うたうたいの独り言
君が振られたあいつをいつまでも見てるのがツラい。
未練じゃなくても、憎しみであいつに囚われている。
心が痛むくせに、もう昔のことと笑って言う。
本気で笑えてないよ、
ちょっと目を伏せて、
右耳を撫でて。
でもさ、気づかないふりも大切なんだよ。
未だに泣いてるくせに、すぐ明るく振舞おうとする。
まぶたの腫れが見えるよ、
花粉のせいに、
風邪のせいに、
でもさ、わかっていることも大事なんだよ。
そうやって君は孤独を愛そうとする。
そうやって君は嘘に飾られてる。
そうやって君は誰かを演じる。
そうやってまた君は綺麗になる。
…なんて。