チキンは野菜炒めに ケーキはゼリーに変わる
これも全部 私を苦しめる胃もたれのせいなんだ
そして今年もサンタクロースはやって来ない
キラキラ輝いていた時期は色褪せてしまった
せめて夢では ふわふわした心地よい日になりますように
「ボク、探しに行って来る」
ネロの言葉に耀平はえ?と返す。
「探すって…」
彼はそう言いかけたが、ネロはメイが向かったであろうお手洗いの方へ駆け出した。
「ちょ、ちょっと待て!」
お前1人で人探しは大変だぞ‼と耀平は彼女を呼び留めようとする。
しかしネロはそのまま走り去っていった。
「…」
その場に沈黙が下りてくる。
「耀平」
ネロを追うぞ、と師郎は耀平を促す。
「あ、あぁ」
耀平がそううなずくと、わたし達はネロの後を追いかけ始めた。
「どっ…どうしようほんとにどうしよう!もう冬休みになっちゃうよ!?」
「…どした、そんな喚き散らして」
慌てて自室に駆け込んできた桃に、その小さな図体に見合わない低い声がかけられる。
「木曜日!あっもう木曜日!」
「ど、どしたの」
木曜日は、ふんわりとした、ジト目のプードルっぽい栗色の妖精である。ちなみに寡黙気味だ。
「と、友達の誕プレ買ってない…!ああもう!終業式25日だよぉ…もう日にちないのに」
「…作るとか…土日に買って渡すわけにはいかないの」
「ああなるほど、土日に買えば良いのか!」
「…」
木曜日はため息をついて身体を丸めた。
【52Hzのうさぎ】
AIの反乱で崩壊した世界にただ一人生き残った、愛を信じられない少女音兎(おと)。科学者たちの足掻きによってAIすらも崩壊したこの世界で、音兎は配達途中だったであろう手紙の山を見つける。手紙を一つひとつ読みながら、皆が思っていた“愛”を想像していく。
【世界のコントローラー】
幼馴染の小夏(こなつ)と奏太(そうた)は、暮らしている村の山に建っている神社で桐箱を見つける。同時に現れた、二人の祖先だと言う枉夏(おうか)と祀夕(しゆう)。その出会いが、二人の運命を動かす。
【鉄の唄】
アンドロイドも「感情」を持つことが当たり前の世界。アンドロイドであるヴィオは、ずっと何かを探している気がしていた。それは、温かくて、優しくて、愛おしいもの。「感情」とはなんだろうか。
【僕らの声はいつだって消えやしないんだ】
歌うのが大好きな少女聖(せい)は、普段公園で子どもたちとよく歌っていた。それを聴いた純(じゅん)と類(るい)は、自分たちで創部する軽音部のボーカルとしてスカウトする。しかし聖は、ある問題を抱えていた。
【雨の獣】
一人一つ何かの動物を司る家系、緋川家。トラを司って生まれた虎(とら)は、天賦の才を備えていなかった。それと対照的に、末っ子の珠音(たまね)はネコを司り、炎を操る力を持っていた。両親は珠音に厳しい訓練を強いる。虎は珠音を連れて緋川家から出ることを決意。二人は追手から逃げながら、外の世界で幸せに暮らしていく――はずだった。
少々お早いですが、皆様、メリークリスマス!
まことに勝手ながら、僕、やたろうサンタから皆様へプレゼントのお知らせです!
その名も「クリスマス小説祭」!
この投稿に、「こんな作品書いてみて」、「こんな作品書いてみろや」、「この作品の裏設定とか誕生秘話を教えろ」などのレスをください。
自己解釈&性格丸出しな感じにはなりますが、執筆&回答します。
対象は本日から十二月二十五日迄のレスです。
皆様是非ご参加ください!
踏んだとき、ねちょっと音がした。
正体なんか分からない。
分かりたくもない。
なぁ、あそこのトイレ、太郎がいるってよ。
太郎って誰?
