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ファヴァー魔法図書館 #72

『MIDIワンダーランド』

ガラシャはしばらく眠っていた。
色々な夢を見て頭が上手く回っていなかった。
上手く回らない頭でこう呟いた、
「......髪をセットしなきゃ。」

リビングルームに行くとロウザ婦人が鍵盤を弾きながら画面へ向かっている。
「おはようございます、ロウザ婦人。」
ロウザ婦人は手を止めずに、
「おはよう、清々しい昼だね。」と言った。

ガラシャはブランチを食べながらロウザ婦人に聞いてみた。
「あの、それは何ですか?」
ロウザ婦人は手を止めて、
「これのことかしら?これはMIDIよ。
コンピューターに演奏をさせる技術なのよ。」
ガラシャには良く分からなかったが凄い技術なのだろう。

悠久のティータイムに電子音楽が鳴り響く。
ガラシャは自分が演奏した方が幾分かマシだと思いながらハーヴティーを飲んだ。

To be continued #73 『ゆりのぼうけん ひとつめ』

P.S.たまに作曲している人をこの掲示板で見ますが、彼ら彼女らはどうやって作曲しているのでしょうか。
でもMIDIを使う人なんて極わずかか僕くらい何だろうな。(因みに僕はDominoを使っています。
一郎先生がガレージバンドは良いって言っていたけどPCがWindowsだから確かめようがない笑)

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ファヴァー魔法図書館 #69

『アガルタの風』

「ガラシャ、やっと着いたよ。
ここが『旧都市カフカ』だよ。」
「何だか名前の通り不気味な程に黒の都市ねぇ。」

そこはA.L.Nの東端、古代都市の名残が今も残っている場所である。
身近にある場所だが未だ謎の多い場所である。
名前の通り都市全体が黒色で統一されており、そこはかとない雰囲気を醸し出している。

「ユリ、ユリ位の大魔法使いなら謎くらい解けるんじゃないの?」
「ちょっと難しいかな......私の専門は創造魔法だから分析魔法は専門外なのよ。」
「そう、なら仕方ないわねぇ。」

風は無機質へと質感を変え有機物の森へと流れていく。永久とも思われた繁栄も分裂の前には微塵にも砕け散ってしまったのだ。

「何だか儚いわ、儚くて仕方が無いわ。」
「多分それはね、ガラシャ。君が少しだけ大人になってしまったからだよ。」
「そう、なら仕方ないわね。あれから何年経ったっけ?5年くらい?」
「何だかんだ7年経っているようだよ、君も大きくなったよ。」

気持ちが変わってしまったのは、少しお空に近づいたから。
全てがおわってしまったのも、少しお空に近づいたから。

P.S.今回は少し長めになってしまいましたね。
少しまとめる努力が必要なのかも知れません。

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