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LOST MEMORIES CⅥⅩⅢ

「避けてる?僕が?瑛瑠さんを?」
「はい。」
見事な鸚鵡返しと重ねクエスチョンに一言で返す瑛瑠。
そして、少し考える素振りを見せた望は、華麗に瑛瑠の質問をスルーした。
「放課後、図書室に行くの?」
誰かさんにも似たようなことをされたなあと思いつつ、今日は行くつもりはなかったです,と律儀に答える。
「ちょっと寄れない?僕、瑛瑠さんと話したいことがあるんだ。」
雰囲気が変わった気がするのは、気のせいだろうか。
「わかりました。放課後、図書室、ですね。」
そこで、瑛瑠の質問に答えてくれるということだろう。
「瑛瑠さん、」
会話を終わらせようとしていたのを引き留めるように望は続ける。
「さっきの。避けているように感じたのなら、たぶんそうなんだと思う。
嫌な気持ちにさせていたらごめんね。でも、瑛瑠さんが何かしたとかじゃないから。」
正直、これだけ聞ければ十分だ。
胸を撫で下ろし微笑む。
「はい。図書室で、ちゃんとお聞きしますね。約束、です。」
すると望は、困ったような悲しいような、それでも少し嬉しそうに、
「うん、約束。」
そう返した。

0

ウソだ

だめだ、もうおしまい。
でもその前に



好き。

1

ポエムティック

こころからのアリガトウを

あと何回言えたら幸せか

時は止まらず

僕にも数え切れる程のアリガトウしか

もう告げることはできない

避けられない別れの日が

近づいていると知っていても

認められはしなくて

こんなにも美しいものがある世界は

僕の言うことを聞いてくれない

0

知らない誰かの愛

脳髄をゆさぶるほどの
恋をしたい

心臓をえぐり取られるほどの
愛がほしい

私の中にある
肺やら膵臓やら肝臓やら横隔膜
その全てで感じたいの

0

舞踏会

ああ
君は来ないのか
そう思いながら夜空を見上げる
今夜は舞踏会。
周りの女は着飾って、男に媚売る
前君にあった時は
でも君は静かに一人こうやって星を見ていた

その時は僕の鼓動が早くなった気がした
星々輝く夜空から
町に目を向けると
一台走って来る馬車がいる
城の前に止まり君が降りてくる
そして君は僕を見て微笑む
「遅くなって御免なさい」

2

non title

単発的な言葉の中に どれだけの君を見つけたらいい

顔文字も絵文字も「!」もない かくれんぼ

0

今夜、感情を纏って踊る

月が満ち欠けするこの世で
君の泪はなにものよりも綺麗なのかもしれない

瞳に映るもの全てが
嘘か真かはもうどうでも良いんだ

頬をつたう其れが
夜風に吹かれて乾く頃には
とうめいになって

こころはなにかで空っぽになって
なにかですぐいっぱいになる

単純で複雑な
無限で有限な
愚昧で聡明な

どっちつかずな君に見惚れる

8

LOST MEMORIES CⅥⅩⅡ

おかしい。おかしいといったらおかしい。
瑛瑠はお昼前最後の授業を受けながら、授業内容とは全く違うことを考えていた。二日の授業遅れはどうにかなると判断したこともある。それ以上に、集中できないほど気になってしまうことがあった。
長谷川望。彼は、朝の授業以来言葉を交わしていない。後ろを一度も振り返ってこないのだ。こうも急に避けられるような態度をとられてしまったので、悶々としていた瑛瑠。
終業を告げるチャイムと共に、望の背をつつく。瑛瑠から話しかけるのは初めてかもしれなかった。
振り返る望は、変わったところは見受けられない。つまりはいつも通り。
「瑛瑠さんから話しかけてくるなんて珍しいね、どうかした?」
「あの、私、長谷川さんに何かしましたか?」
周りではクラスメートが動き始める。やっと来たお弁当の時間。瑛瑠はその前に確認したかった。
ガタガタと机を移動させる音を横で聞きながら尋ねる。
「長谷川さん、私のこと避けてますか?それって、私が何かしたから?」
理由もなく避けられるのは、辛い。
目の色が弱くなっていることに、自分では気付いてはいない瑛瑠。
一方の望といえば、思ってもみなかった、そんな言葉が聞こえそうなほど目を丸くしていて。

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ただ、ひとこと。

君が好きだった
ふわふわと舞うあの空の雲
空にハート型の雲が浮かんだって
私の恋は叶わないのだ
そんなこと分かりきっていたはずなのに

雲が浮かばなくなっていく感覚に
身を委ねる
それは空に触ることと同義だったのだ
ただ、ひとこと



好きだ





って伝えたかった
誰にも聞こえることのない
高くなってしまった秋の空
響くのは一人の少女の悲痛な涙
雨にもなり切れない
あまりにも残酷な 夏の終わり

1

ご報告

ポエムじゃない書き込みで申し訳ないけど、ここにいる期間の方が長いので報告です。
今まで好きだった人を諦めることにしました。本当に好きだったんだけど、気持ちがついてこなかった。何もしてないのにTwitterブロックされちゃったりして、落ち込んでたのもあります。
応援してくれてありがとうね!!

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あなたの前なら素直な自分でいられるのかな

あなたの服の裾掴んだ

あなたが離れていきそうで怖いの

あなたは私がどれだけ思っているか知らないものね

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見ていたものは

目指していたものが何なのか正体がはっきりしてしまった
奢り切っていたあの日も今の自分もずいぶんと小さく見えた
正反対と思っていた方向が本当の進むべき方向で
この旅は私が私に戻るための旅だった