風が吹いて花がそよぐ 花がそよげば人が微笑う 生き生きていく陽だまりの中 私の道を、君の道を、 照らしてくれてありがとう 色も形も溢れていた 涙でべたべたになっても 暗い闇の中手探りで書き殴っていても 閉篭もるよりはましだったって そう思えるよ また一歩と踏み出しながら 足元がおぼつかなくても 射し込む光に期待を寄せて さよならを、 芽が出れば朝が潤う 朝が潤えば小鳥が歌う そうしてきっと新しい私となる
チェックして、隅から隅まで 流れ星、乗っかったら シンパシー、繋がる細胞 翻せ、隕石の旗 ビビッときたら、 走れ、行き先知れず でこぼこの地面、蹴っ飛ばせ スニーカーで、スキップして 今ここで君をキャッチする 目が眩む、光の数に シンパシー、まだ戻れるよ 回り回って背面飛行を 逆さまの明日、リンクする
君が可愛く見えてくる 何度眠ってもさめないほどに 恋に触れれば 君が笑む 脈が速まる止められない 手を伸ばしたら かすむ視界が 何度僕らを阻んでも 恋の形で待っている
きりきりと頬っぺたに伝わる寒さが ざわざわと胸の芯も冷やしていって ことごとく崩れる独りぼっち はらはらと落ちた雪の結晶も ちらちらと映る瞳の中で溶けていく どくどくと脈打つ心臓が ずきずきと指先まで巡らせている おずおずと紡いだ言葉だけでは ばたばたと騒がしい人混みの中で ゆらゆらと消えていく
午前3時に目が覚めて見たのは、部屋を泳ぐ魚だった 窓を開けてベランダへ 早く飛び出して、君の手を引いて、早く外へ行きたい 目の前が星だらけだ、飛び交っている 暗雲を突き抜けて、遠くまで 繋いだ手も無重力になったら もう二度とベットからだって落っこちない もう二度と怖い夢なんて見ないよ
穏やかにたおやかに私は回るの バレリーナなんてそんな綺麗なものじゃないけど 艶やかにしとやかに私は歌うの あの有名な歌手のようになんてちっともなれないけど 鮮やかにしたたかに私は生きるの 涙に暮れるヒロインとか華々しいヒーローとか物語はいつでも誰かのためにあるけど 私だけのものってなんだかわがままかしら
足りないものをビタミン剤で補っても空腹感 まだまだ足りない 愛を貪る 要らないものを捨ててしまえば空虚感 またまた欲しがる 無い物ねだり 唇薄く開けばお誂え向きのスープを流し込んで 毒されていく斑らになって 必要とされたひとときは 呆気なく新しい栄養剤で終わりを告げる
裸足の足もとが光っている あっちへあっちへと導くように 濡れたワンピースのわたしは 誰かが後を追ってこられるようにと願って水滴を落としながら走り出した 空気は肌を刺すように 酸素は思考を奪うように 足もとの光しか頼り無いわたしは 止められない両足で一心不乱に走り続けた あの人が後を追ってきてくれるはずがないと思いながら 濡らした髪の毛のわたしは 後を追いかけてくれますようにと願って水滴を落としている
ぐるぐると目が回るくらいには忙殺な日々 「忙殺って殺人事件になるのかなあ」と3秒考えてから「ああ、頭のネジがどこかに飛んでいってるなあ」と辺りを見回すくらいのてんやわんや 「なんかこの感じ、お祭りみたいだ、神輿を担ぐような」とはたと思って夜中の1時に神輿について検索するくらいには頭がパーティー状態 それでもふと君が笑っていることを思い出すと「ああ、きっと幸せなんだろうなあ」とじわじわ幸せに侵食されて甘い甘いケーキを作り出すから明日もずっと忙殺な日々
おとなになれなかった子どもたちは 揺れるブランコに乗って三日月に手が届くと信じている 始まりは些細なことで、涙溢れるエンディングはいつだって君次第だ 秘密のあい言葉で鍵を開けて、迷子の世界に入り込む 繋いだ手は離さないで ピエロはいつも笑っている おとなになれなかった子どもたちは 地面を踏みしめて歩くこの瞬間さえ夢の魔法をかけ続けている