今日の試合,ファンとして見ていて思うところはいくらでもあった。
今日の試合中継を観ていて僅か3時間ほどの間に思わず感情的になり「そりゃないだろ」,「勘弁してくれよ」,「やりやがった」などと怒鳴ったことは何度もあった。
受験に失敗し,セブでの留学でも成果を出せずくすぶっていて帰国後心も荒みかけた俺を導いてくれたのは,俺と同学年で高卒ルーキーのドラフト一位で俺が好きなプロ野球チーム,読売ジャイアンツに入団し,二軍で腐らずに頑張り、一軍に上がってプロ初ホームランも打って俺も負けられないという気持ちに気付かせてくれた浅野翔吾選手だ。
ジャイアンツが俺のハートの導火線に火を付けてくれた。
だから,もしかしたら一位の阪神タイガースの優勝が決まる試合が俺達巨人ファンとの罵倒合戦になりかねない巨人阪神戦,俗に言う伝統の一戦になるかもしれないと言われた時,俺はビビったし,その一方でかつてない程の炎が闘争心に宿った。
「槙原さんや堀内さんの二の舞になってはいけない」と言って固唾を飲んで見守った今日の試合,蓋を開けてみれば野手のファンブルや全球見逃せば四球になりツーアウト1・2塁と同点のチャンスがに見えそうだったのに無理に打ちに行って空振り三振した,と言う具合に思うところが多々ある試合となった。
そして,俺達は負けた。
阪神の岡田監督の胴上げだ,アレが決まった。
現役の時に受験に失敗した時よりも悔しくて,部屋で少し遅めの夕飯食べながら泣いたよ。
やっと気持ちの整理がついた。
悔しいけど,阪神ファンの皆,18年ぶりの優勝おめでとう!
どうも、テトモンよ永遠に!です。
書くって言ったので、「緋い魔女と黒い蝶」のあとがきです。
この作品は企画「蘇れ長編!」への参加用として書いたものです。
ポエム掲示板にたまに投稿している「造物茶会シリーズ」の前日譚に当たる「緋い魔女」の続編としてこのお話は書きました。
元々いずれ「造物茶会シリーズ」の番外編として書こうと思っていたのですが、こういう機会ができたので文字に起こしてみました。
まぁ前日譚の続編なんで、この話もまた「造物茶会シリーズ」の前日譚な訳ですよ。
でも正直読み手側は「これらの話がどう造物茶会に繋がるのか?」と思っているかもしれません。
正直これらの物語の共通点はたった1人のキャラクターだけであり、それ以外の要素は全然違うんですよね。
これらの物語がどう繋がっているのかはこれから「造物茶会シリーズ」の中で語っていきたいと思いますが、唯一言えることは「緋い魔女」→「緋い魔女と黒い蝶」→「造物茶会シリーズ」の順に時が流れていることです。
自分の執筆・投稿ペースから考えると全容が明らかになるのは先になると思いますが、まぁ気が向いたらでいいのでお付き合いください。
では今回はこの辺で。
来週から「ハブ ア ウィル」の新エピソードを投稿するよ!
テトモンよ永遠に!でした〜
君の声 忘れる
僕は透明な罪人
君の声で忘れる
未来今日過去 赤子の記憶まで
永劫 キミだけ まいったもんだ
まるで昨日の吐き気など
なかったように思う 肩が触れる
君のすべて 忘れる
僕は優秀な弁護士
いいわけづくしで恋が終わるの待つよ
「……はい、処置完了」
クォーツ族のナワバリの中央付近にある避難施設にて、ローズに首の傷を処置され、ネコメは患部をさすって微笑んだ。
「うんうん動く。ありがとローズのひと」
「言っておくけど、ダクト・テープで雑に貼っ繋いだだけだから、ちゃんと治るまでは無茶しないでね?」
「はーい」
生返事を返し、ネコメはすぐ傍でぼんやりとして座っていたクリスタルの隣に座った。
「クリスチャン、クリスチャン」
「ねこちゃん!」
「見て見てー、首直してもらった!」
「んにゃぁー」
「ここのみんなは優しいねェ」
「へぁん?」
「……なんでピンと来てないの? 身内でしょ?」
「にゃぁー……」
首を傾げて唸るクリスタルに疑問を覚えつつ、ネコメは額の核で周囲を見渡した。
「それよりさァ、この辺には『境界面』無いのかね?」
「ハハハ、訳の分からないものが避難所にそんな簡単にあったら困るなァ」
笑うローズの背後で、ネコメの視線が止まる。
