雨が乱反射して生まれた 仄かな景色と誰かの嘘と 傘に降る雨が 冷たい 沈んだ先のあの都市で 僕を塞ぐ あの壁の前で 濡れてしまった 詩集を 失くしてしまった 思い出を 僕は幽霊船に乗って 漂う 見つけ出すんだ 翡翠色の瓶
ルーズリーフの 隅っこにある 誰のでもない 似顔絵は なぜだか君に 似てる気がして 春の空気に ため息一つ 明日へ進む方法は 明日をまっすぐ見ることで 君に出会える方法は まっすぐ君に伝えてくこと だめだ、僕にはできないな やっぱり似てない 似顔絵見つめ 春の空気に、ため息一つ
夕やけ空は ふらののいろ きんかんのど飴 転がして 昨日のポッケ ののわの出口 あのね と そのね で ○○○○○
両手をのばして 彼女が構えたファインダー 腕に残ったBCG 見えてしまって 少し熱っぽくて 視線をそらす 幼いこどもみたい 大人じゃない 僕たちの 何事もないこのときを サイダーの綺羅綺羅みたいに 淡く 儚く 撮り逃してしまう ほら、また君の駅。
捜していた、いつからか。 沈んでゆく、ゆらゆらと 手をのばしたって届かない 屈折率はいつだって残酷だ。 探している、いつまでも。 浮かんでゆく、ふわふわと 伸ばした手はもう見えなくて つめたくも、あたたかくもない 世界は当たり前な顔をしてそこにあるのに。 泪、置くように 息、吐くように 瞼も見えない闇の部屋で眠る、 こんな夜のこと。
目を凝らせば富士山が見える街 君が楽しそうに ほらねって指差すから どれどれと見てみる 僕の近眼じゃ見えないけれど 心象的に描き足しておく 空に飛び出しそうな 不思議な君 桜色の風が黒髪を揺らした ああ、また君は綺麗になった
はい、タイトルの通りです。 その名も『文殊の知恵で考える哲学(仮)』です。 簡単に言えば1人じゃ何だか限界があるから皆で集まってそんな事を考えてみようぜって企画です。 レスが来なかったら立ち消えで、詳細なルールは後々集まった人達で決めようってスタンスです。 良かったらレスして下さいね。
失くしたもの 失くなるもの 考えたくないな 結んで解いて 焼けて褪せて 時間だけ過ぎていって 今夜も月は僕を嘲笑う 春の夜風がふんわり 36.5°Cの透明な血を運んでいく (春はいい季節です。今日は調子がいいです!)
桜色が踏みつけられる 高層ビル渦中に 不釣り合いだ 何処かへ投げた 大学ノートが 大切だった 貴方の横顔が フラッシュバックしかけては 雑踏に踏みつけられる なんとなく さよなら
あくびを一つ、 ほら、雨上がり。 しっとりと濡れた街、 そっと照らす陽、 ぼくらはまだ、 重たく湿ったまま。 眠たいね、ひとりで笑って、 あくびをもう一つ。 ほら、雨上がり。 (雨降りは眠たいし、雨上がりだって眠たくて、) (雨降りが好きで、雨上がりはもっと好き。かも)