夜、ひとりになると嫌なこといっぱい考えてしまう
後悔ばっかり思い出してしまう
ひとりになりたくないな
普段は1人がいいのにこういうときは誰かと一緒がいい
嫌なこと考えなくてすむから
誰でもいいけどできれば君と一緒がいい
ホントは昨日書き込むつもりだった、第2話”12/2” 今日書き込みます! では本編スタート~↓
トトントトン…トトントトン…と電車の音が聞こえる。
おれはその音で暗い気持ちをかき消すかのように、電車内で模試の結果を見つめていた。
「第一志望…C判定」
判定は、こないだと一切変わらない。この結果を見たとき、自分がどう思うかより、母さんが何を言うかが頭に浮かんだ。
「…ねぇ、志望校変えたら?」
怒りどころかあきれ顔の、母さんのあきれた声。
ここしばらくの母さんの口グセはこれだった。
どうしてこの学校に執着するの? もっと違うところにすれば?
自分は高校受験で失敗したから、せめて息子には成功してほしい、と思っての発言だろう。だけどおれは…
「~まもなく、冨院(ふいん)~冨院~お出口は右側です~」
電車を降り、改札を抜け、おれはそのまままっすぐに家へ帰ろうとした、が…
「おかあさん、ぼく、サンタさんのケーキがいーいー」
おれは思わず、駅前の小さなケーキ屋の前で、足を止めてしまった。理由は二つ、一つはおれの名を呼ばれたような気がしたこと、もう一つは―
(クリスマス、か)
おれは空を見上げた。そういえばあのメール―あれを見て、彼らはどう思ったのだろうか。
都合が合わなければ、行かなくていいのだけれど…おれは、行きたい。
でも親に確実に止められる。何せ会場はここからずっと遠く離れている―
(まあ、のんびり考えていけば、いいか)
そうのんきに考えて、おれは―十文字参太は帰路についた。
僕は歌だ
だれかの“想い”をのせるんだ
僕は歌だ
数分で尽きる命だ
僕は歌だ
君のとなりに今居るんだ
僕は歌だ
数分で尽きる命だけどせっかくうまれたんだ
後悔せずにこの一生を終わらせたいんだ
僕は歌だ
だれかの声をのせるんだ
僕は歌だ
この一生が尽きるまで
となりにいてもいいかな
僕は歌だ
僕が居なくなるまで
どうぞよろしくね
「例えば、とか聞いてもいい?」
形式上確認をする。
目ではもちろん話せと圧をかけているため、チャールズは苦笑いである。
彼女のネックが何なのか知っておかないと、次用事があった時に、また逃げられてしまう。
「例えば、そうですね……教室を抜け出した時の言い訳役を押し付けたことがありましたね。」
教室を、抜け出した、と言ったか、目の前の付き人は。
瑛瑠が呆気に取られて言葉を紡げない間も、チャールズは続ける。
「卒倒人を押し付けたこともありましたし、子どもを投げ飛ばすようお願いをしたことも、」
「ま、待って。何?物騒な言葉聞こえてきたよ?」
「無理難題はとりあえず彼女ともう1人の友人に流していたので、その度に彼らからは馬鹿と言われていましたね。」
思い出しているのか、チャールズはとても楽しそうに語る。
たしかに、ジュリアの言う馬鹿という言葉から嫌悪感は感じられなかった。
それなら、
「どうして、私が逃げられたのかな。」
変わっちゃったな…。
そりゃあ幅を利かせる人間が変われば
その幅だけ雰囲気も変わるんだろう
変わることは別にいい
停滞を受け入れるなんて
文明的じゃないだろうから
変わってしまったって構わない
けれど変わった場所に停滞することも
同じくらい文明的ではないわけで
生産的で打算的な自給自足は
ここから見てる分には素敵そうで
だらだら喋ったわりに結論はチープで
とどのつまりはなんなんだろう
さよならは他人行儀すぎるし
バイバイにはGOODをつけてほしい
またねはまた会えるって思ってもいいんですか?
