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【ライナーノーツ】318

SUPER BEAVERの皆さん、こんばんは。
5本目のライナーノーツが書けましたので、お送りします。
今回は、318という楽曲に挑戦しました!
よろしくお願いいたします。

318 ライナーノーツ


ソファーに座っていた彼女の右手の行方を、静かに目で追う。

結露をしている窓の外は、街の灯りが見えていた。

窓を右手でそっと撫で、彼女の触れた部分から水が流れ落ちて伸びた。

二人が見ている世界は、なんともぼやけて綺麗に見えた。

湯気が立っていた二人分のコーヒーは、すっかり冷めきっていて、静かに夜を迎えた空は、霧雨が降っている。

赤信号が、クラクションが、報せる。

家を二人で一つの傘で出て、いつもの信号まで来ると、傘の中から突然飛び出した。

「ここでいいよ、バイバイ。」

チカチカと光る信号を見て、彼女は霧雨の中を走り出した。

追いかける事が出来ず、ただ彼女に向けて伸ばした左手は中を彷徨った後、静かに下ろした。

ほんものじゃなく、かりそめだった二人には、ほんの小さなやさしさだけにお互いが救われていた。

惹かれるがままに、傷を舐め合い、味にあきれば、余所行きの顔。

でも、いつかは、かりそめではない二人になれたら。

ほんのわずかな期待が痛い。

「ごめん。」

だなんて、優しさじゃない。

テールライトがボヤけているのも、濡れた頬も、ぜんぶ霧雨のせい。

憧れの距離にいれさえすれば、彼女は綺麗なままだった。

近くに寄れば、お互いの汚れも傷も見えてしまった。

だから、見ないふり。

傷は膿んでいくばかりで。

「嘲笑える。」

本当に、笑える。

ほんの小さなやさしさだけで救われたのは、お互い様のはずで。

だから、目の前の青信号が揺れているのも、濡れた頬も、ぜんぶぜんぶ霧雨のせい。

感情が混んでしまって、まだすぐには、歩き出せそうもないな。

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『閃光』で気づいた『ひとつ』

59歳、大阪のおばちゃんです。

定年退職を前に、私は迷っていました。
再雇用で今の仕事を続けるか、それとも区切りをつけて新しい道へ進むか。

怖さがありました。やりたいことはあるのに、
「もう59歳だから」
「今からでは遅いかもしれない」
「失敗したらどうしよう」
そんな理由を並べて、また「いつか」に逃げてしまいそうでした。

そんな時に聴いたのが、
SUPER BEAVERの「閃光」でした。

「いつか」ではなく「今」。
先送りしているうちに時間は過ぎていく。
その言葉が、自分に突き刺さりました。

振り返ればこれまでずっと、「いつかやりたい」と思いながら、仕事や家族を優先して後回しにしてきました。でも人生は永遠ではない。

そう思った瞬間、「もう明日に先送りするのはやめよう」と決めました。
再雇用を選ばないと決めた時、不安は残りながらも、目の前が開けたような感覚がありました。
「こっちへ行ってみよう」と、自然に思えたのです。

59歳からでも遅くない。
やりたかったことを、ひとつずつ始めていこう。
そう思い始めた時、もうひとつ心に残った曲がありました。

「ひとつ」です。

この曲を聴いて気づきました。
人生は自分のために生きるもの。でも、その中で「一緒に見たい」と思えるものがある。
そんな「ひとつ」を持てることも、人生なのだと。

「閃光」と「ひとつ」は、心の奥にしまっていた「本当はこうしたい」という気持ちを、もう一度呼び起こしてくれました。

投げ出せない夢がある。
まだ、共に見たい「ひとつ」がある。

だから私は、これからも自分の人生を歩いていきます。

59歳でSUPER BEAVERに出会えて、本当によかった。私の「いつか」を「今」に変えてくれてありがとう。そして、まだ見ぬ「ひとつ」に気づかせてくれてありがとう。
私の人生は、もう一度走り始めました。