愛の論理はない
書き溜めた言葉のひとつも意味をなさなくても私は私でしかなくて
非も不もない一本線の論理で救われるのなら愛など要らない
ただ表情筋の上下だけで量るのなら声など要らなかったのだ
主張するためのそれを肯定するだけの産物に成してしまう
他人の見つけた定理で心を測ったとして幾らになるのか、信じられるのか
寄せ集めた通念を切り貼りして僕らがいるのか、甘受するのか
ただ胸の痛みを心の痛みと感じて、思考の末に信念を貫くだけでは、私が私でしかないことすら危ういけれども
あなたの言葉で救われるなら論理の切れ端すら要らない