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生存権

我、人間ぞ? まだ生きている人間ぞ?
法と憲法とその他いろいろが全力で守ってくれるホモサピ様ぞ?
生きる権利なんかいくらでもあるだろ。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 番外編 死霊使いと妖精王 ②

「…」
教室に入ってみたものの、中は廊下に負けない位騒がしかった。
ボクは担任に教えてもらった席に向かって歩みを進めるが、教室にいる生徒達は気付かないのか相変わらず騒いでいる。
…まぁ、ボクの存在に気付かれて白い目を向けられるよりはマシだからそれでいいのだが。
そう思いつつボクは座席につく。
教室に入るのは4月ぶりだが、教室の風景はあまり変わらない。
強いて言うならみんな仲良くなった位だが…
「滋賀さん?」
不意に背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
ギクっ、とボクは思った。
まさかと思い恐る恐る後ろを見ると、そこには背の高い明るい髪を高い位置で束ねた少女が立っていた。
「…論手、乙女」
ボクは絞り出すように呟いた。

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企画「続きが知りたい」参加作品にして「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の番外編です。
基本は好きなように書いて頂いて構いませんが、
「ハブ ア ウィル」本編世界に影響が起こらない程度にして欲しいな、と思います。
「ハブ ア ウィル」を普段から読んでいる方ならまぁいいけど、普段読んでない人はまとめやぼくのマイページから「15.オーベロン」を探して読んだ方が書きやすいと思います。
とりあえず、あとはお任せします。

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深呼吸

目を細めて月を滲ませる
まだ明日は来ないみたいだから

今日の分の「ごめん」を捨てる
心が少し軽くなる

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 17.ヨウコ ⑬

「アイツ…お喋りだからな」
「仕方ないね」
耀平とネロは」それぞれそうこぼす。
「それで、稲荷はどこまで話したんだ」
師郎は畳の上に置かれたお盆の上のジュースが入ったコップに手を伸ばしつつ聞く。
「え、どこまでって…」
稲荷さんは”わたし達の問題”って言ってたけど…とわたしは言う。
「ふーん」
師郎はそう言ってうなずく。
「ま、あれは”俺達の問題”である事に間違いないわな」
お前さんのような常人が関わる事じゃない、と師郎はコップに口を付ける。
「確かに」
ネロもうなずく。
「こればっかりはアンタが関わる事じゃないよ」
さっさと忘れた方が良い、とネロはこちらに目を向ける。
「でも」
「でもじゃない」
わたしが言いかけて耀平が遮る。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 番外編 死霊使いと妖精王 ①

朝の学校は騒がしい。
部活の朝練をする者、友達と共に喋りながら登校する者、遅刻ギリギリで教室に滑り込む者…
とにもかくにも、様々な生徒で廊下も教室も賑わっている。
しかし、不登校のボクにとってそれは長い事無縁だった。
学校に通う気がないから朝早く起きたりしないし、そもそも家を出る事もない。
その事について親にしょっちゅう小言を言われてきたが、ここ数年は慣れたのか諦めたのか、あまり言われなくなってきている。
だが今日は違った。
「…」
ボクは“1年1組”と書かれた札が下がる教室の後ろの入り口に立っていた。
周りの生徒達はボクの事を気にせず教室に入っていく。
この日、ボクは担任から呼び出されて朝から学校に来ていた。
担任曰く、“文化祭も近いし、久々に学校に来てみたら?”だそうだ。
ボクは嫌だったが、親にも“たまには顔出したら?”としつこく言われてしまったので、渋々登校する事にした。
まぁ、”あの一件“があって以降、”奴“がボクに手を出す事はないと思っているから学校に行っても大丈夫だとは思うんだが。
でも入学後に何とか1週間登校したっきりこの学校には来ていなかったので、少し落ち着かない感じはした。
「おはよー」
「おっはー」
廊下の声が騒がしい。
それに、いつまでもここに突っ立っているワケにはいかない。
ボクは教室に入ることにした。

