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過去

振り返りたくない過去はある。
振り返らなくていい過去もある。
振り返らなくちゃならない過去がある。
後世に語り継がなくちゃならない過去がある。

人を傷つけた歴史、
自分が傷ついた歴史、
多くの人が傷ついた歴史。

決して忘れてはならない、
二度と悲劇を起こさないために。
核の惨禍を子供たちに見せないために…

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続けてくださいね

ジグソーパズルをしていて
キスしてるピースを見つけた
なんだかのぞき見してるみたいで
恥ずかしくなった

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後悔。

あの時、もっとこうしていたらって

何日経っても思ってしまう

気付かないふりしてて、

ごめんなさい

辛い思いさせたね

昔の君の思いを

私は今痛感

泣けば赦してくれますか、

いや、赦しませんよ

私は自業自得ですよね、

はい、そうでしょうね

嗚呼、辛い、辛い、辛い

この思い誰が受け止めてくれるの

嗚呼、泣きたいよ、

もう、会えないのも、

わかってるのに。

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8月6日

たった1gの憎悪が
街を焼き払った
そのすさまじい熱は
全てを凍りつかせた

今も誰かの心で
凍りついたままの風景
渇きに苦しみ血を吐いた
虚空を見つむ人々の目

なにも知らない僕が
なにか1つ
言えることがあるならそれは
知らないゆえに
大勢の息の根を
止めることには
決して決して
ならないように

今日もどこかで街が焼ける
人の心の中の街が
僕は知らない
今目の前にいる
あなたの
心が
今にも
焼け落ちそうなこと

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LOST MEMORIES CⅢⅩⅢ

少し乱暴に、ぐいっと抱き上げられた。パプリエールは、このような扱いをこれまでに受けた記憶はなく、少し戸惑った。また、まだ少女のような面持ちの彼女に、このふたりは相当な重荷だろうことが理解できた。
そして、先の言葉はジュリアなりの気遣いのように思えるのだった。口数が少ない方だと、やりとりから容易に想像することはできた。そんな彼女が、たぶん一番口を開いたのが先の言葉。
乱暴にされたのではない。丁寧に扱われ過ぎたお姫さまを、姫ではなく大切な人として格上げされたのだとパプリエールは感じた。その姿は、先の彼に重なった。
ジュリアの背には黒翼。ばさっとその翼が羽ばたき、風が起こる。地面から足はもう離れていた。
「姉ちゃん何してたの?どうしてここに来たの?」

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ほっぺに張りつく髪の毛さえも。

もう夏なんだな
って呟いたその声が
愛しくて、愛しくて、たまらなく愛しかった
入浴剤はいつもいい匂いだな
わたしばっかり、「ばっかり」って言ってる
湯気が昇る浴槽
頬が火照る遊泳
帰り道であの人がけらけら笑っている情景が、もう二度となくならないように。と思った

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夏を詠む

さみしいな
君に会えない
夏休み
こんがり焼けた
君に会いたい

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今があること。

君がそっと手を差し伸べる。

その先にあるのは眩しすぎる光。

目を細める間もなく、君は遠くへ。


大切な人が側にいることが当たり前ではないと知った。

今日が在ることが当たり前ではないと知った。


僕は耳を傾ける。

無数に広がる声にならない想いに。


今を生きるはずだった君の。

生まれくるはずだった君の。


今を生きることは当たり前ではないと知った。


生まれてきたことは奇跡だった…なんて大袈裟だと笑うかもしれないけれど。


僕の目の前に広がる未来。

君の目の前に広がるはずだった未来。

行き先がわからず不安になったとき

終わりを自ら迎えたくなったとき

君の声に耳を傾け

前に進みたい。



なんて偽善だろうか。

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気付いてないふりをしていた。

ずっと前から自覚はしていた。でも信じたくなかった。

多くの人にとっては当たり前の事にイライラしてしまう。それも、お母さんにだけに。同じ事を友達がしても何も思わない。

「家に帰るとお母さんが居る」
これがもうダメなのだ。

ダメだと思うのも自分の問題。
そのイライラをあらわにしてしまって、お母さんをイライラさせる。そしてそのお母さんの言動にイラ立たせると、その態度にお母さんが怒ってくる。無限ループ。

全ては私が起こした事なんだ。
事の発端は私なのだ。

知ってた。ただ受け入れたくなかっただけなんだ。

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開くのは

白の中に黒が光り、
黒の中に白が光る。

闇の中にいた光は、闇をかし消していき
光の中にいた闇は、光をかき消していた

光の中にいた闇も
闇の中にいた光も



本当はひとつ。

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この気持ち

なくなれ

なくなれ

なくなれ



なくなるな

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あの日、私がいないという事。

8月6日 午前8時15分 ヒロシマ 原子爆弾投下
あの日、私はそこにいない。
まだ、生まれていない。
初めて原爆ドームに行った、小学校6年の秋。
原爆ドームを見て、全ての時間が止まった。
涙は、、、流れなかった。

テレビで観ている景色より、残酷で、まるで映画のセットのような。
街にビルが立ち並ぶ中そこだけが「異質」だった
砂時計が…止まっている。

まだ幼い私は折り鶴を折るなんて自己満足だ、そんなの折ってもなにも変わらないと思っていた。でも、あれを見た瞬間、全てが変わった。
折り鶴の色とりどりの色がまるで世界を色付けるかのような───
平和の色を創り出すかのような───
そんな風に、私には見えたのだ。


あの日、私がいないという事。
それはまだ幼かった私のような人が
まだまだいるという事。
そして、今の私のように、心を変えるきっかけを
作る事ができるそんな力が私たちにはある事。
多くの時を超えてもまだ、大切に守らなくてはならないものがある事。
そして、人の痛みを自分の痛みのように感じる
その大切さに気づく事なのではないだろうか。





あの日、私がいないという事。
それは核兵器が未だ根絶されないことを悲観する理由にも、あの時を知らないから伝えていく事が出来ないという諦める理由にも、ならないのだという事を知ってほしい。





あの日、私がいないという事。
ただ、それだけで伝えられる言葉が
どこかにあるはずなんだ。
戦争をしてはいけない。核兵器をなくす。
そんな、一見当たり前のことが
時空を超えた今日では当たり前でなかったこと。





その「事実」を貴方に伝えたい。
大切な、、、貴方に