

机の上の散逸した、プリント一枚、

吹き上げて走り去る。


君の面影を見た、6月も下旬。

また君を思い出す。

忘れたはずなのに、思い出す。

忘れなきゃならないのに、

プロペラみたいにぐるぐる回って、

心に吹いた一陣の風。


また君を思い出す。

0

思い出した君の顔

朝、君の「おはよう!」がなくて寂しくなる
授業中、眠いのに一生懸命ノートをとってた
君の姿を思い出してしまった

教室にはなじんできて、仲のよい友達もできた
でも、どうしても君の姿を思い出してしまう

あの頃は気づいてなかった この気持ち。
離れてから時間がたった今、気づいてしまった。
もう、どうしようもできないのに…

あぁ、君に会いたいな…
会っても何もできないけれど。

0

安全確認

左見て右見て

もう一度

あれ?上は確認したの

上に何もあるわけないでしょ

ちゃんと見なきゃ駄目よ

君の頭上に鉄骨が落ち乱れた

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LOST MEMORIES ⅣⅩⅠ

だから、微弱なその気配を掴むことは至難の技であるということ。
それと同時に、魔界内で1番の優れたアンテナを持つ,空気を読む種もまた思い当たる節があって。
「まだいたのですね、そんな優秀な方が。」
まだ、ということは

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RAINBOW

どこまでも
長く
広く
未来まで
誰よりも
強く
伸びる
そんな虹でいたい
輝く未来
いつまでも
光溢れる
そんな未来を
生きる虹でいたい
どこまでも
伸びて行く虹
夢を
愛を
憧れを
悲しみを
喜びを
忘れない
虹で
いたい

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僕は

僕は一人になることを選んだ

人からの誘いも断った

僕は孤独になった

誰も話しかけてくれなくなった

僕は寂しかった

でも僕の気持ちをわかってくれる人が居なかった

僕はあのときに戻りたくなった

でももう手遅れだった


結局は、ないものねだりだね

2

your smile

君の笑顔が眩しくて
僕には届きそうもなくて
君に伝えたい
この想い

一人で帰った
あの小さい路地は
今の僕には宝物だよ
君と初めて話した
あの路地は
いつもとなんだか
ちがくて
キラキラしていた

あの日から僕らの
冒険が始まった
大きな森の
大きな樹木に
手を伸ばし
てっぺんまで
登ったりしたね
でもそんな時間も
一瞬で
僕らに壁が
立ちはだかって
登り切ることができず
君と話す事もなくなってしまった
でも僕は君の笑顔に今までずっと
助けてもらった

君の笑顔が眩しくて
僕には届きそうもなくて
守りたい君の笑顔を

ありがとう

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青い

ふと思い出したんだ
あの思い出の青い空を
どこに行ったのか
あの思い出のノート
君と見上げた青い空
君と書いたあのノート
どこに行ったのだろう

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宇宙人

扇風機に向かって、口を開く。
「ワレワレハウチュウジンダ」
ノイズのかかった声が教室に消える。
友達からガキかよって言われるけど、
童心は忘れたくないからね