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がんばらない練習。

今、私はがんばらない練習をしているのだと思う。自分が苦しくならないくらいにがんばる練習だとも。今までできることは最善を尽くしてやっていて、学校の課題だとか実習だとかもそう。
昔は絵もそうだったと思う。今もそういう気持ちはあるけれどセーブしてる。

頑張ることには越したことはないと思う。実際そうやってやってきたものに後悔はないし、自分が誇れるものだとも思う。けれど、頑張りすぎて自分が辛くなったり苦しくなったら、あとがない。次に頑張れなくなってしまう。

今だって、実習をやりながら「ほんとは書きたいことがいっぱいあるんだけどな」「もっと自分がこうしたいな 積極的になりたいな」と思う気持ちと「いやいや、そこまでやったら時間がないでしょ」「ちょっとキツくなるでしょ」という気持ちの狭間にいる。

もう、いいかな、こんくらいで。そう思えるようになったことは私のなかで少し変わったことなのではないか。

今、頑張りすぎて辛くなっている子がここにはいるかもしれないと思う。気持ちのままに考えのままに頑張ることはその能力だとか考えは力になるよって言いたい。でも、どっかしら「ま、いっか」って考えられることも素敵だよって伝えたい。

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おもいもよらない。

思いもよらない音楽に出会うことってあるのだと思う。

ふと思い立って好きなバンドに縁のある所へ行ってきた。カメラで写真をとりたくて。いつかここに来ようと決めていた場所。無事目的地に行けて写真を撮り終わると私はふらふら歩き、目に留まった公園に入っていった。

わりには広い公園だった。見知らない町だし、さむいし、もう帰ろうかな、そんなことを思っていたら、何やら細くて深い音がする。その方へ進んでみると小さい子どもを1人連れたお父さんがピカピカ光る金色の笛を吹いていた。あれはサックス系統の楽器だな。

けして上手ではない演奏だ。中学校のとき吹奏楽でクラリネットをやっていたからそれくらい分かる。つっかえたり、音を間違えたりしているし。手がぎこちない。はじめたばかりかな。でも、なんだか、私はどーしてもその音を気に入ってしばらく近くのベンチで座って聴いていた。
細くて深い。なよってしてて頼りないかと思ったら奥行きがある、夕方5時にはよく響く音。

この人はどうしてここでこれを吹いているんだろう。この人に音が好きですって伝えたい。わくわくして話しかけたい衝動に駆られた。結局、決心がつかず話すことも伝えることもできなかったのだけれども。帰宅すると現役吹奏楽部の妹に開口一番「ねぇ、金色でピカピカしててサックスみたいな音がするクラリネットみたいな形の楽器、なんていうの?」って問い詰める私がいた。