バターがあったから砂糖と混ぜる。卵があったから少し君にあげる。アイスクリームは好きだけど、溶けすぎたら美味しくないから、と言ったいつかの夢すら遠くの空に落ちたのに、いつまでもふるっているの、白い鱗粉。冬が夏になるまでただ待っているだけの蝶かな。熱りもいつか冷めるよ、とまた声がする頃には、できているかな。
どうやら都市伝説は都市伝説のようだ。それに気付いて、思わず落胆する。
「…そもそも、何で”死に神”なんぞ探してんだよ」
そう言って、ネクロマンサーはわたしを睨む。
「それは…」
「それは?」
一瞬ためらったけれど、一つため息をついてから、わたしは吐き出すように言った。
「…殺してもらうためです」
「フン、なんなら、他にも方法はあるじゃねぇか」
うつむくわたしをネクロマンサーは鼻で笑う。
「自殺するのは怖いんですよ!」
「ってことは生きたいって意味じゃん」
ネクロマンサーは平坦な声で言う。なんだか彼女が恐ろしくなってきた。
「…何で死を願うんだよ」
ネクロマンサーの赤紫色の目が、じっとこちらを見つめる。言いたくないけどわたしは話すことにした。
「…生きてても意味がないもん」
その言葉を聞いて、ネクロマンサーは苦笑する。
「そもそも人間に、生命に、存在する意味はないよ。ただ、そこに在るだけ。でも、人間はいつの時代も、どんな場所でも、そういうことを気にするんだよ。だから神とか、宗教とか作ってすがったり、生き甲斐、とやらを探したりするんだよ」
コトンと目の前に、甘そうな佇まいのカップが置かれ、瑛瑠は長く息を吐いた。
「チャールズは相変わらずね。」
ありがとうとカップを手に取り、キャラメルマキアートに口をつける。
「私が過ごしやすい環境にいるということは、チャールズが私のことをよく見てくれているということだと思うけれど。」
少し困ったように微笑うチャールズは、瑛瑠のキャラメルマキアートに使ったエスプレッソを自分のカップへ注ぎ込む。
何も言わずに飲むチャールズに、瑛瑠はにっこりと笑顔を向ける。
「そうして言葉を一緒に流し込もうとしないで、私の会話に付き合ってよ。」
拒否権はなしね。
そんな瞳に、チャールズも瞳をゆらっとさせる。
「私で、お嬢さまを満足させられるでしょうか。」
甘やかに揺らめくその瞳に対抗するように、瑛瑠も柔らかく微笑む。
「満足させてみて。」
今まで生きてきたなかで
心にため込んできたいろんなことが
形のないまま突然ふっと浮かんできて
それを言葉にして形にあらわすために
ここで書いている。
今日はどしゃぶりで昼休みにサッカーも
鬼ごっこも出来なかった。
私は雨はあまり好きではないんだけど、
私の好きな人が雨が好きと言っていて雨も悪くないかもと思った。結構私は単純なのかもしれない。
今から塾だ…。とりあえず頑張ってくる。
気づけば丸5年
一言も交わしていない
気づいたのは今更で
何も未練とかはないけれど
私の後ろで自転車を飛ばす姿に
語りかけてる
好きか嫌いかと聞かれたら
好きでも嫌いでもない
そんな関係で今では構わない
私を含めて3人
何が何だか分からないまま
ばらばらになって
これから一週間と二日たったら
ますます離れ離れで
いいんだけど
寂しいし
切ないし
悔しい
そんなもんだ
と、割り切れない弱さが
私のどこかに巣食っているようです
この期に及んで
まだ言ってるのかって笑われますね
叱られるかな
でも、名前だけの幼なじみは
幼馴染んでない
雨の日の通学路。
君は傘をさして、俯いて、どこか寂しそうだった。
どうしたのか、何かあったのかって聞いても口をつぐんで何も言わずにいた。
いや、言えないのかもしれないな。
なぁ、あの日覚えてるか。
今日と同じであの日も雨だった。
あの日さ、嫌なことがあってかなりきつかった。
学校の階段降りて、下駄箱で君にあった。
その時、これってハンカチくれたよな。
きっと顔がぐしゃぐしゃだったからだな。
使ってて、オレンジ色の水玉のやつ。
何も言えなかったけど、すごく嬉しかった。
遅くなったけど、ありがとな。
あのとき、ひとりじゃねぇんだってすごく心強かった。
頑張れたのも君のおかげだ。
だから、何かあったら頼ってほしい。
ひとりで抱えるんじゃ、くるしいだろ。
無理にとは言わないから、少しずつでいい。
うん、今日、どこか遊びに行かないか。
ちょうど、テストも終わったしな。
なんか、美味しいケーキがあるカフェもあるらしいぞ。
それ、買ってやる。
まぁ、おれがたべたいだけだけど。
えっ意外か、結構甘党なんだがな。
よかった、少し元気出たみたいだな。
じゃあ、行こうぜ。
楽しみだな、
もしもぼくが猫なら、大好きな縁側での日向ぼっこがもっと楽しいかもしれない。
もしもぼくが鳥なら、あの青い空を飛んで大好きな人のところまで行けるかもしれない。
もしもぼくが馬なら、颯爽と走り抜けてかっこよくきめられるかもしれない。
もしもぼくが孔雀なら、その美しさを感じてわくわくどきどきしてるかもしれない。
、、とかなんとか考えてみたのです。