LOST MEMORIES 419
紅潮した頬、湿った瞳でチャールズを見つめる瑛瑠は、はぁ,とため息をつきうっすらと微笑む。
「チャールズ、好き……。」
言われたチャールズは満足げに微笑み、囁く。
「もっと……?」
「!!」
尋ねられ、ぱっと顔を輝かせる瑛瑠。
「もっと……!」
小さく笑って、チャールズは小さなカップケーキを差し出す。
瑛瑠は嬉しそうに甘くうっとりとさせ、ありがとうと口を開く。
「ふわふわで、爽やかなオレンジの甘みが鼻から抜けてきて、とりあえずとってもおいしいの。」
「丁寧にレポートありがとうございます。」
ご希望のキャラメルマキアートにカップケーキを添えて微笑むチャールズに、見事満足させられた瑛瑠は、またひとつカップケーキを手に取る。
スポンジ生地の下半分をちぎり、フロスティングの上に被せる。
そして、チャールズの顔の前に持っていく。
少し目を丸くしたチャールズは、瑛瑠が思っていたよりも大きく食べるから、
「おいしいでしょう?」
「はい。」
苦笑した彼ににっこりする。
「だって、チャールズが作ったからね。」