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気づけば21になる

火照った言葉を呟いて
小さなバイブレーション
ひらけば君の名前

たった2、3ヶ月

それでも懐かしい
君の話し言葉

あいも変わらず大切な文字

あいも変わらず繋ぐRe:

▽え、もう出会って9年ですか。

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さよならのない別れって、刃のないギロチンみたいだ

妻に子供が出来たんだ。私を蕩かすためだけに存在していると思っていた声が、一文で二度分私を打ちのめした。左耳に寄せていた液晶が急に冷たい。そう、お幸せにね。せっかく諦めを知っている大人を気取れたのに、彼の返事を待たずに通話を切ってしまったせいで台無しだ。私は天井を仰ぐ。

薬指の寂しい左手に握ったままの携帯が、いやに掌に馴染まない。きっと彼と私もこんな感じだったのだろう。だって彼の薬指は寂しくなんかなかった。いつも嵌めていたあの手袋だって、家庭の跡を隠すための代物に過ぎなくて、──サンタクロースみたいにさむがりやなのかと思っていた。闇の中で絡めた裸の指先は、あんなにも熱かったというのに。



仕事で失敗をした。終電に揺られながら目を閉じるが、上司の罵声とお局の舌打ちが頭の中を回って止まない。ぐるぐる忙しいそれは洗濯機のようなのに、なんにも綺麗にしてはくれなくて、私は瞑った瞼にぎゅっと力を込める。と、すぐ横に体温が腰掛けた気配を感じた。

他にいくらでも席を選べる状況で、見るからに疲れきった女の隣に座るなんていい趣味の持ち主だ。ご尊顔を拝んでやろうと目を開けると、見覚えのある横顔が在った。残業の長引いた日、酒に連れ回された日、終電で必ず乗り合わせる男だ。

きっと男も私のことを覚えていた。だって今日に限って一度も視線が絡まない。持ち主の判明した温もりは途端に心地よくて、私はその肩に凭れ掛かった。所在なく膝の上に置いていた手に、黒の皮をまとった男の掌が重なる。そうして彼の名前を知ったのは、彼の服の中を知った後だった。



太い骨を思い出す。硬い肉を思い出す。厚い肌を思い出す。薄い唇と、その隙間から漏れる濡れた吐息を思い出す。

妻に子供が出来たんだ。柔らかな言の葉で出来た尖りが、チェーンソーみたいに頭の中を回って止まない。ぐるぐる忙しいそれは洗濯機のようでもあるのに、なんにも綺麗にしてはくれなくて、──涙が零れた。私と奥さんとの違いなんて、きっと永遠を誓ったか誓っていないかの差くらいだというのに。貰ってきたばかりの桃色の手帳に携帯を叩きつけて、膝を抱える。

子供が出来たんだ、なんて。
そんなの、私もなのに。

0

分かんない

ダサいカッコいい
自分でカッコつける事はダサいと思うけどパルクールやラップなんかはカッコいいと思う
これってなんなんだろ

4

LOST MEMORIES CⅤⅩⅤ

では、これを運んでください,と渡されたので受け取る。綺麗な黄色い卵焼き。人間界へ来て初めて出されたそれはとても美味しく、瑛瑠の好きな食べ物へのランキング入りを果たしたひとつである。ちなみに、白だしを使うと絵に描いたような黄色になるのだそう。絶賛したところ、なかなかの確率で食卓に並ぶようになった。
「お嬢さまの中で私は、お嬢さまの付き人として限定的に送られた存在とは考えられないんですか。」
仮眠はとったのだろう、数時間前より幾分かよくなった顔色のチャールズからは、苦笑いが送られる。
確かにそうなのだが、
「チャールズ、やけに生活感あるから……。」
ずっと人間界にいたのではないかと、そう錯覚してしまうのだ。
「鋭いのは良いことです。」
ふっと目を伏せ、キッチンへ向き直る。
この反応は――
卵焼きののったお皿をそっと置く。
「チャールズ。私、夢を見たの。」

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自己顕示欲

みんなといる時は訛らないつもり
んだ!だっぺ!いがっぺよ!
なんか、なまってますよね(笑)なんて
おっとっと、敬語で話してても訛りが出てる?
ぼーっとしてると訛っちゃうんだけど...
えー敬語でも訛ってるかあ、なんて思った仕事中
てことは、標準語喋らなくてもいいかなあ?
くだらないよね、言葉がどうこうなんて!
れいによって私は言葉が苦手だしさ
てんでだめよ、ほんとに苦手
まったく意味知らないで言葉使うし(例によってもそう)
すごい便利なんだよ訛りって、誤魔化し効くし笑
かっぺ、って聞いたことある?あたしそれ。

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楽しい笑いと夏休み

夏が終わる。
今年の夏は、俺の思い出に残るものだった。
思い出は、それが終わらないと残らない。
終わってほしくない。
でも、終わってほしい。
そんな矛盾も同居できるほどに、楽しかった。
それ以上でも、それ以下でもない。
忙しさすらも楽しめた。
充実って意味がよくわかった。

