私の存在意義。
そんなのどこにあるの?
みんなはどうやって見つけてるの?あるの?
私は不登校で、社会のお荷物。
存在する意味もなくて、社会のお荷物で、どうやって生きていけばいいの?
人間は馬鹿だ。
少し考えればわかることを
感情が邪魔して間違える。
そんなんが溢れるこの世は
綺麗なんかじゃないでしょう
人が生きる意味。
そんなものはない。
心臓が動くから生き、
心臓が止まれば死ぬ。
人生ってそんなもん。
頑なに開かない私のこころ。
開きたいのに人見知りでなかなか開けない私のこころ。
でも話しかけてくれたらちょっとはこころひらく。
こころひらいたら明るいうるさい人間になるよ。
こころひらいたら視野が広がる気がする。
まだまだだけど普段の明るい人間を出してみたい。
理想と現実の差が激しいけど。
くちべただけど。
こころひらきたい。
みんな良いよね。相談相手がいて。
心を許せる人がいるってことでしょ。
勉強でわからないところを教えてくれるんでしょ。
喧嘩したり、慰めあえる人がいるってことでしょ。
でも、私にはそんな相談相手がいない。
友達はいるとしても、
心を許せる友達なんていないし、
勉強を教えてくれる友達なんていないし、
喧嘩したり、慰めあえる友達なんていない。
だからか時々虚しくなる。
そんな友だちがいる人達を羨ましく思う。
私は何もできないただの雑魚だって思う。
悲しい。
この世で一番強い つながり
他のひとのところに行っても
他のだれが想っていても
そのひとは絶対
わたしには勝てない
絶対勝てない
絶対勝てない
わたしの身体の隅々にまで
赤い糸が張り巡らされている
わたしを縛り付けている
「…それで、どうするの2人とも」
不意に後ろから声が飛んできたので2人が振り向くと、青い長髪のコドモが建物の壁に寄りかかっている。
「ナハツェーラーとかすみを追いかけるの?」
「え、そうじゃないの⁇」
青髪のコドモにキヲンは首を傾げた。
「こういう時ってこっそりあとをつけるものなんじゃ…」
ねぇ露夏ちゃん、とキヲンは赤髪のコドモに目を向ける。
露夏と呼ばれた赤髪のコドモはおう、と頷いた。
「2人っきりでいちゃいちゃしてる現場なんてなかなか見られないからな!」
露夏はそう言って右手でサムズアップをする。
青髪のコドモは呆れたようにため息をついた。
「とにかく追いかけよう!」
ピスケス、とキヲンは青髪のコドモの服の裾を引っ張る。
「わかってるわよ」
きーちゃんと露夏だけじゃなにが起きるかわからないからねぇ、と言ってピスケスと呼ばれた青髪のコドモはキヲンの頭を撫でた。
「でもナハツェーラーに怒られるようなことはしないのよ」
「うん‼︎」
ピスケスにそう言われて、キヲンは大きく頷いた。
頭の中が真っ暗の地下の奥底にいるようだ。
なんでだろう…
今日はなにをやっても見ても何にも感じないような…
いつもの自分よりちょっと違う。
おかしいな…
疲れてるからな…
今日の心はあいにくの雨模様?
孤独感に覆われてる気がする。
無意識にストレスを溜めてたものが溢れそうなのかな…
無意識にため息が増えてるかな…
無意識に勝手に傷ついてるかな…
孤独と真っ暗な世界に彷徨う僕。
「だから今日はナツィが服選んでくれるんでしょう?」
「うっ」
かすみの思わぬ言葉に、ナツィは思わず焦る。
「そ、それは…」
仕方ねぇだろとナツィは顔を赤らめるが、かすみはふふ、と笑った。
「じゃあ、行こっか」
そう言ってかすみはナツィの手を取ると、そのまま路地を表通りの方へ歩き出す。
ナツィは、あっちょっと…とかすみにそのまま引っ張られていった。
「…」
2人が喫茶店の前から去っていくと、近くの角から白いカチューシャをつけた金髪のコドモとキャップ帽を被った赤髪のコドモがそっと顔を出す。
赤髪のコドモはナツィとかすみが遠ざかっていくのを見ると、傍の金髪のコドモになぁ、と話しかけた。
「アイツらホントにデートするんだな」
「でしょ‼︎」
金髪のコドモは楽しそうに答える。
「この前2人でお出かけしよ〜って話し合ってたからね!」
「へ〜、やるじゃんきーちゃん」
赤髪のコドモがそう褒めると、金髪のコドモ…きーちゃんことキヲンはえへへ〜と照れた。
勇者は強い。
だけど勇者1人だけでは力が発揮出来ない。
魔法使いがいるからバックアップされる。
僧侶がいるから回復出来る。
遊び人がいるから場が和む。
どれも欠かせない。