今日もまた 目が覚めて、後悔 もう 目覚めたくないよ
バスに揺られて話した夕方はもう数え切れないくらいになったのに、知らなかったよ恋心。いつかその想いが、電波を越えて、空を越えて、届きますように。
手のひらの中の宇宙は スニーカーの紐を結ぶ間に いつの間にか弾けて消えた 前に進めば進むほど 勘違いばかりで堂々巡りの日々は 気付かないだけで つまらないほど宝石だらけの日々だったのに 強くなったフリをして コツコツ鳴らしたヒールの音に SOSを隠してもきっと誰も気付かない 淋しさを塗りつぶした夜と 涙腺を揺らす夢の狭間で 誰かの泪が泳いだ気がした
美しさ 描きすぎて 鏡にうつる画伯は白雪姫 僕はみにくい狩人だから そんな君を助けるためとか言って 自分の心臓 さしだしちゃうんだ そんなこと 知ったこっちゃない君は 王子様をみつけて まっしろな足 溶けそうなかかと 踏み出して どこか 行っちゃうんだよ どこかで しあわせに生きてゆくんだよ
自尊心、劣等感、困惑、渇望、 太宰を読んだって何者にもなれない 以上も以下もないひとつの心 唯一になりたくて、なれなくて 自分が嫌いで、でも甘やかして 僕らは何処へ行きたいのだろう
雨のち曇り、 街をを丸洗いした雨雲が、 雲だけを置いていった。 花曇りね、なんて君がふわり笑うから その透明な頬をほのかに染め上げる季節は、 君の為に来るのだと そう思わずにはいられない僕を、 桜の蕾が笑った気がした。
頬が熱を持った理由は、 貴方と目が合ったからだけじゃない。 視線の先を追っても、 貴方の世界にわたしはきっと居ないから、 これで終わりにするの。 待ってなんて、 裾を引けるような距離に居ないで。 追いかけたくなっても、 睫毛の先が少し濡れても、 それでもこの先に貴方はきっと居ないから、 さよならを摘まんで、 言葉の端々に色が付くような、 この想いに手を振るわたしに、 どうか貴方は背を向けて歩いて。
割れた画面をみてた ショックではないのかと聞かれたら、 きっと、かなり、かなりショックだと答える。 画面の端から綺麗に不規則に分裂していくヒビは、放物線を幾重にも重ねたようでもあり、葉脈の様にもみえる。 難点は、文字が読みにくいこと。 それだけ。 一見、芸術品に見えなくもないし ほんの少しだけ、本当に少しだけ、 好きになってしまいそうな割れた画面を、 明日は直しに行かなきゃなと思いつつ、 今夜だけ、今夜だけ、 この画面を愛でていようか。
朝焼けが染める街を、 あなたは出て行ってしまったのね。 さよなら、と告げたそのスカートを 次に揺らす風は、きっと違う熱を含んで 新しい色に染め上げる。 あなたの部屋には いつかこの街で買ったものより、 新しい場所で買ったものが増えてしまうのね。 門出に間に合わなかった桜を、 わたしは笑顔で見上げられるかな。 それでもどうか、 あなたの目に映るものが、 優しいものでありますように。
これでもう最後。 袖を通して ボタンを留めて リボンをつける。 見慣れたものが急に愛おしくなるのは、 離れる寂しさを知ってしまったから。 背伸びをしなくても、 やっと登れるようになった階段 誰かが落書きしたままの黒板に、 散らばったチョーク 居心地がいい図書室 嫌いだったのに 気付けば好きになってしまってた。 貰った卒業証書はまだ仕舞えないけど。 さよなら、さんかく。 またくるね、しかく。