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砂の上の落書き

そよそよと吹く風
海風に身を任せつつ空を見上げた
海の水に触れると、ひんやり冷たくて
これが、ぐろーばるか、なんて。

久しぶりに自然に触れ
季節の訪れを感じたのだけど
楽しげな桜
里の川の流れ
きらり、と輝く海の水面は
母堂が気に入る真珠のネックレスのよう


海の向こうで 僕らつながってるなら
いつか君ともまた会えるね

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AM05:38

陽が登る数秒前の中を
ただまっすぐに駆け抜けた

明日が来てしまう前に
夜の色が消えてしまう前に

無意味で無力な僕は
今を走ることしか出来ないから。

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朝目覚めてカーテンを開けると
雨音が乱立する、いわば雨おとの森が
鬱蒼と茂っていたよ
立ち込める霧が少し先の天気を隠していて
それはそれで、気まぐれな一日となりそうだ
僕は好きだよ、超多重奏は心に響かないけれど
どうしてか閑かだと表現できる春の細かな雨が
嫌いじゃない、
淋しい雨音の隙間に隠れられる気がするから

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No music No life #8 アディショナルメモリー/じん

時雨視点


家に帰って自分の部屋に入ると、窓が開いていた。「うっかりしてたな」なんてつぶやきながら、窓に近づく。夜風が心地よい。窓を開けたままベッドに座って本を読んでいた。窓の方に気配を感じた。窓の方には何もなかった。

「何?」とつぶやいてもなんの物音もしなかった。不気味に思い、その夜は早めに寝た。

ーーーーーーーー
「大丈夫か?ちゃんと術かかってるか?」
「大丈夫だよー。風花の術強いから。それに、あの子は、人間らしくないから。」
「そうだといいんですけどね。」


【続く】


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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 2.コマイヌ ⑦

「”メモライザー”ってどういう意味?」
「それも聞くのかよ」
耀平が嫌そうに言う。説明が面倒だからだろうか。
「”メモライザー”って言うのは、ボクら”異能力者”は、前に同じ能力を持っていた人間の記憶を引き継ぐから。だから、”記憶する者”で”メモライザー” 」
…まぁそんな風に言う人はほぼいないんだけど、とネロは付け足す。
「ふーん…そういえば、ネロが言っていた”力”って、”異能力”?」
わたしがそう聞くと、ネロはちょっと舌打ちした。
「あれ言ってたのは”滋賀禰蕗”じゃない。”ネクロマンサー”だ。」
ネロの言っていることがよく分からない。どう考えても同一人物なのに、別人扱い?
「あ~、異能力者っつーのは、能力発動すると自分が意識する”自分の名前”が切り替わっちゃうんだよ~ 何でだか知らないけど」
耀平が慌てて解説する。要するに、異能力を発動している時と、していない時では、”同じ自分”だけど、”違う存在”になるということ? 全く意味が分からない。
「どれだけ多くの人に”力”が引き継がれても、異能力者としての名前は絶対に変わらねぇんだ…”力”は記憶そのものだ」
師郎はそう言ってにやりと笑った。時間をかけてなんとなく理解できたけど、ここで新たな疑問が。

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なにがなんだか

形骸化って言葉があるけどさ、
これはまさに形骸の話なわけじゃん
私は中身のない話はしたくない

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No music No life #7 フィクサー

結月視点

そんな感じで僕はギターを始めた。毎日のように、涼香と時雨ちゃんと遊んでいた。とある日、こんな約束を3人でした。


優しく、強く、生きる


そして、この手紙にもそう綴られていた。
そして、時雨ちゃんは手紙を読み終えると、
静かに手紙をしまった。黙って、病室を出て行ってしまった。



それから、しばらくして僕は無事に退院することが出来た。


【#7 フィクサー 終わり】
【#8 アディショナルメモリー に続く】

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愛を求める
苦しい
愛して 触れて 抱きしめて
あなたで染めて

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あなたとここで生きてきたから

相手を傷つけず
尚且つ
自分も我慢せず

そうやって付き合っていくには
強くならざるを得ませんでした

ここにくるまで
たくさん辛い思いもしましたが
この強さはきっと
私の強みになります

そう、信じています