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       ゴースト・タウン

全てを見てるようで 実は限られたものしか見えていない
僕らはいつもそう 見えて伊るつもりのものまでもそうだ
この世界は狭くて でも本当は広くて地獄のようで天国だ
誰もが気づけるわけではないだろうけど 僕は繋がりたい

四六時中貴方の清い血を分けておくれ 二度と離れないで
この恵みを今も捨てられず ずっと持っていて手放せない
ならここで賛美と祈りの言葉を この世界に広まるように
いつでもいつまでも唱え続けよう 虚無感がなくなるまで

四六時中貴方の救いの言葉を聴かせておくれ 天国の音楽
愛は際限もなく降り注がれるものであって探し物ではない
数々のねじ曲げられた愛は踏みつけながら 声を聴くんだ
何処までもいくらでも愛し合いたい 会えない時間が辛い

もう待ちきれないよ
だから夜が明けたら
また祈らせて欲しい
話がしたいよ
愛し合いたい
そのために今は
眠ろうか
おやすみなさい
良い夜を

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非想非非想天

まるで当然のように頬に
触れたのは君の落ち度で
それに当然のように動揺
したのは僕の落ち度だな
瞬間的に僕の体の中では
史上最高気温を観測して
昨日と同じ僕じゃないし
君を昨日と同じようには
到底思うことはできない
君の右手と僕の右頬とが
体温を伝えあって高めて
そのとき僕は初めて知る
ヒトの、君の、温もりに

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      揺り籠

どこにも逃げられず 独りになった
何日も何年も 同じことの繰り返し
揺れる前髪 戸惑う心 空中遊泳中
全てがスローに 不安定なこの世界

遠くのものは近く近くのものは遠い
はっきり見えていた筈のものがない
どうしても理解できないまま苦しみ
どうしても捨てられないまま抱えた

ふわふわと 何処にも着地できない
どうしてもこうしても 同じことで
揺れる心臓 割り切れないで悩んで
なにも知らないくせに 知ったふり

ふらふらと 行き先が決められない
なにしてもうまくいかないのはなぜ
観覧車の中で 景色も見ないで眠り
せっかくの宝物を喪った ほらまた

上手くいかない 上手く息できない
なにも歌えない なにも作れないで
情けないな そこに合ったものすら
いとも簡単に壊してしまったあの日

鳥籠の中で 呼吸も止められない鳥
僕らの縮図 誰も死にきれないのさ
ブランコに乗って 揺れ続けた心臓
祈ることも忘れて ずっと泣いてる

また煌めいてゆらめいた雫 溢れた
宝石のよう でも一瞬で枯れ落ちた
これで今夜は眠れるかい 震える手
言葉の一つ紡ぎ出せず やるせない

それでも僕らは 生きるしかなくて
風に揺られながら 流れ着く先には
きっとなにも転がっては ない筈さ
そう信じても まだ揺れ続けるんだ

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スリーピース

ねぇお母さん、お父さん
僕はあなた方が付けてくれた
素晴らしい名前に
沿うような生き方ができていますか?

ねぇお母さん、お父さん
僕との日々の中で
僕のことを忘れたいと思ったことは
ありますか?
そんな時どれほどの涙を流しましたか?

それでも
僕のこの血管には
2人の愛と涙が流れているの
今、心臓がテンポを刻んでいるのも
あなた方が教えてくれたから
手取り足取り教えてくれたから
もし、2人の思いにそぐわない生き方でも
いつかはさ、本当にさ
ギュっと抱きしめたいんだ

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       無重力のプリズム

ボロボロのベンチに座り 疲れを吐き出した午後4時
はしゃぎ転げる犬 ボールに振り回される子どもたち
無色の吐息で空気を汚す なにも知らないおとなたち
知性とは程遠い 中身のない知育とがらんどうの公園

積もる話も積もらないまま つまらない時間を潰した
いつかのマザーグースの 実にも種にもならない情報
静かなような騒がしいような 砂利だけが残った広場
懐かしいような鬱陶しいような ガタガタのブランコ

