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夢を信じて

 自分のこれまでの経験を振り返ると、もしかしたら自分はヤングケアラーのような状態だったのかなと感じました。僕は家業を手伝うことが当たり前の環境で育ったため、小学生の頃から働いていました。学校には行けていましたが、土日やGW、夏休みなど長期休みはずっと働いていました。休日に長時間働いて、そこから勉強するのは厳しく、平日の勉強にしわ寄せがくるような状態でした。高校に上がってからはそれが顕著に現れました。地区の中でも進学校に進んだため、勉強は一段と難しくなり、家族から頼られることも多くなったことで毎日ヘトヘトの状態でした。
 休日に遊ぶ時間はほとんどなかったため、誰かを遊びに誘うことはとても少なく、誘われても断ってしまうことが多々ありました。友人から聞く「遊びに行った、おいしいものを食べた」話、SNSに投稿されている友人達・同級生が遊んでる写真を見聞きすると、悔しさだったり、劣等感だったり、「なんで俺だけこんな目に合わなきゃいけないのか」ってずっと思っていました。自分の力ではどうすることもできないことが心の底から悔しかったです。
 母からはうちは貧乏だから大学は出せないと言われ、進学校に進んだ意味・勉強の意義を見失うこともありました。同級生と比べると環境は良くないかもしれない、でも環境のせいにして逃げたくなかった、だから誰に何と言われようと信念・目標・夢を諦めることはしませんでした。そして大学受験では、周りの人からは無理だと言われていた第一志望の国立大学に合格することができ、奨学金も受けて通うことができています。夢への一歩を踏み出せました。

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卒業式

昨日、僕の高校でも卒業式がありました。卒業して今思うことは楽しいと寂しいです。
僕の学校は大学進学を目指す人が多いため、勉強は量も質もハードでした。勉強はとても大変だったけど、それ以上に学校生活が楽しかったです。本気になった学校行事、部活で走り込んだ裏山、遅くまで勉強した自習室、帰り道の会話、まだまだ数え切れないほど楽しいことばかりでした。去年は新型コロナの影響で通える日数も少なく行事はほとんど中止になったけど、その分日常生活が濃かった1年でした。ちょっとしたことで笑い合ったり、模試で競ったり、日常の一コマ一コマがとても楽しかった。だからこそ、終わって欲しくなかった、もう少しここにいたかった。最後のHRは涙が止まりませんでした。
後悔していることも少しあります。1つは行事や生徒会の役員に挑戦することです。自分はやらない方がいいと卑屈になって、自分の可能性を自分で縮めていました。これからの人生は自分の可能性に賭けて新しいことにどんどん挑戦してみようと思います。
もう1つは恋です。一昨年の夏に一目惚れしたあの子に告白したかったです。卒業式の日も告白する時間が持てず、結局告白出来なかった。もう遅いのかなって思いと伝えたいって思いがせめぎ合ってます。でもまだ受験は残っているのでもしもに備えて今は国公立中期・後期の勉強をしようと思います。