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Trans Far East Travelogue81

鉄道好きである以上地下鉄の路線図は最低限頭の中に入っているとはいえまだ土地勘が無く、また最短経路で行ける路線の駅が分からなくてこの商業施設を突っ切って博多駅の方に抜けようとすると嫁が「目の前のこの川に沿って行くと中洲川端や」と教えてくれたので,嫁に先導して貰いそのルートで進むことにした。
ところが,嫁は気合いを入れてくれたのか実家で着替えてお洒落して来たは良いものの履いていたストッキングが伝線してしまい「ごめん。直さんと」と言って嫁がいきなり足を止めたので,念の為時間を確認すると皆が今いる施設で合流できるどころか,試合開始に間に合うかすらも怪しくなっている。
そこで,一か八かの賭けに出て嫁に全部の荷物を背負って貰って俺が嫁を背負って走ることにした。
阪神の近本選手のようなスピードを火事場の馬鹿力で出して走り続けること3分,俺の肩や足腰が限界を迎えると同時に中洲川端駅の入り口が見えた。
「重すぎてヤバい…『パートナーの体重が重いのはそれだけ深く愛されている証拠だ』って誰かが言ってたし,それだけ俺は愛されてるってことだから,体ぶっ壊れても悪い気はしないな」と呟くと後ろから拳骨が飛んできて次の瞬間,「もう,貴方ったら失礼しちゃう!でも,男の人って好きな女の子にはちょっかい出すんだからこれもその一つってことよね」と言って嫁が笑い,ゆっくりと俺の背中から降りて来た。
なんとか地下鉄には間に合ったが,ミュージアムの営業時間を考えると試合の流れ次第で閉館時間を過ぎかねず、先が読めなくなっている。
すると,仲間達からメッセージが来た。
要約すると「あまりにも展示品が魅力的なのでもう一度見たいが,その前に試合がある。だから,試合が終わったら飲みに行く前に皆でミュージアムが閉まる前に見に行こう」とのことだ。
そんなありがたいお誘いを受けたので,嫁にそのことを告げてとりあえず球場へ向かう。
皆と合流して球場へ入りユニフォームを着て帽子を被り,タオルと応援バットを装備して嫁がオススメする福岡の球場飯を俺の自腹で爆買いして席に戻っ
たところで,スタメンの応援歌を演奏する時に必ず流される,青い稲妻の異名を持ち昭和の巨人の選手象徴の1人でもある松本匡史さんの応援歌の前奏が鳴り響く。
これで舞台は整った。
今,時計が試合開始時刻になった。

球審が一言「プレイボール!」

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Metallevma キャラ紹介⑤

・ガーデン・クォーツ
鉱石:ガーデンクォーツ  核:背骨の上に等間隔に生える苔入り水晶球
能力:『庭園』を支配する
能力の由来:和名では『庭園水晶』ともいうそうなので。横文字でも『ガーデン』だし
クォーツ族の刑務官。すっごく陰陽師。能力は自身が管理する『庭園』(クォーツ領の奥に位置する。自力かつ独力で整備した)を支配するというもの。ここに入った客人は悪いことができない。閉じ込められた罪人は自分の手で脱出することができない。また、一度完成させておけばすぐに修復できる。

・ライトニング・クォーツ
鉱石:ライトニングクォーツ  核:両の掌に肉球状に生えた雷水晶球
能力:電撃を発射する
能力の由来:こちらも名前そのままです
クォーツ族の元技術者。昔相棒を失い、現実を受け止めきれずに色々のいざこざの末ガーデン・クォーツに封印された。ちなみに近接戦闘能力はクソ雑魚だったので、4人がかりぐらいで簡単に取り押さえられた。死者は出た。

・レーザー・クォーツ
鉱石:レーザークォーツ  核:額から生えたレーザー水晶の角
能力:指先から各種光線を発射する
能力の由来:名前の通り
本編未登場。クォーツ族の元技術者でありライトニング・クォーツの相棒。既に死亡している。能力で発射できる光線は可視光線の身に留まらず、赤外線や紫外線、各種放射線なども対象範囲内。生前、この能力はさまざまな化学的実験に役に立った。

・クリスタル
鉱石:水晶  核:後頭部に生えた水晶柱
能力:世界の境界面を認識し、突き破る
能力の由来:進化しました
ご存じクリスちゃん。境界面を突破する方法を模索し続けた結果、「自分の身体の中で一番硬い核のところを思いっきりぶつけたら上手く行くのでは?」という結論に至った。上手く行った。
ちなみにクリスちゃんが通った=見ていたあの世界はネコメちゃんが見ていた世界とは違う、もっとヤバいどこかです。

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スリーアウトチェンジ

水道水が冷たくなって
長袖のシャツに手が伸びて
鱗雲に想い人を重ねて