なんでだろうな。
今まではただ忙しいだけだったのに。
友達と過ごした日々が、笑いあった日々が、
最高に楽しい。

あぁ、そういうことか。
笑ったんだ、俺。
今までにないくらいに。

夏の陽気に乗っかって、
たくさんたくさん笑ったこと、
それを忘れないでいよう。
そしたらきっとこれからも楽しいから。
それに気づけた最高の夏休み。
決して忘れない思い出のできた、
笑いあった最高の夏休み。

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くろねこがあるく

離れれば離れるほど、
言葉が出なくなる

最近句読点の使い方、覚えました。

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dh

会いたいなんて思う君は遠くにいて
会える日はいつまでもこないのに
君のためにめかしこんで
君の近くに行くために高いサンダル履いた

初めてサンダル焼けをした夏

慣れない靴で壊れる腰

ああなんでこんな靴買ったんだっけ

誰に会いたかったんだっけ

夏なのに暗い黒い髪してる

へんなの

3

だって

過去の自分や
いつかの誰かと比べて
たいしたことないじゃん、って話じゃない

今、今の自分がつらいんだって そこ
うそにしちゃいけない

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かわいい君へ

それ誰の事情?
あれの持論?
冷める一方、日常。

それはあれの意図?
彼の参謀?
枯れる一方、日常。

自分殺してまでも
やりたいことがあるから
君は煙や砂埃の中を行くんだね。


間違わないように、君が君であるように。
世界はふたつもいらない。
液晶ばかり信じられない。
かじかまないように、君の手を握ってあげたいけど。
かわいい君は「そんなのいらない」って言いそうだな。



それいつの嘘?
覚めたあと
後悔になったりして

それ誰の顔?
気付いてないだけで
変わってく君に

何も伝えられないのが悔やまれるけれど
君の背中を押せたらいいな。


間違わないように、君が見失わないように。
心はいくつもいらない。
顔も見えないのにろくに傷つけない。
怖がらないように、ちゃんと後ろを向けるように。
僕らは小さな切符を繋ぎ合わせていく。



間違わないように、君が君であるように。
世界はふたつもいらない。
液晶ばかり信じられない。
かじかまないように、君の手を握ってあげたいけど。
かわいい君は「そんなのいらない」って言いそうだな。

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どどーん!

こんばんは。おさくらです。
夏休み終わった生徒さんもいらっしゃるのでは無いでしょうか。ちなみに私は今日から後期がスタートしました。私の夏が終わりました。

ということで第2回目のこちら、開催します。
〇概要
固定タグでみなさんのポエムを募集します。今回の固定タグのテーマは
【夏の思い出】と【夏が終わる】です。
※思い出は【想い出】の文字でも可
夏の終わりに感じたこと、あなたの夏の思い出などなど、ご自由に書いてください。この2つのいずれかでお願いします。ちなみに1ポエムにつき1タグになります。
期間は9月いっぱいです!気軽にご参加ください!たくさんのポエムが見れますように。ご参加お待ちしています。よろしくお願いします!

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起死回生

パソコン漬けの日々。
人間が嫌になった。
荒れた部屋。
気力のない目。
可能性を捨てた過去。
新品同然の教科書。
忌々しいLINEグループ。
他人の声を完全に遮断するヘッドホン。
毎日届く需要のないお知らせの紙。
嘘ばかりのネット。
四六時中争いが起こるネット。
少しでも歪んだ世界に抗いたかった彼は金属バットを思い切り振り下ろした。
目の前に散らばった電子部品の破片も目に入れず
自分の信念だけを信じた。

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LOST MEMORIES CⅤⅩⅣ

やっと、太陽さんおはようだ。馴染みのなかったこの言葉にも、そろそろ違和感を感じない。シャワーを浴び、早くも制服に着替え、顔を出したばかりの太陽を見る。太陽はやはり暖かい。
再び、窓を開ける。朝の冷たい空気を欲している。今度は合法である。別に、夜に開けることが違法とかではないのだが。
まだ人の気配は無い。人間の活動時間には少しばかり早すぎる。
そのはずなのに聞こえる物音。それも家の中から。
「どうして起きているの、チャールズ。」
まさかと思ったけれど、ちょっと早過ぎやしないか。
リビングへ行くと数時間前に言葉を交わした彼がキッチンに立っている。
「おはようございます。」
華々しいその微笑みは、なんだか久しぶりに感じる。それもそうかもしれない、数時間前は疲弊していたわけだし、2日間瑛瑠は、文字通り夢の世界へ身を預けていたのだから。
しかし、睡眠というよりかは仮眠ではないのかこの付き人。
ふと生じる疑問。
「おはよう。
……チャールズは、どれくらいの間こっちにいるの?」
朝食を作っているときの音は、人間界へ送られてからよく聴くようになった。その良い音をBGMに、チャールズに尋ねる。ついでに、何か手伝おうか?と付け加えるのも忘れずに。

1

人生

雨  3割
曇り 6割
晴れ 1割

人生なんてそんなもん
でも実際と違って天気は変えられる
自分次第で
晴れの日を増やそう

やっぱり晴れのほうがいいもんね 

2

黒。

今まで我慢してきた分、見返してやりたいな。
壊れたものを全部、燃やしていきたいな。

黒猫みたいに忌み嫌われてみたいな。