Say hello
「それじゃ、さようなら」なんて
二度と言えるはずもなく
「なんで?」と聞いては目を伏せる
そんな場面しか見つからなかった。
線引きは小枝で、砂場に描いたように。
君は君なのに、またそうやって笑うんだね
いっつも直線だと限らない
ぬるい白湯を飲むような、ふやけてどろどろになるような、
言えない言葉が喉から胸の奥底まで落ちていく
靴紐がほどけて何度も結び直すように、
ずれた目線を
何度も結べるといいね
泣いても笑っても最後だとその背中に投げかけた。
私は私なのに、またこうやって笑うんだ