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無題

大事な大事な友人が、学校を中退した。
彼女は絵を描き続ければそれでいいと思ってて美術科のある学校に入学したらしいんだけど、勉強する意味が分からなくなっちゃって、学校に来れなくなってた。JRにまず、乗れなくなっちゃって、教室にも入れなくなっちゃったんだって。人の視線が怖いんだって。そんなの、知らなかった。人間関係でしんどくなって来れなくなっちゃったのかと思った。担任から彼女からクラスみんなへの手紙をコピーしたものを配った。
只々、ショックで悲しくて、辛かった。周りの子も泣いてたし、僕の親友も彼女と仲良くしてたから泣いてた。
その出来事の次の時間がデッサンの時間で。みんな、淡々と鉛筆とか木炭とかで描いていってて。さっきのことが冗談だったみたいで。なんでそんなにみんな描けるんだろうって思った。
そう思っていた僕は鉛筆を持つことすらためらった。
「絵を、描いても良いのかな」
って思った。
担任が、その時に「大丈夫?ショックだった?」って聞いてきた。
「大丈夫です。」って言ったけど大丈夫なんかじゃなかった。ショックじゃない方がおかしいんじゃないかとまで思った。
その時間が終わった後、文化祭に向けての準備だったのでみんな自由だった。もう、いつも通りの顔をしてる人がたくさんいた。僕はただ、泣くことしかできなかった。悩みとか聞いてくれる友人が来て、「大丈夫。思いっきり泣きな。」って言ってくれて、すっごく泣いて、落ち着いて、冗談が言い合えるまで、友人は待っててくれた。
僕には彼女の分まで頑張らなくてはいけないと感じた。彼女に負けないくらい。死ねない理由ができてしまったが、生き残る理由もできた。
彼女に手紙でも送ろう。渡す予定だった彼女の好きなキャラのイラストも添えて。

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無題

今日「体育って将来役立つ?体育で頑張ってるのダサくない?」みたいなこと言われた。親友に。体育が好きで得意な僕にとってはすっごく悔しくて、悲しくて「そんなこと言うなよー、泣きそうなんだけど。」とか言ってたら「強い心を持て。ははは。」みたいなこと言われて。まぁ、親友は体育苦手だし、そういう価値観になると思うんだけど、体育得意って分かってる人の前で言わなくてもいいんじゃないのって思った。僕は頑張ってるのが楽しいから頑張ってるんだけど。そんな無神経なこと言われてしかも、強い心を持てとか、自分の言った言葉に責任を持って欲しいって強く思った。それが心にきて、トイレで十分ほど泣いて、帰りたかったけど帰らなかった自分を褒めたい。それ以来、親友と話をしていない。彼女にとっては何気ない会話の一部だと思うけど、僕にとってはひどく傷ついた会話の一部だ。じゃあ、今まで、体育の時褒めてくれたのは全部ウソだったってこと?そういうことでしょ。「よくやった!」は、「ダサかった!」ってことでしょ。そんなこと考えてたら、親友が言ってたことが全部ウソに聞こえてくる。でも、もう水に流してあげるよ。我慢する。だって、あんたにはいつもの会話の一部だもんね。謝ってくれるって期待してないから。