あのトイレで有名な花子の友達。
初めて聞いたわ。
いや、俺も聞いたことない。
じゃあ冗談かよ。
ま、そうなるな。ごめんごめん。
2回言うと気持ち入ってないのばれるぞ。
えー。気持ち入ってるよー。
ちょっとトイレ行ってくる。
わ、勇気あるね。
うっさいな。ちなみにどこのトイレ?
A棟6階の1番奥。そこまで行くの?
今日寒いもん。早く帰って来る。
待つの面倒だな。先勉強してて良い?
勝手にしとけよ。
花子は隣の女子トイレだよー。
行かねえし。
えー。つまんないな。
お前が行けよ。
遠いから嫌だ。この学校の敷地、何でこんなに広いの。
知らんけど、その分怪談も多いよな。
妖怪協会の会長がこの学校の妖怪っていうのも聞いたことある。
まじで?信じられないけど。
嘘です。ごめんなさい。
陽当たりの良い縁側に座っていたのは、長髪の、着物姿の老婆。
老婆は軽く会釈をした。
手には、小ぶりな壺が一つ。
桜音は声をかけた。
「何時も有難う御座います、少々お待ちください。今、お茶を淹れますので...。」
老婆はニコニコと尋ねた。
「有難う、体調は如何だい?」
「ええ。大丈夫です、お陰様で。」
桜音はお茶を淹れる為に台所へ向かった。
老婆の正体は、『砂かけ婆』である。
月に数度、薬や仕事用の砂を届けに来てくれるのだ。
光は昔、彼女の後輩だったらしく、未だに「姐さん」呼びが抜けない。
・種枚さん
鎌鼬くんを鎌鼬くんにした種枚さん。鎌鼬(妖怪)をボコボコにしていたところに遭遇した、当時まだ鎌鼬くんではなかった鎌鼬くんに鎌鼬(妖怪)の生き血をシェアしてあげた結果、鎌鼬くんは鎌鼬くんになった。
霊感をあげた相手のことを「息子/娘」と呼んでいる。ちなみに娘も一人いる。
霊感をあげる絵面は「怪異にかぶりつく→相手の顔を捕まえて片手で口を開けさせた状態に固定する→怪異の生き血を口移しで相手の口にだばぁする」なのでかなりホラー寄り。これ以上本気で誰かに霊感をあげるつもりは無いようです。
・鎌鼬
年齢:高校生 性別:男 身長:170㎝
種枚によって霊感を得た少年。いうなれば弟子。その時に喰らった怪異存在の性質が肉体に表出し、【鎌鼬第一陣】の力を得た。怪異の力に半分くらい飲み込まれかけていて、油断してると人間を捨てそうになるので、その度に種枚にボコられる。
※【鎌鼬第一陣】:鎌鼬のうちの1体の力。肉体を風に変化させ、高速で、自由に空間内を移動し、肉体の接触を感じさせること無く対象を転倒させることができる。発動中は同じ距離を短距離走のペースで走るのと同程度のスタミナを消費する。
今年もいい感じにカレンダーを埋める予定の数々。単語こそ違えどその内容は去年と大して変わることはない。ただバイト先の名前が変わるだけだ。使うあてもなく増え続ける通帳の数字は過ぎた時間を諭すようで、思わず来たる日付との距離を逆算してしまう。
「今年のクリスマスは雪が降るかな」
既読のついていないトーク画面に向かって吐き捨てる皮肉もすっかり板についた。バイト前に送ったから大体5時間といったところか、平常運転。多分脈もない。去年から気づいてる。それでもこの時間が愛おしい。
「残念、時間切れだ」
12月の出勤希望表を書き終わり、スマホの予定表から何も変わっていないトーク画面に切り替える。うん、平常運転。希望表も去年と同じようにその日付に✕をつけて提出する。
何も期待もせず、ただ見栄だけを張って。