そよそよと吹く風
海風に身を任せつつ空を見上げた
海の水に触れると、ひんやり冷たくて
これが、ぐろーばるか、なんて。
久しぶりに自然に触れ
季節の訪れを感じたのだけど
楽しげな桜
里の川の流れ
きらり、と輝く海の水面は
母堂が気に入る真珠のネックレスのよう
海の向こうで 僕らつながってるなら
いつか君ともまた会えるね
陽が登る数秒前の中を
ただまっすぐに駆け抜けた
明日が来てしまう前に
夜の色が消えてしまう前に
無意味で無力な僕は
今を走ることしか出来ないから。
時雨視点
家に帰って自分の部屋に入ると、窓が開いていた。「うっかりしてたな」なんてつぶやきながら、窓に近づく。夜風が心地よい。窓を開けたままベッドに座って本を読んでいた。窓の方に気配を感じた。窓の方には何もなかった。
「何?」とつぶやいてもなんの物音もしなかった。不気味に思い、その夜は早めに寝た。
ーーーーーーーー
「大丈夫か?ちゃんと術かかってるか?」
「大丈夫だよー。風花の術強いから。それに、あの子は、人間らしくないから。」
「そうだといいんですけどね。」
【続く】
「”メモライザー”ってどういう意味?」
「それも聞くのかよ」
耀平が嫌そうに言う。説明が面倒だからだろうか。
「”メモライザー”って言うのは、ボクら”異能力者”は、前に同じ能力を持っていた人間の記憶を引き継ぐから。だから、”記憶する者”で”メモライザー” 」
…まぁそんな風に言う人はほぼいないんだけど、とネロは付け足す。
「ふーん…そういえば、ネロが言っていた”力”って、”異能力”?」
わたしがそう聞くと、ネロはちょっと舌打ちした。
「あれ言ってたのは”滋賀禰蕗”じゃない。”ネクロマンサー”だ。」
ネロの言っていることがよく分からない。どう考えても同一人物なのに、別人扱い?
「あ~、異能力者っつーのは、能力発動すると自分が意識する”自分の名前”が切り替わっちゃうんだよ~ 何でだか知らないけど」
耀平が慌てて解説する。要するに、異能力を発動している時と、していない時では、”同じ自分”だけど、”違う存在”になるということ? 全く意味が分からない。
「どれだけ多くの人に”力”が引き継がれても、異能力者としての名前は絶対に変わらねぇんだ…”力”は記憶そのものだ」
師郎はそう言ってにやりと笑った。時間をかけてなんとなく理解できたけど、ここで新たな疑問が。
形骸化って言葉があるけどさ、
これはまさに形骸の話なわけじゃん
私は中身のない話はしたくない
結月視点
そんな感じで僕はギターを始めた。毎日のように、涼香と時雨ちゃんと遊んでいた。とある日、こんな約束を3人でした。
優しく、強く、生きる
そして、この手紙にもそう綴られていた。
そして、時雨ちゃんは手紙を読み終えると、
静かに手紙をしまった。黙って、病室を出て行ってしまった。
それから、しばらくして僕は無事に退院することが出来た。
【#7 フィクサー 終わり】
【#8 アディショナルメモリー に続く】
相手を傷つけず
尚且つ
自分も我慢せず
そうやって付き合っていくには
強くならざるを得ませんでした
ここにくるまで
たくさん辛い思いもしましたが
この強さはきっと
私の強みになります
そう、信じています
穏やかにたおやかに私は回るの
バレリーナなんてそんな綺麗なものじゃないけど
艶やかにしとやかに私は歌うの
あの有名な歌手のようになんてちっともなれないけど
鮮やかにしたたかに私は生きるの
涙に暮れるヒロインとか華々しいヒーローとか物語はいつでも誰かのためにあるけど
私だけのものってなんだかわがままかしら
心から笑える事ってなんだろう
友達と遊んでるときなのか
友達と話しているときなのか
友達と馬鹿してるときなのか
お笑いを見てるときなのか
試合で勝ったときなのか
はたまた負けたときなのか
いいや
心から笑えるときって
考えるとそんなにないのかもしれない
だけど
心から笑えるときって
自分が全力で何かをしたときに
達成感を得ることによって
心から自然に出でくるものじゃないのかな
って考える今日この頃
こんにちは。相も変わらぬmemento moriです。さあさあ、お誘いも二回目でございます。そう、
連歌です。
多分タグ「連歌」だったからそっちから前回の「お誘い」を見ていただけると嬉しいです。
現在の参加希望者は、
サキホ、サクラボーズ、fLactor、イカとにゃんこ、333と書いてささみ、藤しー、稀星ーキセー、ホタルとシロクマ(敬称略)
です。この方々以外でも、参加したい!どゆこと?好きな音楽ジャンル?等々、レスしてくだされば感謝です。参加者は多くても困りませんのでね。お待ちしております。
以上、memento moriでした。今日も夜が来ます。
今日は暖かいですからみなさんにひとつ、春の素敵なお話をしてあげましょう。
春は旅人が多くなります。
旅人というのは、ひとつの町に留まらず、あちこちの町を旅する人たちのことです。
わかりますね?
では、なぜ春は旅人が多いのでしょう。
春は、たくさんの草や木や花が元気になる季節です。
すべてのものが一斉に香りはじめ、その香りはむせかえるくらいにこいものです。
けれどそれらはけっして不快になる香りではありません。
すべての香りが混ざりあってもなお、それらは人々を魅了する香りなのです。
これに加えてお天気もいいときています。
みなさん、考えてみてください。
外はいい香りがして、ぽかぽかお日様が照っています。
もう、家になんてこもっていられませんね?
みんな、そうなんです。
みんな外に出たくなる。
旅をしたくなる。
だから、春は旅人が多いのです。
春に誘き出されるのですね。
さあ、みなさんももうじっとしていられなくなったのではないですか?
と、言うわけで、今日の授業は教室から出て、近くの原っぱですることにします!
ぱたぱた焼きの夕空ならいっしゅ
んだけ、忘れてしまえ
まだ行ったことのないお店で
伝わらない話 ふた
りでしたら、ここに春。
わかってる。
わかってるんだよ、君のこと。
決まったところでちゃんとわかってる。
それなのに、
見つからない。
君はどこにいるんだ!?
17が通り過ぎた。
ヤバい。
「…あ、これ?」
あっ…
私が探していた君は、
他の人の手の中にいた。
『ものやおもふと ひとのとふまて』
あー…『しのぶれど』、取られちゃったか…
目を赤くして、
さっきから鼻をすすっている、
隣の席の君。
…なんかあったのかな?
ふと、
つーっと
君の瞳から、涙。
え。何があったの…?
そして、
君はティッシュに手を伸ばして盛大に鼻をかんだ。
あ、花粉症なのね…
青信号→少し離れたところから黙ってニコニコ見守ってるイメージ
黄信号→遠慮がちに「止まろうよー…」って促してくるイメージ
赤信号→結構な握力で肩をガシッて掴んできて、「止まろうね…?」てすごく威圧してくるイメージ