『僕の将来の夢。
僕は将来、仮面ライダーのように悪さをする者を退治するような正義の味方になりたいです。
三年三組、広瀬良太郎。』
小三の時の将来の夢の作文発表で僕はこう語った
周りの反応は冷たいものだった。
小三にもなってまだ仮面ライダーかよと嘲笑う者
貴方だけがしっかり書いて来ていないと罵る教師
その日から僕のあだ名は苗字から文字られて
『ヒーロー』と呼ばれるようになった。
勿論、小馬鹿にされて。
でも当時の僕は至って真剣だったんだ。
夢を笑われた屈辱と見返してやるとの、反骨心からか、夢のためにと小四の時に隣町にある空手道場に通い始めた。
その『空手』が僕の人生を大きく動かす。
「悪い、待たせた。」
そして、入ってきたのが英人だと気づかなかった。
「いえ、私も今着いたばかりです。」
はっとして返す。そして、瑛瑠は息を飲んだ。
制服しか見たことがなかったため、私服とは新鮮である。
なるほど、イケメンとは何を着てもイケメンなのだ。
店員のお姉さんは、英人の分の水も持ってくる。同じように、ごゆっくりどうぞ,と笑顔を残していった。
とりあえず瑛瑠は紅茶、英人はコーヒーを頼んだ。
「服、似合ってる。」
開口一番にそんなことを言われ、瑛瑠は理解に時間を要した。
「え、あ、ありがとうございます……?」
「なんで疑問形。あと、それも。」
苦笑をこぼす英人が指さすのは首元。
「その節はありがとうございました。ちゃんとお借りしています。」
借りることにちゃんとも何もあるかと、言葉を発してから思う瑛瑠。
「そのままちゃんとお借りしていて。」
笑いを堪えるような英人。
何か、いつもと違う。
" もの " をなくして
初めて大切さを知る
当たり前 なんてない
普通 なんてないと思え
とあるアニメで言ってた
ーこの世界は奇跡の連続で出来ているー
この意味を理解してたら
少し今を和らげられたかもしれない
どうか後悔のないように
無色透明
流れていく
いつもそばにある
何者にも染まる
でも気づけばいつもの無色透明
何故、人々は生きているのだろう
何故、こんな想いをしなくてはならないんだろう
何故、あの子とは上手くいかなくて。
何故、あの子は嘘を吐いてまで僕とつるんでいたのだろう。
…何故、僕は存在しているのだろう
生物学的な答えも
「なにかを果たすため」
「誰かの力になるため」
そんな綺麗事も求めていないんだ。
生きている上で誰かの力になれる人は
ほんのひと握りで。
きっと僕は自分のことばかりだから
こんなやつなんだろう。
存在意義は見つからなくて
もしかして僕は「いない」んじゃないか
なんて思う真夜中。
きっとこの時間も全部夢だと。
世界は僕無しで回っているのだと。
暗闇から出られなくなったとき
思い出した。
先人は自分の存在証明をこう述べた。
「我思う故に我在り」
と。
欲張りな夢も。
昏い想いも。
今日の晩ごはんも。
嫌いなあの子のことも。
気になる彼のことも。
僕は身勝手に考えている。
だから僕はここに在る(いる)んだ。
そう思うことにしようと思う。
もしかしたら、みんなはにんげんだけれど、
ぼくだけにんげんじゃないのかもしれない。
ぼくひとり、わけのわからぬせかいにおとされて、
きづいたころには"にんげん"となのっていた。
それなのに、いつからか
にんげんになりたいといいだした、ぼく。
…
そんばかなこと、きっとないよね
ありえないことだらけのせかいから。
ぽつんと立った
孤独な街灯
深い深い真っ黒な影
桃源郷
刹那の間
こんなに冷たい
息苦しくて
涙に溢れた世界
忘れてしまえれば
甘い甘い夢を見て
残った空虚なこの温もり
とうの昔に
絶え果てた
橙色の夢
硬い硬いアスファルト
こぼれた雨は
行き場もなくて
冷たい夜を
さまようばかり
「お好きな席へどうぞ。」
にっこりとされ、比較的入ってすぐ目につくような席を選んだ。
お水を置かれ、ごゆっくり,と告げられる。
「お決まりになりましたら、お呼びくださいね。」
時間も時間なので、人もまばらだったが、居心地の良さそうな喫茶店である。
見るに、働いていると思われるのは先の彼女のみ。どうやら、ひとりでまわしているらしかった。
お客さんと、お皿を拭きながらカウンター越しに話すようすからは、お客さんとの関係が深い店なのだとわかる。
しかし、ひとりとは。
瑛瑠の目視ではあるが、彼女はまだ20代であるように見える。それも、チャールズと同じくらい。
雰囲気に、既視感を覚える。
どこかであったのか、はたまた誰かに似ているのか。
見つめていると、その彼女は扉へ、いってらっしゃいませと呼びかける。先程、瑛瑠にしてくれた、可愛い笑顔と共に。
小説が書きたいです。
はいどうも毎度のごとくmemento moriです。みんな小説書きすぎ。俺も書きたい。でも何書いたらいいかわかんない。
というわけでテーマがほしいです。人の褌で相撲とります。虎の威借りまくりです。下らない詩を書きすぎて既にネタ切れ寸前のめめんとを助けてはいただけませんか。レスしてくださればすんごいうれしいです。でもそんなに良いのが書けるかどうかは保証できません(なんじゃそら)。どうか、何卒お願いします。
ハリネズミって良いよね。
memento moriでした。