そこで出会って別れてまた出会って 時間を潰し合う
近づけば近づくほど 遠くなっていくのは何故だろう
月や星空はあんなに美しかったのに 見えなくなった
自分は生まれてこのかた なにも手に入れてないよう

塗りたてのペンキで着飾ってみても 本質はそのまま
もはや折れそうなくらい大事に抱えて そっと逃げた
隠れるようにして体裁を取り繕っても やはり虚しい
そうしてまた時間を潰し合っては これでいいと笑う

無邪気にさかあがりしてみたが 失敗ばかりして泣く
最初から転ばない方法なんてないことに 気づけない
ひとりになりたがったり強がってみたり やるせない
いつだってこじらせて癇癪を起こしては 不甲斐ない

ぐちゃぐちゃの脳に 戒律でも刻み込めれば楽なのに
こんな混沌はくれてやるから まともな秩序をおくれ
なにも知らないことも知らず ここまで生きてこれた
名前も忘れた童歌を口実にして 涙も枯らしてしまえ

なにも色を写さない水晶体 思慕で焦がし切れた網膜
動かないブランコ 誰も滑らない滑り台に座っていて
人の流れから隔絶された 無色の世界に酔いしれたい
そうして人はひとりになって 重力と色彩に歩み寄る

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5W1H

頑張って今を過ごす理由は何
わからない

だからといってそれを辞める理由もない
どうしたらいいのだろう
わからない

自分の未来の姿が見えない
いつになれば見えるだろうか
わからない

一寸先も100キロ先も闇ばかり
目指すべきゴールはどこにある
わからない

尊敬する人物は?なんて質問は聞き飽きた
誰をゴールに見据えよう
わからない


何もわからないのは何故?
わからない

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〜二人の秘密〜

私は先生を見つけて駆け出す。
「先生〜!!!写真撮ろ!!写真!!」
『あぁ。』

「スマホ?デジカメ??どっち?」
『今持ってるのか?』
「うん、どっちもあるよ?」
先生は私の手を引いて、隅の方へと行く。

『一応、スマホは禁止なんだ。今日だけだぞ?』
「うん!ありがと!!」
私は何枚か写真を撮る。

『なんで今日なんだ?』
「ん?写真撮るのが?」
『あぁ、写真撮るのが。』
「ほら、さっきまで離退任式だったでしょ?今日はみんな写真撮ってくれるんだよね〜(笑)。」
私はイタズラに笑う。

『私は退任も離任もしないが?』
「次、いつ撮れるかわかんないでしょ?成長記録だよ(笑)!」
『私の成長記録か?(笑)』
「うん(笑)。」
『私の容姿はもう変わらないよ(笑)。』
「それはわからないよ(笑)?」
私はもう一度イタズラに笑う。
『本当に可愛いことを思いつくもんだ。』
先生は頭をぽんぽんする。

「あまり子供扱いしないでよね〜!!」
『まだ子供で良いじゃないか(笑)。』
先生は笑いながら頬をつつく。
私は先生の人差し指を掴んで言う。
「よし。このまま先生の部屋に連行だっ!!」

私は先生を部屋に送り返した。
私はこの写真を大切にしようと思いながら、先生の部屋を後にした。

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お詫び ※以下はポエムではございません

 普段、私のポエムを見て、スタンプを押してくださったりレスを書いてくださったりしている方々、本当にありがとうございます。
 しかしながら、私から皆さんにひとつお詫びがございます。
 私が過去に投稿した、『無重力のプリズム』『揺り籠』『ゴーストタウン』『アイデンティティ』はポエムが本当は綺麗に中央に揃っているのですが、スマホでご覧の方にはそれが全くわからず、改行がおかしなことになっている、ということです。
 というのも、私はPCで作品を作っていて、PCでしかこの掲示板を見ないので、スマホとPC(もしくはタブレット)とでは、横幅が違うということを指摘されるまで気づかなかったのです。私自身はスマホを持っていないので、このことを全く理解していなかったわけなのです。ご迷惑をおかけして本当に申し訳ないです。
 PCかタブレットでご覧いただくと、改行がおかしくなることもなく、ポエムがきちんと中央揃えになります。
 なお、スマホでご覧の方でも見やすいように、上記の4作品を投稿し直します。
 この度はご不便をおかけして大変申し訳ございませんでした。
 引き続き私の書く作品をご愛玩いただけると幸いです。

