「ボクはオッケーだよ~」
「俺も大丈夫だわな」
「わたしもいいよ」
ネロ、師郎、わたしはそれぞれそう答える。
しかし黎は師郎の陰に隠れたまま何も言わなかった。
「黎は、どうだ?」
師郎はそう言って振り向くが、彼はふいとそっぽを向く。
「黎~、一緒に行こうよ~」
耀平の古い友達だよー?とネロは黎にくっついた。
「…」
黎は暫く黙り込んでいたが、やがて静かに師郎の方を見てうなずいた。
「よし、じゃあ決まりだね」
その様子を見た霞さんは笑うと、だなと耀平も笑う。
ネロや師郎もうなずくが、黎だけはなぜか不安げな顔をしていた。
「僕、小4の時に寿々谷から引っ越しちゃったんだけど、大学進学を機にこっちの方へ戻ってきてさ」
それで最近時間ができたから遊びに来たんだ~と霞さんは笑った。
ネロはふーんとうなずく。
「で、これからどうするんだ?」
どっか行くの⁇とここで耀平が興味ありげに尋ねると、霞さんはあぁ、と答える。
「ショッピングモールとか、寿々谷公園とか、思い出の地を回ろうと思ってるんだ」
霞さんがそう言うと、耀平はそっか~と返した。
「せっかくなら、耀平くんたちも一緒に行く?」
不意に霞さんがそう提案したので、耀平は、え、いいの⁈と目を輝かせる。
霞さんは、うんいいよ~と微笑んだ。
「皆がいればもっと楽しいだろうし」
久々に耀平くんとも遊びたいしね、と霞さんが言うと、耀平はやった~!と飛び跳ねる。
そしてわたし達に、皆もいいよな⁇と振り向く。
自分が放った言葉は相手によって解釈が違う。
それは当然のことだ。
自分が放った言葉は、相手が良いと思えば嫌と思うこともある。
自分が良かれと言った言葉は、相手にとって矢がぐさっと嫌な言葉になる。
言葉と人間関係は難しい。
だから言葉の選択をしっかりと考えなければいけない。
それをせず、ただ思ったことだけ言うと相手を苦しめる言葉になっちゃうから。
もしかしたら、長い間付きまとう悪い言葉なのかもしれない。
自分の放つ言葉に重大な意味を持った方がいい。
自分の放つ言葉には良い影響もあって悪影響にもなるから。
もう大人になるための階段が後半に差し掛かっているはずなのに
まだ僕は子供っぽい。
もうフィフティーンなのに
僕はまだ小学生脳。
ほんと嫌だな。
後輩ももう大人っぽいのに
僕はまだ子供っぽい。
親に怒られたらすぐ拗ねるし、いじけるし、
僕は発達が遅いのかな…
子供っぽいのはもう卒業しなきゃいけないのに
大人になったらどうなってんだろ…
そんな子供っぽい僕を許してくれる…?
運動なんてどんなに体の力が削られても、心の力っていうのは削られない。
心の力ってのは時間が立つにつれてなくなっていくもの
体の力は自分の身体の気力がどんどん削られていくもの。
私は心の力を大切に使っていきたいな
これができるのも心の力のおかげだから。
友達。
親友。
その言葉にどうやっても当てはまらない「関係」というのが混ざってる。
昔っからの大切な人。
笑いあえることができる人。
喧嘩をいっぱいして絆を深めていってる人。
新しく仲良くなった人。
そんな明るい裏には暗いものがあるのがつきもの。
友達を偽って嫌われるような行動をさせる人。
友達だよね?って圧がけしてその人の秘密を聞いて、他人にバラす人。
親友って思ってたのに裏切る人。
それって全部いじめと同じようなものじゃん
それをなくしていけたら良いのに。
なくせたら幸せな世界が作れるのかな?
近い未来に楽しみがたくさんある。
来年という近い未来は
今の私にはまだ遠いと思うが、意外にも早く来るもんだ。
来年のこと言えば鬼が笑うということわざもあるが
それでも来年という近い未来は楽しみで仕方ない。
来年ライブでネットでしか会っていない推し友に会いたい。
友達とたくさん思い出作りたい!どっか行きたい!プリクラとりたい!
充実した学校生活を送りたい!
ライブに行きたい!!
狭い世界から解放され
広い世界になるんだもん!!
不安なこともあるけど楽しみの方が大きい。
光の方が大きく見える。
来年という近い未来まで
私は今を全力で生きる。
希望と楽しみのちょっと遠いようで近いような光を目指して。