なんにもないや、ここにはもう。 こわくもないな、なんでだろう。 くちびるをかむ、キミのくせが、 今日もとっても、愛らしい。
キミを思う度に、ボクじゃ足りない気がしていた。 夜があける度に、隣をいつも見てしまう。 消費期限はキミ次第。いつも切れないかヒヤヒヤして、今日じゃないとわかる度、何度も何度も引き寄せてしまう。 キミが頬張るアイスが、すこぶる羨ましいよ。
与えることでしか求められなくて、求めることでしか確認出来なかった、 一切の妥協点を許さない愛が確かにそこにある。
そうこれは、傘をさすための口実。 あるはずの折りたたみ傘は、今無くなったことにして、カバンの奥底に眠らせておく。 都合よく隠しちゃってごめんね。なんて思ってみる。 たまにはいいよね。こんなのも。今度キレイにたたむからね! そうこれは、誰にも知られない独り言。
少しずつ隠していった想いを、風呂敷のよつなもので包んで持ち歩けるのなら、私は海へと歩いていって、パラパラとばらまくのだろう。 キラキラ光る水面が、パラパラ散った想いを、ユラユラと流していく。 もう一欠片も拾えないから、せめて見つめていよう。
とどまることのない時間が、当たり前だと笑う時間が、価値のあるものだと気づいていたけど そうか私はあなたに甘えていた。 差し出してきた手のひらの柔らかいぬくもり。 ダイヤよりも輝いていて、値段なんてとてもつけられなくて、お金で買えるならばいくらでも買うのに 振り返って見てよ、笑ってみてよ ほらまたあなたが笑うから、笑うんだ。
歩幅が少しずつずれていって、いつしかテンポが合わなくなって、ふと立ち止まった時には、後戻りできない隙間ができていた。 その隙間をなんとかして埋めようとしたけれど、もろい素材で作られた仮の橋は、あっけなく崩れていくだけだった。 もしあの時、同じテンポでいれたなら、今の私は誰とこの景色を見ていただろう。 空を飛ぶ鳥の翼が、やけに重そうだった。
離れることよりも、あなたじゃなきゃダメだと思ってしまうことがこわかった。
あんまりさみしそうな顔をするもんだから、すっかりボクもさみしくなって、ごめんねなんて言ってみても、許さないもんと返ってきた。
頬に当たる風でさえうっとうしいような季節でも、キミの温度は嫌いになれなくて。 不思議なくらい、キミしか見えなくて。 ボクを包んだそれは、あの時確かに光だった。 歩幅を合わせることが、目線を合わせることが、ひとくち取られることが、全てが、 ボクがここで生きる意味。 ボクとキミとで歩く意味。