「遅くなりました!!」
観音寺隼人は、車から慌てて降りると、先に待っていた先輩刑事に頭を下げた。五十嵐剛。規律にはめっぽう厳しいので有名だ。
「遅い!もう七分も遅刻だぞ!」
「すっ、すいません!」
「…まあいい。事情聴取だ。いくぞ」
凄まじく早い五十嵐の徒歩に、観音寺は必死でついていく。
今回のガイシャは、上殿敬子、四二歳主婦。場所は自宅のリビングで、何者かによって後頭部を殴られた後に失血死。争った形跡はなく、現場からは犯人を特定できるものは何も見つからなかった。死亡推定時刻は、昨日一月一三日午後7時頃。目撃証言もなく、捜査は非常に難航していた。
今回事情聴取を取るのは、ガイシャの夫である上殿凛太郎、四五歳会社員。近隣の住民によると、最近あまり中は良さそうには見えなかった、とのこと。
以下が事情聴取の様子だ。
「上殿さん。あなたは昨日の午後七時頃、どこにいらっしゃいましたか」
「刑事さん、まさか私を疑っているんですか?!」
「いえ、あの、この質問は皆さんにお答えいただいているものでして…」
「…ふん。まあ、良いですけどね。じゃあお答えしますよ。私は確か、まだその時空の上でした」
「…空の上、ですか」
「ええ。私はここ二週間休暇をとってオーストラリアに旅行に行っておりまして、昨日の夜十時にやっと帰国したんですよ。そしたら、まさか妻が、あんな目にあっているなんて…」
「そうでしたか。それはお気の毒に。ところで、オーストラリアでは何をなさっていたんですか?」
「別に、観光ですよ。色んな所を見て回りました」
「良いですねー、オーストラリア。僕もいつか行ってみたいものです。何が一番良かったですか?」
「やっぱり海ですかね。一月なんでちょっと寒かったですけど、夕日の沈んでいく様は圧巻でしたよ」
「そうでしたか。それでは一応確認を取らせていただきます。ご利用になられた旅行会社はどちらでしたか」……
その後、旅行会社などに問い合わせてみたが、上殿氏がオーストラリアに行っていたことは確からしい。これは難しい事件になるぞ…。そんな話を五十嵐刑事にすると、
「おい、何をぼさっとしているんだ。どう考えてもその凛太郎ってやつが怪しいじゃないか」
君は泣いていた
なんでかな僕は「なんもしてないよって」言った
そしたら君は首をふって「ありがとう……」って
言ったね
君は声がでないけれど僕にはしっかり届いてるよ
消えちゃいそうな君を抱きしめて真っ直ぐに
目を見る
君は泣いていた
君の瞳の中の僕
その頬にも涙の跡が光っていた……
Q. 人の感情が時空を超えることを、次の語をひとつ例にとり説明せよ。
「愛」「恋」その他、人の感情を表す語
満月の前の日の夜。
今夜はいつものメンバーと、いつもの公園でクリスマスパーティー。
まだ12月に入ったばっかりなのに、みんなが
「12月になったらクリスマス!」
って騒ぎ続けるから。
「結局なにかと理由をつけて馬鹿騒ぎしたいだけなんでしょ」
君は呆れたようにいう。
でも、そんな言葉とは裏腹に、騒ぐみんなをみつめる瞳は愛おしそうに細められていた。
そうして集まったのは夜の8時。
あたりはもう真っ暗。
寒いことなんかおかまいなしに食べて飲んで騒いだ。
君ははじめから輪から少し離れたところに座っていた。
僕も騒ぎ疲れたからとなりに座ってちょっと休憩。
みんなの真ん中で、季節はずれの花火がチカチカ光っている。
だれかが押し入れの奥から引っ張り出してきた夏の忘れ物。
君は静かにそれをながめている。
その横顔があんまり綺麗で僕はついみとれてしまう。
君がその視線に気がついて振り向いたから、僕はあわてて目をそらす。
君はいう。
「楽しいね。幸せだね。」
僕もいう。
「この時間が、ずっと続けばいいのにね。」
すると君はうすく、少しさみしそうに笑っていう。
「そうだね。」
明日、君はここからいなくなる。