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とある日

ガタッ
「.........ん?」
朝、いつものように始業ギリギリで学校についた。上履きを取ろうとすると、何かが転げ落ちた。茶色い紙袋。
ああ、そうか。今日は十四日だっけ。
そんなことを思いながら拾い上げ、砂を払う。僕の学校の下足場はどれだけ控えめに言っても綺麗とは言えなかった。確かにお話ではよくあるシチュエーションだけど、この下駄箱に入れるのはなあ......なんて、毎年一つもらえれば大歓喜な僕は一人勝手に照れ隠しをするようにいろいろと考えていた。潰さないようにリュックのチャックつきのポケットにしまって、家に帰ってゆっくり食べよう、なんて思った。

自宅。サボりがちな部活に久しぶりに出て、くたくたになって帰ってきた。もちろんテンションはいつになくハイである。
ベッドに腰掛け、今朝の包みを取り出す。中からは、丸い生チョコ(?というのか)と、四つ折りになった小さな紙。
早速チョコレートをいただく。うまい。文句なしだ。しかし、いったい誰が。僕には検討もつかなかった。チョコレートを頬張ったまま、僕は四つ折りの紙を取り出した。中にはこんな一言。

「いつも見てます」

それだけ。それだけ?名前も何も書いてない。けれど、それを見た僕は、何故だか酷い情動に襲われた。普段泣くことなんて滅多にない僕の目からは、一筋だけ涙が流れた。
一年と少し、一緒にいた彼女と別れてから、僕の中からずっと何かが抜け落ちたようなままだった。それが、ほんの少しだけ、埋まったような気がした。
見たことのない字。たった7文字しか書いてなかったけれど、僕にはそれで十分だった。

今でも送り主は知らない。知ろうとも思わないけれど、そのときのことは、暫く忘れられそうにない。

2

今宵エデンの片隅で (リクエスト)

日差しがゆらゆらと揺れている。
ひとり部屋の中でぼうっとそれを眺める。
君の笑顔を時折思い出して、そしてまた悲しくなるんだ。
君の笑顔に会うために僕は生きてきたはずなのに。「正しい」なんてそんな簡単に変わるものなのかい?

「愛は偉大なる原動力だね」
って君は言った。
僕の脳内でその言葉が君の声で何回も再生される。
そして、声を殺して泣いた。
心の中で君を抱きしめた。
あたたかい君の体温を肌で感じた気がするんだ。

そうだ、畏れるものなんて何も無いんだ。
僕と君の愛の行方を探しに行こう。
形のないものならいつも感じてればいい。

僕はいつだって君に許されていたいんだ。
空っぽの心だけれど。
欲しがるばかりじゃやりきれないね。
僕にも愛をくださいって打ち明ける。
今がチャンスだったんだ、隙を見逃さないよ。
僕を快楽へと突き落として。
ああ、終焉はもうすぐだ。
遠い今日を撃って、粉々にしよう。

さあ、明日が来る。





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何かが崩壊しているものさん!
リクエストありがとうございました!!
ほんっっっとにお待たせしました!
2日連続企画第2弾!(昨日2個書いたから3弾かな?)
いかがだったでしょうか?
これで一応、この間のリクエスト分は全て書き終わりましたー!*\( 'ω' )/*
いやー楽しかったけど、疲れた‪w
感想とか思ったこと、…私への激励の言葉(小声)…
など!ありましたらじゃんじゃん書いちゃって下さいねー!
またこのような企画をする時は、リクエスト待ってまーす!(*´罒`*)

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或る青年の幽霊噺5

黒い霊「ダカラジェームズジャナイト何度言エバ分カ……エ?何?今何テ?」
霊能者「だからー、別の人に代わりに取り憑くとかどうですかと訊いているんです」
黒い霊「ホウ、ドンナ奴ダ?」
霊能者「青年さんと同じくらいの年齢、体形の男の人で、割とお金持ちです」
黒い霊「ホオ、面白イジャネエカ。金持チッテイウコトハ、生活ガ豊カッテコトダカラナ」
霊能者「では、呼びますね。ああ、青年さん、もう少し待っててください」
青年「え、あ、はい」

友人「やあ、やって来たぜ霊能者。紹介したい霊がいるんだって?」
霊能者「ええ、こちら、ジェームズさんです」
黒い霊「エ、チョット待テ。ドウイウコトダ?」
霊能者「こちらは私の古い友人、友人さんです。ちょっと物好きで、いつも『いい霊がいたら分けてくれ』って言ってくるんですよ」
青年「霊ってそんなお裾分けとか生鮮食品の仕入れみたいなノリで分けるものじゃないよね?」
黒い霊「エ…、ソウイウノハチョットナア…」
友人「えぇ⁉そんな!折角取り憑いてもらえると思ったのに……」
男の霊「何ダアレ…憑カレタガッテルッテコトカ?」
幼子の霊「ソレハチョット…」
女の霊「正直言ッテキモイ」
黒い霊「トイウ訳デ、悪イナ」
青年「悪いな、じゃねーよ!出てけよ!」
霊能者「むー…。こうなったら、無理矢理にでもお祓いするしか無いんでしょうか…?」
黒い霊「無駄無駄ァッ!俺ハソウ簡単ニハ成仏シネエゼ!」
霊能者「それはどうでしょうね?ジェームズさん、覚悟!」