「な、何だい急に私を見つめて……」
「クリスチャンこっち」
クリスタルの首の後ろを捕まえ、ネコメは自分の身体の方にクリスタルを引き寄せた。
「……あ」
ローズは二人にまだ無事な左の掌を向け、能力を発動する。ローズの身体が二人に引き寄せられるよう飛んでいき、衝突の勢いで3人はもつれ合ったまま更に転がった。
「たしか……ネコメの力は『危険』と『興味』を認識する能力。あの反応の仕方ってことは……」
ローズは直前まで自分がいた場所に目をやった。そこには、ローズを押し潰そうとしていたかのように岩石塊が突き刺さっていた。
“グランディディエライト”はえ、ちょっとと後ずさる。
「まさかみんな…」
グランディディエライトはそう焦っていると、ルビーが不意に口を開いた。
「おい、クリスタル」
ルビーの言葉にクリスタルが、ん?と反応する。
「まさかアンタ、この子を使ってミクロコスモスに混乱を起こそうとしてるんじゃないだろうね?」
ルビーがそう言うと、どうしてそうなるの?とクリスタルは驚く。
「だってアンタがあたしらに干渉してくる時って、大体このミクロコスモスの勢力均衡を乱そうとする時だし」
ルビーは冷たい目をクリスタルに向ける。
「そもそも“取り合いになるでしょうね”とか言ってる時点で最初からそのつもりなのが見え見えだし」
ルビーが言い切ると、クリスタルはあ、あー…と気まずそうにそっぽを向く。
「…確かに、クリスタルがわたくしたちに自分から関わってくる時は、ナワバリ争いを活発化させたい時だわ」
エメラルドがそう言ってクリスタルの方を見る。
サファイアもうんうんと頷いた。
「えー…」
クリスタルは想定外の反応にポカンとする。
「バレないと思ったんだけどなぁ…」
クリスタルがうなだれながら呟くと、ルビーはバレるよと言い返す。
給油を済ませて関越道に入るまでの道中,ラジオから流れて来た交通情報に耳を傾けると,運の悪いことに必ず通る筈の関越トンネルとその前後で連鎖的に起きた事故処理の関係で湯沢から沼田まで通行止めになっている。
土地勘が無く方角も分からず完全に憔悴しきっている嫁に「落ち着いて。絶対隣にいるし俺の言うこと信じれば東京に帰れるから大丈夫。俺を信じて。まずは高速の逆方向で長岡ジャンクションに行こう。」と声をかけて暫く嫁が落ち着くまで待つ。
そして、かつてソウルでの同僚で台湾に栄転した人が後ろに座っていることに気付き嫁を不安にさせない為に彼に韓国語で声をかけて出港を遅らせてもらうよう交渉させて夜11時出港との答えが来た頃、遂に嫁が覚悟を決めた様子で「案内お願いね」と言ってハンドルを握るので俺も「任せとけ」と返す。
そこからの展開は早く、長岡インターから高速に入り,長岡JCTで北陸道に入り西欧の某国から今は亡き女王が訪日した時に乗った新幹線の運転士さながらの運転で上信越道との分岐点である上越JCTを目指して長岡を出てから凡そ1時間で上信越道に入り、その後更に30分程で着いた信州小布施のPAで最初の休憩を挟み,名物の栗を使ったソフトクリームを買って嫁を励まし,俺は腹が減っていたので信州を中心とした地域では一般的なソウルフードのソースカツ丼を食べても足りないので信州蕎麦も追加で注文しどちらも感触するのを見て嫁から「東京の男…恐るべし」と笑われたので「地物や名物を食うのが江戸っ子よ」と笑って返す。
その後のルートについて嫁が相談するので、このまま群馬の藤岡で関越に合流して帰宅ラッシュで混雑する都内の下道をひたすら走って時間をかけるよりも少し遠回りにはなるが更埴JCTから長野道に入り昔は水田に映る月,今は眼下の善光寺平の夜景で有名な姨捨のSAで2度目の休憩を取り、岡谷を経由して中央道に入り温泉施設のある諏訪湖のSAで入浴して最後の休憩を取って首都高経由で港に直行することを提案するが,嫁が念の為もう1ヶ所休憩場所があると良いと言うので万が一のイレギュラーに備えてでも休憩を取る前提で動くことにした。
遠くには先程まで長岡で見ていた信濃川の上流,千曲川の水面が薄暮の空を写して白みがかった金と紫の色を混ぜて光り、それを見る嫁の横顔が並行して走る新幹線の列車の名前にもあるように輝き出していた。