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1月1日君と一緒に No.9 ~小春Var.~

部屋に戻って、結花からもらったものを見下ろした。
なんだろな。開けてみよう。
中にはカメラが入っていた。
「え、すごっ」
思わず声に出してしまうようなものだった。チェキとかではなく、ちゃんとしたカメラだ。一緒に「ここへ」と書かれた手紙も入っていた。

『ここへ
今までありがとう。楽しかった。ちょっと泣きそうだな…。
ずっと、○○の話できる人いないかな~って思ってたの。それであの時ここが言ってくれてびっくりしたし、めっちゃ嬉しかった。キター!って思ったね。
転校を聞いた時、すごく悲しかった。もう会えないのか~って。寂しかった。
でも、絶対また会えるよねって言い聞かせて前向きになれたよ。
カメラは、今まで何となくで集めてたお金で買ったの。やっと役に立った。
○○の歌詞に、[離れていても、空はどこまでも繋がっている]ってあるじゃん?私改めて見た時ビビッ!てきたの。私たちにピッタリだ!って思った。だからこのカメラで空を撮ってほしい。この空の向こうで一緒に頑張ってるって思ってほしいな!本当に今までありがとう!大好き!Let's meet again somewhere!
結花。』

え…何で?絶句した。

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1月1日君と一緒に No.9 ~結花Var.~

家に帰ってきた。何とも言えない気持ち。
これ、開けてみようか。
袋をビリビリ破っていくと、アルバムが出てきた。それも、新品のやつ。
開けてみると、手紙らしきものが入っていた。

『結花へ
今までありがとう。少し長くなるけど、最後まで読んでね。
私は、友達なんかいらないって思ってた。ずっと一人で良いって。でも、あの日結花が声をかけてくれて、変わった。素直に、この人と友達になりたいって思ったの。でも、その後すぐに転校の話が出て私は、すごく悲しくて、寂しくて、泣いた。何回も。もっと一緒にいたいって思った。○○の話ももっといっぱいしたいって思った。
ごめんね。こんな早くに。また絶対会えるって信じてる。
アルバムは、空の写真を撮って入れてほしいなって思ったの。○○の歌詞に、[離れていても、空はどこまでも繋がっている]ってあるじゃん?それがすごく好きで、私たちみたいだな~って思ったの。それで、毎日でも気が向いた時でも良いから撮ってほしい。それでこれに入れてほしい。この空の向こうでお互い頑張ってるって実感してほしいな。
本当に今まで楽しかった。転校先でも頑張るから、結花も頑張ってね!大好き!
Sweet dreams!!
小春。』

読み終わった後の私は、嬉しさもありつつ、絶句した。

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エイデイ

「忘れてくれないかな?」
そんなの無理だよ、決まってる
煌びやかで騒々しいネオン 
きっと似合うのは世界で君だけ
そう思って止まないから
ほんの1ミリだけなのに

君にあって、僕に無いもの
なんなら売り飛ばせば良いじゃん?

雨が空へ還って
亡き人は土へ還って
じゃあ僕の涙の抜け殻は
一体何処へ行くんだい?
もうちょっと確かなものに
縋っていたいだけ 

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アイデンティティ

自分の目で正解の形をみた
一緒にいた貴方は不正解の形をみた
1番大事な誰かとも
運命の相手とだって見えるものが違って
"見る"の定義すら完全には共有できないじゃないか
自分の見たものを自分の見たように見られるのは
自分だけじゃないか
寂しいね
孤独だね

誰にも分かりえない自分が居るのなら
普通なんて、有り得ない、のにね、