水先案内人
きみの小さな身体を抱きしめたとき
背中には確かに翼が生えていて
ぼくはその肩甲骨のあたりをまさぐって
まだ幼い鳥の羽根を剝いだ
何度水に落っこちても
何度でも飛ぼうとするから
ぼくはまたきみを腕に閉じ込めた
夢なんか見るなよって目を瞑らせた
星を映し込んだ水面に潜って
きみは夜空を泳ぐようになった
遠く羽ばたいていこうとするきみと
海のような瞳に溺れてしまったぼく
束縛のためだけにあった両手
きみの自由など許せる筈ないでしょう
さよならカノープス、大好きなきみ
もう二度と瞬かなくても構わない