音のナイフ10
うん…
女の子は息を飲みました。
今まで美しく丁寧な言葉を紡いでいた男の子が、こんなに突き刺すような言葉を歌うなんて。
女の子の国では、優しい言葉しか歌いません。
だからこそ、男の子の歌は衝撃的で、ナイフで斬りかかられたようにさえ思ったのです。
うん、なんというか…いいね
ありがとうございます
男の子は大した感想は求めていませんでした。
ただ女の子の丸い目が見開かれるのを見たかったのです。
笑えるぐらい予想通りの表情を浮かべる女の子を見て、安らかな達成感を感じていました。
次の瞬間、女の子は予想と違うことを口にしました。
オト、私に音楽を教えて。